新婚旅行報告(マゾッコメグ)
>>その2(知床、斜里岳)はこちら
>>その3(摩周岳、阿寒湖)はこちら
>>その4(雌阿寒岳、釧路湿原)はこちら
●その1(網走、羅臼岳)
マゾッコメグです。
7月27日〜8月3日、新婚旅行で北海道に行って来ました。
入籍は昨年末、結婚式は今年の4月だった訳だから、
今更という感もありますが、新婚旅行です。
1ヶ月以上前からJTBで飛行機やレンタカーや宿泊の予約を入れたり、
JTBで予約できない宿には直接電話して予約を入れたりと、
早い時期から準備に追われた。
それでも直接電話した宿では、第一希望の宿が既に満室で、
止む無く他の宿を押さえたりと、苦戦続きだった。
<7月27日(土)>つくば−羽田空港−女満別空港−網走
−オシンコシンの滝−ウトロ温泉
つくばセンターAM8:00発の羽田空港行き高速バスに乗った。
空港には10:15頃着いた。思ったより時間がかかったが、
女満別行きの飛行機は11:50発の予定だったから、余裕はあった。
飛行機は少し出発が遅れ、実際にはPM12:20に離陸した。
観光シーズンのためか、飛行機は満席状態だった。
席が真ん中の列だったので、窓からの景色は楽しめなかった。
女満別には2:00到着。
気温は15℃で、この時期とは思えない涼しさだった。
トレーナーを持って来て正解だった。
ここからレンタカー(日産)で移動することになっていた。
空港の目立つ所にレンタカーの窓口があり、相談したら、
空港を出てすぐの所に送迎用のワゴン車が停めてあるので、
それに乗ってレンタカーの事業所に行って欲しいとのこと。
日産レンタカーの事業所は空港から目と鼻の先だったが、
重い荷物を持っていたので、ワゴン車に乗せて貰えて、実に有難かった。
事業所に着いて、免許証のコピーを取られたり、面倒な手続きを経て、
パルサーを借りることが出来た。
カーナビが付いていたが、これは結構役に立った。
PM2:50に出発し、まず網走に行くことにした。
網走と言うと刑務所が有名だが、
網走にはちゃんと網走監獄の博物館があるので、そこを見物することにした。
勿論、網走刑務所も実在するが、こちらは見学は出来ない。
また現在では主として軽犯罪の受刑者を収容しているらしく、
映画から来るイメージとはだいぶ違うらしい。
途中で網走湖を眺め、博物館・網走監獄には3:30に着いた。
ここは網走監獄で実際に使われていたものを移築、復元、再現したものだが、
マネキン人形が当時の様子を再現したりして、結構見どころは多かった。
ここでかなり時間を潰してしまい、出発は4:35になった。
ここから宿泊するウトロ温泉の「つくだ荘」までは結構距離があった
(60km以上)。
カーナビの表示では7時半頃の到着になるらしく、
夕食に間に合うのか心配だったが、運転していた妻がだいぶ飛ばしたので、
つくだ荘には6:20に着いた。
つくだ荘は他のウトロ温泉のホテルなどからはちょっと外れた場所にあった。
途中の釧網本線の駅がローカルな雰囲気を出していて
とても興味深かったのだが、時間の制約もあり、立ち寄るのは断念した。
またウトロ温泉の手前にオシンコシンの滝があり、これは見物して行った。
これは結構迫力があったが、
海のすぐそばに滝があるというのも他ではなかなかないことだろう。
つくだ荘到着後、すぐに風呂に入った。
風呂は「くまの湯」という名の温泉だった。
その後、7:20から夕食。さすがに海が近くなので、鮭や刺身が出たが、
毛ガニが半分出たのは感動した。それから二人でビール一本頼んだ。
夜はうたた寝し、最終的には11時頃寝たらしい。
ここの宿は、トイレが共同で、しかも男子トイレの照明が壊れていた。
お茶は共同のティーサーバーから汲んで来なくてはならず、
自分の部屋で入れることが出来ない。
TVは有料だし、部屋も狭い。これで1泊約8000円は、ちょっと高い。
またバスの添乗員らしき客が多く、夜遅くまで騒いでいた。
<7月28日(日)>ウトロ温泉−岩尾別温泉−オホーツク展望台
−弥三吉水−銀冷水−羅臼平−羅臼岳山頂−羅臼平−銀冷水−弥三吉水
−オホーツク展望台−岩尾別温泉−ウトロ温泉
AM4:00に起き、5:10に出発した。
岩尾別温泉までは自分が運転したが、
途中の道沿いにキタキツネや鹿の姿を発見し、とても感動した。
しかし残念ながら、写真に撮ることは出来なかった。
岩尾別温泉には5:30到着。
ここには当初宿泊予定だったホテル「地の涯」があり
