妙義登山報告(by マゾッコメグちゃん)
1999年10月30,31日に、私とのび太・トトロの3人で
妙義山に行って参りましたので、以下にその詳細を報告致します。
==1日目==10月30日(土)
午前6時頃、トトロの車でつくばを出発。
谷田部インターから常磐道に入り、
外環道・関越道・上信越道と、高速道路を乗り継ぎ、
松井田妙義インターで降りた。
途中予期せぬ渋滞に巻き込まれ、
妙義山の登山口に着いたのは10時過ぎだった。
妙義神社から登山道を登り始め、第一目標は「大の字」だった。
ここまでは楽勝かと思いきや、案外道が険しくて、苦戦した。
「大の字」というのは、金属板で「大」の時をかたどったもので、
妙義山登山の目印となるものだが、実際に近くに行ってみると、
高さは2,3m程で、遠くから見て感じたほど大きなものではなかった。
この辺までは一応初心者コースだったのだが、
ここから先は厳しかった。
実際「ここから先、一般登山者の登山はご遠慮下さい。」
といった表示が至るところにあった。
****怪我人救出劇****
30mの鎖場の下まで行き、さあいよいよという時に、
我々はとんでもない事件に遭遇した。
鎖場を2人分の荷物を持って降りてくる人がいたので、
どうしたのかと尋ねると、その人の連れの人が鎖場より10分程
登ったところで転倒し、右膝の皿を割るという重傷を負ったというのだ。
我々も見捨てる訳にはいかず、
取り敢えず私だけは携帯電話を持っていたので、
富岡警察署に電話して、救助を依頼した。
そしてヘリを呼ぶことになった。
その後何回も警察と携帯でやりとりをしたが、
山中にも拘わらず携帯が使えたのは本当に幸運だった。
ヘリが来るまでの間、のび太とトトロは鎖場の上まで行き、
ザイルを使って、怪我した人が降りるのを助けていた。
自分も上まで行って助けるべきかとも思ったが、
その後実際に鎖場を登ってみて、
自分は行かなくて正解だったと思った。
ヘリが来た時はものすごい風が来て、
木の葉や木の破片が情け容赦なく飛んできた。
トトロが木の破片で頭に怪我したようだったが、
その後の経過はどうでしょうか。
その風を防ぐため、ずっと下を向いていたため、
怪我した人が飛んでいるヘリに乗せられる、
決定的瞬間を見逃してしまった
(のび太がビデオに撮ってたので、後で見せて貰った)。
この事件で、1時間半程のロスがあったが、
我々はとても貴重な体験が出来たと思った。
やはり携帯電話やザイルなどは持って行った方がいい
という教訓も得た。
****稜線縦走*****
さてそのような事件があった後で、我々はその鎖場を登り、
更に上に行った訳だが、その30mの鎖場というのは、
私はのび太さんに上からザイルで引っ張って貰わなければ、
とても登れるようなものではなかった。
その先にも何ヶ所か鎖場はあったが、
この鎖場ほどきついものはなかった。
それにしてもこの妙義山は、これまで私が登った山の中で、
難易度ではダントツだと思った。
標高は1000mあるかどうかだし、すぐ下は町並みが広がっており、
一見大したことなさそうだが、
これまで登った山とは、全く次元が違った。
白雲山の頂上が目的地の一つだったが、
一体いつ山頂に着いたのか、分からないまま過ぎてしまい、
ちょっと悔しい思いをしたが、
日本3奇勝の一つに挙げられる岩山の形や、
紅葉の景色は見事と言う他なかった。
やっぱり今回も来て良かったと思った。
****下山****
相馬岳も行けたら行くつもりだったが、
時間がなくなってきたので、相馬岳登頂は諦め、
タルワキ沢を降りることにした。
ここはそんなに厳しい岩場はなかったので、
比較的楽ではあったが、この時すでに午後5時近くになっており、
だんだん周りも暗くなって来たので、
ヘッドランプをつけての歩行となった。
コアラが「登山にヘッドランプは必需品だ」と
かねてから言っていたのが、ここで教訓として生きた。
中間道と交わってからは、中間道を歩いた。
ここは初心者向けのコースと聞いていたが、
思ったより起伏があって大変だった。
昼間で、しかも岩場を歩いた後でなかったら、
恐らく楽勝のコースではあったのだろうが・・・
まあこの中間道は、ハイキングプランで使うには
もってこいだと思った。
****宿泊****
登山口に戻ったのは、6時ちょっと前で、
そこで夕食をとってから、宿泊する「岩山センター」に向かった。
岩山センター(別名、福わ家)は、井森美幸の故郷、下仁田にあり、
登山口からは車で30分強だった。
素泊まり¥3000というから、どんな旅館かと思ったが、
予想したより遙かに大きく、立派だった。
ちょっと古そうだったし、何とも奇妙な構造をした建物ではあったが・・・。
そこで温泉に入り、10時頃にはみんな寝てしまった。
二日目===10月31日(日)=======
6時半頃起き、出発は8時過ぎ(だったかな?)。
車で中之岳神社の方面へ向かい、第一石門や第二石門を見物した。
初心者コースということでみんなタカをくくっていたようだったが、
ここも鎖場が盛りだくさんで、結構しんどかった。
さすがに体力的にもへばっていたので、
第三石門、第四石門、大砲岩には行かずに降りた。
しかし、景色は素晴らしく、これだけでも十分満喫できた。
今度来るときは、残りの石門や岩も見て、
更に今回よりも大変そうだけど、金洞山にも登りたいと思った。
帰りは10時40分頃、松井田妙義インターから高速に入り、
行きとほぼ同じルートをたどり、桜土浦インターで降りて、
つくばに到着したのは、午後3時頃だった。
途中守谷SAで食事したりして、時間はかかったが、
渋滞に巻き込まれることもなく、帰りは至って
スムースだった。
===まとめ====
結局かかった費用は、食事代なども込みで、1万円位だった。
さて今回も結構楽しい山行となりましたが、今回得られた教訓は
「携帯電話、ザイル、ヘッドランプは、不要なように思えても、実
はかなり重要である。山好きな人に携帯電話を持っている人は意外
に少ないが、やはり携帯は持つべきである。」
「困っている人を助けるのは、勿論とても素晴らしいことだが、そ
れを楽しみながらやれるのは、もっと素晴らしいことである。」
ってとこでしょうか。
さて11月、12月にも山に行く計画が進行中だから、今度の山
行も楽しみです。皆さん、(また)ご一緒しましょう。