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越後の山の避難小屋縦走(丹後山・中ノ岳・越後駒ヶ岳縦走)(byコアラ)
◎日にち:2003年8月14日〜17日
◎山行者:コアラ・タケちゃん(全行程)
イトヤン(16日・17日:駒ノ湯から越後駒ヶ岳往復)
◎行程:十字峡(泊)−丹後山(泊)−中ノ岳−越後駒ヶ岳(泊)−駒ノ湯
イトヤン:駒ノ湯−越後駒ヶ岳(泊)−駒ノ湯
◎山行計画の経緯
お盆休みに、妻の実家の新潟に帰るので、その帰りに越後の山に登ろうと考えた。
妻子はしばらく実家に残るので、結構ハードな山行でも可能である。
これまでに、越後の山では、苗場山、火打山、妙高山、巻機山に登っている。
やはり今回は越後駒ヶ岳に登りたい。
しかも、ピストンではなく、越後三山の縦走がしたい。
しかし、中ノ岳から八海山の縦走は難路で、熟達者向けでもあるので、
八海山は別な機会に登ることにして、今回は中ノ岳と越後駒に登ることにした。
出来れば利根川源流部の稜線を歩いてみたかったので、
丹後山に登って、そこから縦走を開始したいと考えた。
どっちみち登山口までの交通の便が悪いので、マイカー山行しかないが、
単独行では同じところに戻ってこないとダメである。
その場合は、駒ノ湯から入って越後駒山頂付近の駒の小屋に連泊して、
中ノ岳までピストンして、駒ノ湯に戻る(丹後山には登らない)か、
十字峡から丹後山・中ノ岳と登り、中ノ岳から越後駒はピストンし、
中ノ岳から直接十字峡に下山するかであった。
山MLで越後の山の避難小屋縦走を公募してみたら、
タケちゃんが参加表明して、マイカーで現地に入っても良いとの事だったので、
これで車2台が確保され、越後二山を抜ける縦走が可能となった。
しかし、登山口の十字峡と下山口の駒ノ湯とは、車で移動しても大変で、
車の回送をどうしたら効率的かが、結構大きな課題であった。
また、駒ノ湯から入った方が良いか、
十字峡から入った方が良いかも、判断出来ずにいた。
その後イトヤンからも参加表明があり、彼は16日からしか休めないとの事。
そこで、イトヤンは百名山である越後駒にピストンで登ることにし、
となると、コアラ組は越後駒を後半にするしか無いので、
丹後山の方から越後駒の方に縦走し、駒の小屋で合流することにした。
そうすると、小荒井組は下山口に車を回送しておく必要が無くなり、
コアラ・タケちゃんは登山口の十字峡に集合すれば良いだけになった。
◎8月14日(木)
●見附−六日町
この日は、夜までに十字峡登山センターに着けば良かった。
この日天気が良ければ、
行く途中で三百名山である浅草岳にでも登りたかったが、
雨天であったので、登るのはあきらめた。
となると、見附の実家を出るのは午後でも良くなったので、
家族3人で、下田村の「漢学の里」に行ってみた。
ここは、下田村出身の大漢和辞典編纂で有名な
諸橋轍次博士の生家を含む記念館である。
下田村は、翌年に登った三百名山粟ヶ岳の登山口になっている村である。
ここから守門岳や浅草岳の雄姿が見えたが、
どうやらそちら側は雨は降っていないようである。
登れば良かったという気もしてきた。
午後実家を出発したが、オール下道を通ることにして、
途中守門村で、豪農住宅である目黒邸と目黒邸資料館や、
250年前に建てられた農家である佐藤家住宅などを見学した。
コアラは越後のラーメンに凝っているので、
夕食にはラーメンを食べるつもりでいた。
小出町はラーメン激戦地で有名なところらしいが、
まだ時間が早かったのでここは通り過ぎて、
浦佐駅前の「味処えづみや」でチャーシューメンを食べた。
醤油だけで1時間煮込んだバラ肉のチャーシューと、
上質な魚のダシのきいたスープが旨かった。
●五十沢温泉、しゃくなげ観光センター露天風呂
この後しばらく風呂に入れないので、温泉に入ることにした。
六日町から十字峡に向かう途中に五十沢(いかざわ)温泉があるので、
「五十沢温泉ゆもとかん」に寄ってみたが、
玄関に「本日日帰り入浴お断り」と書いてあったので諦めた。
他に、近くに「温泉さくり」があるが場所を見つけられず、
畦地温泉もあるが、日帰り入浴はもう終了していた。
この先三国川ダムがあるが、ダムサイトの下にしゃくなげ観光センターがあり、
そこのキャンプ場に露天風呂があり、そこで入浴した。
