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巻機山山行報告(byコアラ)
コアラです。9月24日、前夜に山麓の清水集落の民宿泊という形で、
越後の深田百名山である巻機山に登ってきました。
待望の9月の3連休企画でしたが、
あきじさんの大人気裏磐梯キノコ狩りと日程的にかち合ってしまい、
(厳密には両立可能ではあったが)
男3人の山行であった。
男だけということで、下ネタも含め大いに楽しめた山行であった。
コアラは妻を実家に里帰りさせるために新潟(見附)に寄り、
その帰りに六日町駅で、茨城から車で来ていたイトヤン、メグさんと合流した。
メグさん達は、コアラと合流する前、八海山に途中まで登ってきたらしい。
ゴンドラが今年は修理のため止まっており、
麓から登ることになってしまったらしい。
山MLとしては、初の越後企画であったが、越後の山は良い山が多い。
天候は大変素晴らしい山行であった。もちろん、巻機山の山容も素晴らしい。
詳しい報告は、メグさん、イトヤンに期待する事として、
コアラはコースタイム等、記録的なことと、個人的なことを報告したい。
●コース選定について
巻機山は北の永松から登るコースは一般的ではなく、
南の清水の方から登る3ルートが一般的である。
尾根を登る井戸尾根コース。沢を登るヌクビ沢コース、割引沢コース。
沢のコースは沢登り的ではあるが、バリエーションではなく、
一般ルートとして紹介されている。
当初はヌクビ沢コースを登り、井戸尾根コースを下りる事を考えていた。
ところが、民宿「雲天」に予約を入れた際、登るコースを聞かれ、
沢沿いのコースは危険なので(ヌクビ沢も割引沢も)行かないように言われ、
うちに泊めるのはそれが条件になると言われて、
仕方が無く(女房の手前、危険な山には登らないよう言われている事もあり)、
井戸尾根コースの往復とした。
実際に山頂まで登ってみたら、特段装備を持っていない女性一人や、
高年のご夫婦連れなど、結構沢コースから登ってきている人もいた。
感想等を聞いてみたら、しんどいコースではあったが、
それほど危険なところは無かったということらしい。
地元の警察等の看板でも「入山禁止」の看板がかかっており、
何故か「初心者の」と手書きで書いてあった。
(登った人が書いたのだろうか?)
深田百名山がブームになり多くのファンが沢コースで登ったため、
事故が急増しての処置ではないだろうか?
コアラが見る限りは、今年に限って残雪や水が多いので入山禁止、
というわけではない様である。
(少なくとも9月の時点ではそう思われる)
もう一つの米子沢は、完全に入山禁止という看板が書いてあった。
登山ガイドでも、危険なため入渓禁止と書いてある。
こちらの沢は、尾根から見る限り良さげな沢であるが、
滝の連続で、かなりの熟達者でないと登れないだろうな?
(ちなみに後述するピアジェさんからの情報だと、2級の沢だとか。)
米子沢の源頭部は稜線から伺う限り素晴らしい景観で、
沢登りをやる人は、あのような景観を独り占めできるのかと思うと、
羨ましくもある。
●コースタイム
登山口5:30−焼松(五合目)6:25〜45(朝食)
−展望台(六合目)7:15〜25−七合目7:55〜8:10
−八合目8:40−ニセ巻機(九合目)8:55〜9:10
−避難小屋9:20〜30−巻機山御機屋9:50〜10:00
−牛ヶ岳10:30〜55−巻機山本峰11:15−御機屋11:20
−ヌクビ沢分岐点11:30−割引岳11:40〜12:20(昼食)
−ヌクビ沢分岐点12:30−御機屋12:40〜50
−避難小屋13:05〜10−ニセ巻機13:20−八合目13:30
−七合目13:50〜14:00−展望台14:20−焼松14:50
−登山口15:45
●展望(広域の地図を見ながら、読むとわかりやすいです)
大変素晴らしい展望で、360度全てが遠くまで見渡せた。
今年の山行では、最高の展望である。
過去の山行でも、昨年の草津白根、一昨年の大雪山、
その前の年の苗場山に匹敵する、素晴らしい展望である。
特に西方にある割引岳からの展望は素晴らしい。
西を見ると2ヶ月前に登った妙高・火打、その後ろには雨飾山。
そのかすか彼方には、雪をかぶった北アルプス(白馬あたり)が連なっている。
近くには、スキー場開発された越後の山々が見えるが、
少し遠くには、苗場山や佐武流山などの秋山郷の山々や志賀の山々が、
これらの山に挟まれて浅間が顔を出している。
その少し西に目を転じれば、谷川連峰等の上越国境の山々が、
その向こうには西上州や奥秩父の山々が見えている。
富士山も見えた。もう雪をかぶっている。
宿の人の話だと、富士山が見えることは、年に数回も無いらしい。
北に目を転じれば、メグさん達が登ってきた八海山の独特の鋸の歯、
その他、越後駒、中の岳の越後三山も目の前に迫ってくる。
魚野川沿いの平野の向こうに山を隔てて信濃川沿いの平野が見える。
魚野川が山を横断して信濃川と合流する向こうには小千谷の平野が、
長岡は山の死角になり見えないが、その向こうにかすかに見えるのは守門岳か?
