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榛名山山行報告(その1:byコアラ)
◎日にち:5月15日〜16日
◎参加者:コアラ、タケちゃん、KA(タケちゃんの山仲間:男性)

榛名山は、群馬県の中心部に上越線を挟んで赤城山と対峙して並ぶ火山です。
赤城山、榛名山、妙義山をあわせて、上毛三山と呼びます。
赤城山が百名山、それ以外の2つは二百名山に選ばれています。
いずれも大きな山群を形成しており、総称としての山の名前であって、
赤城山、榛名山、妙義山という名のピークがあるわけではありません。

赤城山と榛名山はとっても良く似た山です。
新潟に行く時に、新幹線の車窓から眺めると、本当に良く似ています。
どちらも非常に大きな規模の成層火山です。
火山の規模としてはおそらく富士山並の大きさでしょう。
成層火山が形成された時期が古いため、その後の開析が進み、
山麓の火山斜面に深い谷がいっぱい刻まれています。
また、そのような谷沿いに集落が形成され、温泉などもあります。
また、山頂部にはカルデラが形成されており、火口原に湖が存在します。
赤城山には大沼(おの)・小沼(この)、榛名山には榛名湖。
最高峰が中央火口丘でなく、外輪山にあることも一緒です。
赤城山の中央火口丘は地蔵岳(標高1674m)、
最高峰は黒檜山(標高1828m)。
榛名山の中央火口丘は榛名富士(標高1391m)、
最高峰は掃部ヶ岳(かもんがたけ)(標高1449m)。
中央火口丘にはどちらもロープウエイが架けられているのも一緒です。
どちらの山もカルデラ内の火口原まで車でアプローチ出来、
宿泊施設やお土産屋や湖でのボート遊びが出来るなど、
それなりに観光地化されています。
ただし、榛名山の方が山麓に有名な伊香保温泉があり、
公共交通機関の便数も多いので、よりメジャーな観光地化がされていますが。

私は榛名山には20代の後半に、個人的な火山調査で登ったことがあります。
そのため、登頂済み二百名山にカウントしてありますが、
実は外輪山の一部と寄生火山である二ツ岳の周辺を歩いただけで、
自分でもどこのピークに登ったのか、良く覚えていないのです。
実は二ツ岳の火山活動が榛名山では最も新しく(7世紀頃)、
近くの遺跡でも二ツ岳軽石の痕跡が多数見つかっています。
その二ツ岳軽石の調査で登ったので、
磨墨岩から二ツ岳にかけての外輪山を歩いたのだと思います。
ただし、岩場や鎖場は歩いた記憶がないので、
相馬岳(標高1411m)には登らなかったと思います。
また榛名富士には登るつもりでいたのですが、その日は風が強く、
ロープウエイは運行停止しており、登らなかったのを記憶しています。

ガイドブックなどを見ると、榛名山の登山案内としては、
外輪山の縦走コースを紹介しているのがほとんどなので、
(相馬岳のピストンを加えているものと、加えていないものとあります)
相馬岳には登っていないのですが、登頂済みにはカウントしておきました。
それから、二百名山では榛名山と総称になっていますが、
三百名山では榛名富士と中央火口丘のピーク名になっています。
それから、榛名山のピークを標高の高い順に並べると、
掃部ヶ岳、相馬岳、榛名富士となるので、
上位3位くらいまでは、きちんと登っておいた方が良いかなと思いました。
その方が、堂々と登頂済みの山にカウント出来るかなと思って。
そこで今回の山行では、初日の午後に中央火口丘の榛名富士に登って、
翌日の早朝に、宿泊する国民宿舎の裏山である掃部ヶ岳(最高峰)に登って、
2日目の日中は外輪山を縦走して、鎖場のある相馬岳に登るという、
結構盛りだくさんのプランにしました。

★5月15日(土)
◎榛名富士登山
浅間隠山から下山してきたのが、午後1時半。
KAさんの運転で榛名湖に移動し、榛名富士に登りました。
2時半過ぎに榛名湖に着きましたが、この日は天気が良かったので、
榛名湖周辺は観光客の車でいっぱいで、湖面もボートがいっぱい浮かんでいました。
湖の周辺には、ツツジが満開で綺麗に咲いていました。
まずはビジターセンターを見学し、榛名山の歴史を勉強してから登山開始。

●コースタイム
ビジターセンター15:00−ロープウエイ山頂駅15:40〜55
−榛名富士山頂(神社)16:00〜10−榛名湖温泉16:35
−ビジターセンター17:00

