>>その1(網走、羅臼岳)はこちら
>>その2(知床、斜里岳)はこちら
>>その3(摩周岳、阿寒湖)はこちら


●その4(雌阿寒岳、釧路湿原)

<8月2日(金)>雌阿寒温泉−雌阿寒岳9合目−雌阿寒温泉
−阿寒丹頂鶴の里−釧路市湿原展望台−コッタロ展望台−900草原
−双湖台−雌阿寒温泉

AM4:20に起き、5:20に出発した。
雌阿寒岳の登山口は、
YHから道を100mほど阿寒湖方面に戻った所にあった。
最初は樹林の中だったが、4合目あたりから低木が多くなって来た。
残念ながらこの日は天気が悪く、雲の中を歩くハメになり、寒かった。
しかもやたらと風が強かった。
5合目には6:33に着き、6:45まで小休止。
更に登ると、寒さと風が厳しさを増して来た。
それでも7:40頃、何とか9合目まで来た。
山頂までもう少しだと思ったら、強風のため妻が息苦しくなり、
これより上に行くことは出来ないと言い出した。

ちょっと離れた岩の陰にうずくまっている中年女性の姿が見えたので、
もしかしたらこの人も苦しくなっているのだろうかと声をかけたら、
その人の旦那が山頂まで行っているから、
戻って来るのを待っているとのことで、体の方は大丈夫だった。
正直、自分は山頂まで歩ける自信があったから、
妻にはこの人と同じように待ってて貰おうかと思ったが、
妻は待っているのも苦しいとのこと。
ここまで来ておいて山頂まで行かないのはあまりにも悔しいが、
妻の命には代えられず、無念の下山となった。



前日諦めた雄阿寒岳、そしてこの日諦めた雌阿寒岳、
雌阿寒岳に登頂したらついでに行こうと思っていた阿寒富士、
この3山はいつかきっとまとめてリベンジしようと、心に決めた。

登山口には9:30に戻った。
下る途中でこれから登る人と何人もすれ違ったが、あの悪条件の中、
山頂まで行けた人がどれだけいたのだろう。
大人に引率された小学生らしき団体もいたが。

まだこの日は時間があったし、このままどこにも行かないのも癪なので、
いっそ釧路湿原に行こうという話になった。
釧路湿原については何も勉強していなかったが、カーナビもあることだし、
とにかく行ってみれば何かあるだろうということで、
妻の運転で9:45に出発した。
我ながら無謀なことを始めたものだと思ったが、
実際、釧路湿原までの道は遠く、妻も運転に疲れて来たようだった。
途中、「阿寒丹頂鶴の里」という道の駅で休んだが(10:45〜11:1
5)、
その時も自分達がどこにいるのか良く分かっていなかった。
実は我々は「まりも国道」を走っていたらしく、
釧路空港の近くや釧路の市街地を通った。
市街地は少し渋滞していて、それまでいいペースで走れたのに、
イライラが募った。

釧路市湿原展望台にはPM12:00に着いた。
入場料は360円取られたが、湿原の南端にあったためか、
展望台からの景色だけでは物足りなく感じた。
釧路湿原の中心部まで行かないと満足出来そうもなかったが、
妻が疲れて運転したくないと言うので、
自分が運転して他の場所まで行くことにした。

カーナビと道標に従い、コッタロ展望台に着いたのは1:05。
ここは釧路市湿原展望台と違って無人で、何とも寂しい所だった。
釧路市湿原展望台よりは「湿原の中に来た」という実感はあったが、
やはり釧路湿原を満喫するには、展望台から眺めるだけでなく、
木道を歩いたり、カヌーに乗ったりする必要があると思った。
そうなると丸一日必要で、
今回のように思いつきで来ただけでは不十分だと感じた。



コッタロ展望台を1:15に出発し、YHに戻ることにした。
この辺の道は交通量が少ないし、信号も少ないので、
普段は時速70km以上は出さない私も90km近く出せて、
結構ご機嫌だった。

周囲には牧場がたくさんあったが、
弟子屈に「900草原」という牧場があるので、
そこに行ってみることにした。
途中で牧場への道に入り、900草原には1:57に着いた。
ここでゴルフが無料(もしくは格安)で出来るということだが、
今回は関係なし。
眺めは良かったが、普通の牧場とそれ程変わったところはなかった。
お腹が空いていたので、
ここのレストハウスでジンギスカン料理を食べていった。



2:55に900草原を出発し、途中、双湖台に寄った(3:33〜40)。
雄阿寒岳の近くだったが、ここからペンケトー、
パンケトーの2つの湖が望め、なかなか良かった。