(満室で泊まれなかった)、ここの駐車場に停めるつもりだったが、
既に満杯に近かったので、近くに路駐した。
ちなみにこのホテルのトイレを借りた。
準備をして6:10出発。
出発してすぐの所に木下小屋があった。
自炊専用の宿だが、いい雰囲気を出していた。
ここで熊除けのスプレーのレンタルを行っているという話なので、
借りることにした。
北海道はヒグマが多いということで、
当然熊除けの鈴は持って来ていたが、それでも不安だったのだ。
スプレーのレンタル料金は1000円だったが、
デポジット料金として更に2000円取られ、この2000円は
スプレーを使用せずに下山した時に返却されることになっていた。
実際にスプレーを使用した場合は更に10000円払うことになっていた。
このスプレー自体が13000円するもので、
しかも少しでも使ったら中身を補充することが出来ず、
丸々1本使ったものとみなされてしまうためだ。
レンタルの際は身分証明書の提示を求められたり、
スプレーの重量を厳密に測定したり、これまた面倒な手続きが必要であった。
本来なら熊除けスプレーを買って持って来たかったのだが、
熊除けスプレーは飛行機に積み込むことが出来ず
(荷物室に入れることも出来ない)、
スプレーを持って山に登ることは諦めかけていたので、有難い話ではあった。
熊除けスプレーのレンタルをやっているのはまだここだけらしいが、
他の地域でもやって欲しいものだ。
そのようなことがあって、木下小屋を出発したのは6:30と遅くなった。
途中のオホーツク展望台には7:05到着。
ここは名前は「展望台」だが、それ程見晴らしは良くなかった。
弥三吉水には8:00、銀冷水には9:00に到着。
弥三吉水の水は冷たかった。
ここから羅臼平に行く途中に、何と雪渓があった。
まさかこの時期に雪渓が残っているとは・・・・
でも雪渓を登るのは、それ程大変ではなかった。
また後方にオホーツク海を望むことも出来て、結構感動した。
羅臼平には9:55到着。
ここには登山道の開設に尽力した木下弥三吉のレリーフがあり、
ここで多くの登山者が休憩していた。
木下小屋や弥三吉水の名前は木下弥三吉の名前から来ているのだろう。
ここで10:10まで休憩。
ここから山頂に向かって少し行くと、
ヒグマ対策用のフードロッカーがあった。
ヒグマが人間の食料の味を覚えることのないよう、
ここに食料や生ゴミをしまっておくというものだ。
東側の海を見ると、何と国後島が見えた。
こんなに近くに見えるとは予想外で、かなり感動した。
ここから先の道はガレ場が多く、傾斜もきつくなって来た。
標高差の割にこれまでの道は楽だと思っていたが、
最後の最後できつくなった訳だ。
山頂に近付くにつれて風も強くなって来た。
それも半端ではなく、軽い人間なら飛ばされるかも知れない位の強風だった。
羅臼岳山頂には11:05到着。
雲が多く、展望は満点と言えるようなものではなかったが、
それ以上に風が強く、立っているのも大変だったので、
僅か5分の滞在で下山を始めた。
11:55〜PM12:10の間、羅臼平で昼食にし、
つくだ荘で作ってくれたおにぎりを食べた。
途中の銀冷水には12:45、オホーツク展望台には2:00に到着し、
木下小屋には2:40に着いた。
出発から8時間10分で戻って来た訳だから、かなり早いペースだった。
また木下小屋に戻ってきたら、
若いお姉さんにヒグマに関するアンケートを取られた。
熊除けスプレーは幸いにも使う機会のないまま返却でき、
デポジット料金2000円も返して貰えたが、
ここでもヒグマに関するアンケートを取られた。
北海道の人はアンケート好きなんだろうか?
木下小屋の親父さんの話だと、最初のアンケートを取ったお姉さんが
ここに来る途中でヒグマに遭ったらしい(車に乗っていたので無事だった
が)。
3:00に車で帰路に着いたが(今度は妻の運転)、
途中で検問みたいなおじさんに車を止められた。
別に違反になるようなことはしていないからどうしたのかと思ったら、
「ヒグマを見ませんでしたか?」と聞かれた。
やはりさっきのお姉さんがヒグマに遭遇したということで、
かなり警戒が厳重になっていたのだろう。
また残念ながら、帰りの道では鹿やキタキツネに逢うことは出来なかった。
つくだ荘には3:25到着。すぐ風呂に入り、洗濯もした。
夕食は6:00からで、食事後は8時頃には寝てしまったらしい。
⇒続く