基本的には樹林帯の中で、展望は全く無し。
新緑が始まったばかりでしたので、多少木々の隙間から榛名湖が見えるくらい。
傾斜も結構急で、くねくね道が続く。
ロープウエイ山頂駅に着くと、そこが広場になっていて、四阿や展望台がある。
そこからの展望は素晴らしいが、この日が曇っていて、遠望は全くダメ。
しかしながら、近くの榛名山塊の山々の展望は素晴らしかったです。
特に相馬岳の特異な山容は目を引き、登山意欲をかき立てられます。

ロープウエイがあるため、観光客が多い。
従って、山登りの格好をしている人は少なく、ヒールなどを履いている女性も多い。
ちょっとお水っぽいナイスバディの女性(外人の血が入っていそう)もいたが、
タケちゃんがナイスバディだなあと言って見ていたので、
「おいおい、タケちゃん男の視点になっているよ」と思ってしまった。

そこから一登りで、富士浅間神社の奉られている榛名富士山頂。
一等三角点があり、そこで記念写真を撮る。
この神社は、縁結びや安産の神様らしい。

下山の榛名湖温泉への道は、登りに使った道よりも荒れている。
それでも、それほどひどい道というわけでもなく、
滑る事に気を付けて、慎重に下山した。
榛名湖温泉には、「レークサイドゆうすげ」「ゆうすげ元湯」という
2つの温泉施設がある。山登りできている団体客などが利用しているようで、
結構混み合っている感じであった。
我々も下山後に一汗流しても良かったが、
今夜泊まる国民宿舎も温泉のようなので、今回はあえて入らなかった。
明日の山行後に入っても良いし。
http://www7.wind.ne.jp/yuusuge/   レークサイドゆうすげ
http://www.yusuge.haruna.gunma.jp/ ゆうすげ元湯

榛名湖温泉に着いてからは、車道で戻るのも味気ないので、
榛名湖畔の遊歩道を、湖の景色を堪能しながらゆっくり歩き、
ビジターセンターに戻った。
榛名湖の向こうには、最高峰の掃部ヶ岳をバックに、
今夜泊まる榛名吾妻荘の綺麗な建物が位置付いている。
榛名湖の景色を堪能して、榛名富士登山を終了した。

◎国民宿舎「榛名吾妻荘」
http://town.agatsuma.gunma.jp/haruna/

明日の登山口の確認や、下山後の戻ってくるバス時刻の確認などをして、
(翌日は外輪山縦走で、抜けるコースなので)
国民宿舎に入ったので、到着は5時半を過ぎてしまった。
夕食は6時からということで、急いで風呂に入ることにした。
風呂は最上階にあり、露天風呂は無いが、すこぶる展望が良い。
榛名湖を手前に従えて、榛名富士が堂々と聳えている。
西から見る山頂は平らではなく、南に傾斜している。
心地良い湯で、疲れた体を癒してくれた。
泉質は人工温泉泉質で、ナトリウム炭酸水素塩・硫酸塩泉(含ボウ硝・重曹泉)
効能は、疲労回復・肩こり・冷え症・腰痛・リュウマチ・あせも
・しもやけ・ひび・痔・etc。

食事は食堂でだが、国民宿舎にしては料理も美味しく、良かった。
ビールと日本酒で乾杯して、色々話しながら食事をしました。
地酒の「湖畔の宿」を飲んだ。
食事を開始したのが一番最後の組でしたので、
余りゆっくりも出来ず、部屋に戻りましたが、
まったりモードになり、酒を飲むではなく、お茶を飲んでいました。
そろそろ寝ようかなというような気分の時、
タケちゃんが缶チューハイを買って来るというので、
ついでに買ってきてもらって、また飲み会が始まった。
今回の飲み会は、タケちゃんが色々話したいことが有る感じで、
タケちゃんが語り、私とKAさんが意見を挟むという感じであった。
男と女のそれぞれの本音や感性を語るといった感じだっただろうか?

明日もあるので、11時過ぎくらいになって寝ることにした。
コアラはまた展望風呂に入りに行った。
結局小荒井は、翌朝も入れて4回は風呂に入ったであろうか?
翌朝はコアラは5時に起きて、榛名山最高峰の掃部ヶ岳に登るつもりでいたが、
翌日は天気が悪いということで、KAさんは早朝山行はパス、
タケちゃんは天気が良ければ起こしてくれ、とのことであった。