YHに向かう途中で、雌阿寒岳の雄大な姿が見えた。
この天気だったら登っても大丈夫だっただろうと思うと、何とも悔しい。
結局この日は、雌阿寒岳にいた時以外はずっと天気が良かった。
何とも皮肉なものだ。

YHには4:10に着いた。
オンネトー湯の滝にも行きたかったが、夕食までに戻れるか分からないので、
次の日に回すことにした。
次の日に我々は帰る訳だから、ハードスケジュールになりそうだったが、
やはり湯の滝には行きたかった。

風呂に入り、5:40から夕食で、7〜8時には寝てしまった。
夕食でビールを飲まなかった日は、結局一日もなかった。

<8月3日(土)>雌阿寒温泉−オンネトー湯の滝−雌阿寒温泉
−女満別空港−羽田空港−つくば

AM4:00に起き、4:48に妻の運転で出発した。
湯の滝への入口の駐車場には4:55に着いた。
ここから湯の滝に行く道はよく整備されており、
殆どハイキングコースだった。
「湯の滝まで○○m」という標識がほぼ100mおきに立っていたが、
その標識の上に木を彫って作った鳥が飾られていて、これが面白かった。



湯の滝は予想したほど大きくはなく、湯もそれほど熱いものではなかった。
朝早かったためか、他には人もいなかった。
滝は2つあり、右側の滝の下部には簡単な浴場が作られており、
そばに脱衣所らしき建物もあった。妻が足湯だけ浸かった。
上部にも湯だまりがあったが、天然のマンガン酸化物が生成していて、
入浴は禁止されていた。
左側の滝の下部には池があり、エメラルドグリーンで結構きれい。
小さな魚がたくさんいた。深そうだったから、入浴は出来ないかも知れない。


5:55に駐車場に戻り、YHには6:05に戻った。
帰りの飛行機は女満別空港10:20発だし、
レンタカーも10時までには返さなくてはならなかった。
当初はYHで朝食をとってから帰るつもりだったが、YHの人の話だと、
ここから女満別まで2時間はかかるということで、
朝食をとってからでは間に合わない恐れもあるので、
朝食はとらずに出発することにした。
荷物の整理をして、妻の運転で6:35に出発した。



途中、道沿いに鹿がいるのを発見。今度はちゃんと写真に収めた。
どこかで朝食にしようと思ったのだが、
こんな朝早くからやっている食堂が見つからなかった。
しかも途中でカーナビになかった道に入ってしまい、
女満別までの道に戻るのに苦労した。
それでも8:00には女満別空港前の日産レンタカーに着いてしまった。
レンタカー返却の手続きはすぐに済み、その車で空港まで送って貰った。

時間はあり過ぎるし、お腹は空くしで、どうしたらいいものかと思ったが、
幸い空港の食堂が8:30に開店したので、朝食にした。
更に暇な時間はお土産を買ったりした。

飛行機は10:20に女満別を出発した。
帰りは窓側の席が取れたが、妻が窓からの景色を見たいと言うし、
私自身は3年前に女満別−羽田間の飛行機に乗ったことがあるので、
窓側の席は妻に譲った。しかし妻は殆ど寝てた。

羽田に着くのは少し遅れ、PM12:15頃になった。
正確に言うと、羽田に着いたのが遅れたと言うより、
着陸はしていたが本来この飛行機が入る場所に前の飛行機がとどまっていて、
その飛行機が行くまで入れなかったと言った方が正しいのだが。

久し振りに東京に戻って来たが、予想したほど暑くはなかったものの、
やっぱり暑かった。そして荷物の重さがこたえた。
昼食時だったが、つくばに戻るバスが1:00発で、
食堂に行っていたら時間がなくなりそうだったので、
売店で買った弁当などをバスの中で食べることにした。

つくばには思ったより早く、2:30頃に着いた。
帰ってからは、洗濯したり、写真の現像を頼んで来たり、
職場に行ってたまった書類を持って来たり、
のび太さんの家に預けておいた鉢植えを引き取って来たりと、
やることがやたら多く、疲れた。

期待も不安も大きかった新婚旅行だったが、
天気などの面では残念な部分もあったものの、熊に遭うこともなく、
無事に戻って来られて良かったと思う。
今後こんなに長い旅行をすることはあまりないかも知れないが、
今回の旅行で20〜30万円はかかったから、
そんなに頻繁にやれるものでもないだろう。
今後も妻と一緒に山や旅行には行きたいから、
出張を口実に旅行や山行を企画することになるだろう。

つくだ荘 01522−4−2124
ホテル地の涯 01522−4−2331
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