東端の牛ヶ岳に立つと、越後三山から連なって、利根川源流が見渡せる。
中の岳から稜線を右に追うとひときわ平らな山が。
山頂部の湿原がやや赤黄色に色づいている。昨年登った平ヶ岳である。
その右の奥に一段と高くそびえ立つのは尾瀬の燧ヶ岳。
平ヶ岳から稜線を右に追うと、至仏山、笠ヶ岳と続き、
一端とぎれて、上州武尊のギザギザした山容に続く。
その彼方には、日光連山が見えるが、白根山は判るものの、
その他の山は、広域な地図を持ってこなかったので、同定できなかった。
●民宿雲天
今回泊まった宿「雲天」は、のび太メール
のメンバーであるピアジェさんという大学の先生が
定宿にしているところ。
山の本などでも紹介されており、山屋には定評がある宿である。
夕食は近くで取れた山菜がふんだんに出た料理で、大変美味しかった。
麦酒と清酒八海山と宿の人がただでくれた燗酒(名前忘れた)とで、
ふんだんの料理を味わったが、自称大飯喰いのメグさんも残すほどの量。
宿の支払いは、安全確認のため、下山後宿によって支払うという、
ちょっと不思議なシステム。
支払いしないで帰ってしまう様な、悪質な客がいたらどうなる?
と思ってしまうが、山屋は性善と考えたシステムなのかな?
帰りがてら、ピアジェさんの紹介で来たと話したら、
彼はよっぽどの上客なのか、宿の人はリンゴをくれたりとか、
目一杯のサービスをしてくれた。
●温泉
宿のおばちゃんのお薦めで、「石打ユングパルナス」に行ってきました。
場所は、国道17号沿いで、越後湯沢駅と石打駅の中間にあります。
泉質はナトリウム塩化物温泉で、料金は900円。
広い内風呂の他、広い露天風呂(岩風呂)もあった。
男性用露天風呂は駐車場や正面のリゾートマンションから丸見え。
露天には他に、打たせ湯や木造りの湯船の薬草湯もある。
他にかま風呂(塩サウナ)があったが、時間がなかったので未体験。
●脚を痛める
コアラはうかつにも、下山時に脚を痛めてしまった。
特に転んだとかいうのではなく、右の膝に痛みが走っている。
過去に1回痛めたことがあり(その時は左足)、遭難寸前までいった。
今回はどうにか歩けたので下山できたが、下山時間を少し遅らせてしまった。
他の二人に迷惑をかけてしまって、すいませんでした。
ここのところ全く歩いていなくて、急にハードな山行をしたからだと思う。
ここ2ヶ月は余り山には行っておらず、
妙高・火打、十方山と中高年の大人数の山行に同行したケースが多く、
長時間の山行であってもかなりゆっくりしたペースの山行で、
脚が筋肉痛になったり、息が切れ切れになったりということはなく、
かなり余裕を持って歩いていた。
今回は男3人という事もあり、かなり最初はペースが速かった様に思われる。
日帰りの山行としては、今年最もハードなもので(外秩父七峰縦走は除く)、
今(念のため、このメールを打っているのは山行翌日です。)筋肉痛であるが、
筋肉痛も七峰縦走を除けば、北岳日帰り以来である。
そういえば、北岳日帰りもかなりハードだったな。
自分も年を取ってしまったのかもしれないが、
今後は毎日運動するなり、日頃のトレーニングを大事にしたい。
結婚前は、山に限らず、テニス、ジム、乗馬と、
休日に限らず毎週色々な運動をしていた。
結婚後は、山以外の運動は全くやっておらず、
それも妻が実家に帰っている時だけ、集中的に行っているだけである。
もっと運動する様心がけたい。
しばらくは、脚のリハビリを兼ねて軽い山行にとどめたい。
コアラの秋の山行計画も見直すかもしれない。