ここは温泉ではないが、広々として気持ちが良かった。
ただし、蛇口も無く、石けんやシャンプーも無いので、
湯に浸かるだけで、体を洗うことは出来なかった。
後からタケちゃんから聞いた話だが、
彼女はコアラよりも遅い時間に五十沢温泉に行き、
日帰り入浴出来たそうである。
露天風呂が広くそれが自慢の宿らしいが、
混浴だったので彼女は入るのを諦めたらしい。
返す返すも、私は入れなくて残念であった。
http://domestic.travel.yahoo.co.jp/bin/tifdetail?no=yam15sp061 ゆもとかん
http://www.joy.hi-ho.ne.jp/ma0011/T-Nigata21.htm ゆもとかん
http://www12.ocn.ne.jp/~sakuri/ さくり
http://www3.ocn.ne.jp/~ikazawa/sakuri.html さくり
http://www11.ocn.ne.jp/~a-koishi/index2.html 畦地温泉こいし
●十字峡登山センター
しゃくなげ湖のキャンプ場までは道はまだ明るいが、
ここからは本当に真っ暗のダムサイトの道である。
しばらくクネクネした道を走って、
ようやく十字峡登山センターが見えてきた。
ここは一階が蕎麦屋になっていて(当然この時間は開いていない)、
二階が避難小屋になっている。
1泊1000円で、200円で布団を使うことが出来る。
真っ暗になってから着いたので、結構な人が既に入っていた。
タケちゃんはまだ着いていなかったので、
二人分の布団を敷いて場所を確保した。
彼女が着いたのは、コアラが着いてから2時間近く経っていた。
彼女は、六日町から十字峡方面に行く道を間違えてしまい、
しかも切り返す際に車をぶつけてしまったらしい。
というわけで、かなりブルーになって到着した。
結局修理に数十万かかったみたいで、
彼女にとっては高く付く山行になった。
◎8月15日(金)
●コースタイム
十字峡登山センター8:15−栃ノ木橋8:55〜9:00
−カモエダズンネ(標高941m)10:15〜25
−ジャコの峰(昼食)11:30〜12:30−ジャコの平13:05〜10
−8合目(シシ岩)13:50〜14:20−丹後山避難小屋14:50
●十字峡−丹後山
朝起きたら、雨がシトシト降っていた。
タケちゃんが雨の日は歩きたくないということで、しばらく様子を見る。
他の小屋の人たちは、下山する人たちか、沢登りとか釣りの人たちなので、
基本的に大雨で危険でなければ関係無い様で、順次出発していった。
雨が小降りになり、今後天気は良くなりそうな見込みだったので、出発した。
栃ノ木橋までは舗装された林道を小一時間歩く。
ここから急な山道が始まる。登り一辺倒だったので、順調に標高を稼ぐ。
だんだん雨は上がって晴れてきたが、
木々が濡れているので、雨具は着たままである。
稜線の木々がだんだん低くなって、周辺の山々が見えてくる。
対面の稜線は中ノ岳に直登する尾根で、ものすごい急斜面である。
あのコースにしなくて良かったと思う。
斜面には雪渓が所々残っている。
8合目からは、草原になっており、獅子岩からの展望がよい。
稜線だけでなく、十字峡の向こう側の六日町の平野部も見える。
素晴らしい景色に見とれて、しばらく長居してしまった。
●丹後山避難小屋
3時前に丹後山避難小屋に着く。
ぎゅうぎゅうくらいに満員だったらどうしようとか、
ふたりしかいなかったらどうしようかとか心配したが、
先客のパーティが数パーティ有り、適度な混み具合であった。
犬と二人連れのパーティもあり、
中ノ岳から周回してきたという健脚なワンちゃんである。
明るいうちに、丹後山の山頂に行ってきた。
霧に覆われてしまい、全く展望は無い。
稜線では携帯がつながるので、イトヤンと話する。
茨城はものすごい雨らしく、山に登るのかどうか心配していた。
こちらの天気が良い事を話したら、ビックリしていた。
タケちゃんの命により、日本酒とビールを持ってくるよう頼んだ。
真っ暗になってから、1組のカップル(夫婦連れ?)が到着した。
バテてだいぶ遅くなったのかと思ったら、
今日上越を出てきて、登山口を登り始めたのが午後2時とか。
計算してみると、恐ろしく速いペースで登ってきている。
避難小屋だから、午後7時過ぎくらいには眠ってしまう。