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越後駒ヶ岳(駒ノ湯登山口からの登山報告)(byイトヤン)

イトヤンです。タケちゃん、コアラさん越後駒ヶ岳お疲れ様でした。
このときにバテたのはコアラさんだけではありません。
僕も体力的には限界に近いものを経験しました。

 以下その時の模様です。

 T 7:40駒ノ湯登山口より出発。

 登山口で登山カードに記入して出発。

 単独で登る気楽さと緊張感を同時に味わいながらも
自分のペースであるくこと20分。
歩くペースがつかめてきたかなと思っていたところ
突然道が終わってしまい「何これ!」と驚く。

 どうやら登山口に入らず、違う道を歩いてしまったらしい。
引き返し改めて登山口から入り直す。
普通に考えれば間違えるはずもないのに
どうも出端をくじかれたかっこうとなってしまった。

 翌日下山したときにここでいきなり間違えてしまったことを話したところ、
「普通ここでは間違えないよね〜」とタケちゃんに言われてしまった。
ホント「なんでだろ〜?」

 小倉山の中腹

 駒ノ湯入り口からはすぐ急な登りが始まり、
ペースをつかめないまま大汗をかきながら登る。
息はあがり、荷物が重い。
 
 30分後には、何かがいつもと違うことに気付き始めていた。
そう、確かに荷物が重い!
食料、酒類、飲料水、寝袋等を詰め込んだザックは
いつもよりかなり重いものでした。

 それに加えて直線的に登る登山道は、
標高をかせげるものの確実に体力を奪っていったのです。
そして序々に気温が上がり始めており
体力を消耗させる要因となっていました。

 小倉山山頂に到着

 3時間半後なんとか小倉山の山頂にたどり着き
そこから下ってすぐに枝折峠からの分岐点に到着。

 この分岐点で初めて他の登山者と出会う。
このときには既に体力に余力はなく気力も失いかけていました。
下山してきた登山者の一人にこの先の様子をきくと
あと2時間半はかかるとのこと。

 このときに駒ケ岳に行く登山者は、
枝折峠からの登山者が多いことを教えられる。
駒ノ湯登山道は急で時間もかかるため敬遠されるとのことでした。
「他の誰も会わなかったでしょ?」と言われる。そのとおり。

 幸いテントマットを持っていたのでそれを地面に敷き、
倒れるようにして寝転ぶ。
肩で息をしているのが自分でも分かる。
おにぎりをだしたものの食べる気になれず
そのままの状態でしばらく休むが、呼吸が苦しい。

 水を飲むのがやっとという状態でこの先どうしようか?
と思っているうちになんだか意識がぼやけてきた。

 小一時間休むと体力が回復してきて呼吸も整ってきたので
、おにぎりを食べる。いつもよりおいしく感じられました。

 がんばって登ろうと決めて再び登り始める。

 駒ノ小屋到着

 ここからはそれ以前よりも楽な気がしたが、ときおり急場に出くわした。
岩場では30分登って10分休むというように
最初の頃と同様苦しい登りとなる。

 残り30分の最後の岩場にさしかかるころからの展望が良く、
しばらく山の風景を眺めていました。
後少しだと思いながら鎖をつたい岩場を登る。
小屋はどこだ?と思っていたら最後の岩を登りきったところに建っていた。

 「やっと着いたんだ〜」と思ったとたんうれしくなった。
後は、コアラさんと合流するばかり。
6時間のコースタイムより1時間30分遅れでした。
遅れた分の大きな要因は分岐点で休んでいた1時間です。

 
 コアラさんが来ない?
 
 山小屋で荷物を降ろし山頂へ向かうこと約20分。
山頂からはすぐとなりの八海山が良く見え、
その先の日本海のほうまで良く見えました。

 山頂で待っていればコアラさんと合流できるかもと思い
しばらく展望を眺めていました。
圏外だった携帯が一時的につながった為
コアラさんからの留守電メッセージを聞くことができた。
6時頃の到着とのことなので下りて山小屋で待つことにした。

 しかし日も落ちてあたりが真っ暗になってもコアラさん達が来ない。
もう7時近くなのにどうしたんだろうか?とさすがに心配になる。

 小屋の登山客達もすでに食事をすませ就寝する人達が増えてきたので
仕方なく、外へ出てコンロでお湯を沸かし食事のしたくをする。

 とその時山頂の方からヘッドライトの明かりが見えたので、
「もしや?」と思っていたらタケちゃんが先に下りてきていた。

 コアラさんもその後すぐ下りてきて無事合流できたことを喜び
3人で食事をとることにした。
コアラさんも僕と同様途中でかなりバテてしまって
遅くなってしまったとのこと、
なんにしても無事たどり着けて本当によかった!

 山小屋で食事を作るのは初めてのことで、
レトルトものであったがおいしく感じられました。

 雨の中を下山

 翌日は天候が崩れるとのことで早めに下山すべきであったが、
山頂で記念写真をとるためにもういちど山頂に登る。

 山頂で東京からきた山岳会の人と出会い、
その中の一人の女性が百名山を全て登頂した瞬間に立ち会うことができた。

 思いがけず良い光景を見ることができました。

 また、山頂に小さな鐘が設置されてあるのですが、
この鐘に自分の会社の山岳会と思われるシールが貼ってあって
ちょっとびっくりした。
別に害のあるものではないのでそのままにしてきたがいったい何なんだろう?

 下山途中で雨に降られ雨の中を下山することとなった。
下りは滑りやすく、何回か滑ってしまったが、
無事駒ノ湯まで下山することができました。

 温泉は源泉が沸き出ていて、熱い湯とぬるい湯の交互につかりました。
いい温泉だったので苦労してここから登って正解だったと思いました。
 
 その後そば屋で食事をして、コアラさん、タケちゃんを
十字峡まで送り解散となる。

 僕は、もう少し新潟に残り八海山にでも登ろうと思いましたが、
翌日も天気が回復しなかった為、八海山神社へ行き
その後八海山のゴンドラ乗り場の中でやっていた
NHK朝ドラ「こころ」の展示物(八海山がロケ地)を見て、
ホワイトトミオカ美術館を見て帰路につきました。

 解散した後は十字峡の小屋に泊まろうかと思いましたが、
やっぱり気が向かず六日町駅前のビジネスホテルに泊まりました。
ここはビジネスホテルですが、24時間の温泉があり良かったです。

 コアラさんからの丹後山、中ノ岳、駒ケ岳の報告を楽しみにしています。