⇒コアラ・ナリミ
甲武信岳山行報告
byマゾッコメグ
11月3〜5日、2泊3日で甲武信岳に行って来ましたので、報告します。
今回の参加者は、
(男性)マゾッコメグ、コアラ
(女性)なりみ、TR
の計4人。
コアラさんだけ3日に信濃川上経由で十文字峠に入って
十文字小屋に宿泊したが、残り3人は3日は塩山に宿泊し、
4日に甲武信小屋で4人が合流するという、変則的スケジュールとなった。
<11月3日(金)>つくば−新宿−塩山
メグはPM4:24つくばセンター発のバスに乗って東京駅に出た。
新宿6:30発の「あずさ67号」に乗り、途中の立川でTRさんが合流。
TRさんとは初対面だったが、予め特徴を報告し合っていたので、
すぐに分かった。
用事で仙台に行っていたなりみさんがこの電車に乗れればと思っていたが、
5:30頃なりみさんから携帯に電話が入り、
まだ仙台にいるので「あずさ67号」乗るのは無理とのことだった。
それで2人で先に塩山まで行って、そこでなりみさんを待つことにした。
「あずさ67号」は塩山には停車しないので、大月で各駅停車に乗り換え、
塩山にはPM8:25に着いた。
塩山駅から徒歩10分程の「井筒屋別館」に宿泊することになっていたが、
場所がよく分からないので電話してみたら、何と駅まで車で迎えに来てくれた。
感激!
「井筒屋別館」は素泊まりのみの旅館で、1泊3000円と安かった。
多少古くなっている感はあったが、自炊設備も完備されて冷蔵庫もあり、
結構面白かった。
そして更に感激したのは、
「風呂は夜9時まで」
と聞いていたから風呂に入るのは諦めていたのに、風呂に入れたこと。
しかも鉱泉だった。
時間帯の関係で男湯しか入れず、自分が先に入った後、
TRさんが入ることにした。
旅館の女将さんが話好きで、山梨の山に関する話や、家族の話など、
色々聞かせて貰えて、楽しめた。
4月の大菩薩の時もそうだったが、山梨は気のいい人が多いのだろうか。
それにしてもHPでこの旅館を見つけることができたのは、
正にラッキーだった。
PM11:08塩山着の各駅停車でなりみさんが到着。
この電車になると予め聞いていたので、
旅館の親父さんに頼んで車を出して貰い、塩山駅まで迎えに行った。
旅館到着後、なりみさんはすぐ風呂に入り、我々2人は先に寝させて貰った。
<11月4日(土)>塩山−西沢渓谷入口−徳ちゃん新道−木賊山
−甲武信小屋−甲武信岳−三宝山−甲武信岳−甲武信小屋
AM5:00に起床。
旅館の親父さんに起こして貰った。
電話でタクシーを呼び、5:45に出発。
実はメグのカメラの電池が残り少なくなっていることが発覚し、
途中3件ものコンビニに寄って、電池を探した。
そして何とか電池が買えて、一安心。
西沢渓谷入口(東沢山荘の前)には6:20に到着。
この時間だったら余程のことがない限り日が暮れるまでには
甲武信小屋に着くだろうと、ちょっと安心。
丁度紅葉がいい時期で、登山口までの景色も素晴らしかった。
甲武信小屋の親父さんから
「徳ちゃん新道を使った方がいい」
と言われていたので、我々は徳ちゃん新道を使って行くことにした。
確かに登りばっかりの登山道で、途中に目印になるようなものもなかったので、
自分が今どこにいるのか分かりにくいところもあったが、
登山道そのものは良く整備されていて、ぬかるみや岩場も少なく、
歩き易かった。
大体1時間に1回の頻度で休みをとり、
1回の休みをあまり長くとらなかったためか、
PM12:00頃には木賊山に着いた。
そして甲武信小屋には12:25到着。
結構いいペースで行けたと思う。
早めに甲武信小屋に着いたので、我々3人は小屋に荷物を置いて、
甲武信岳の山頂、更に三宝山まで行くことにした。
小屋を1:10頃出発し、山頂には1:30頃着いたが、
ここでコアラさんと合流。
コアラさん曰く、
「自分の方が先に小屋に着くと思った」とのこと。
折角ここで会ったのだから、コアラさんには山頂に荷物を置いて、
三宝山まで付き合って貰うことにした。
三宝山には2:10到着。
山頂からの展望はあまり良くなく、山頂を示す標識も粗末なものであったが、
埼玉県出身のメグとしては、
埼玉県最高峰ということで一度は登りたい山だったから、
やっぱり行けて良かった。
特に今回の山行では時間的に三宝山は無理だろうと諦めていただけに、
感激もひとしおだった。
また甲武信岳から三宝山の間の道は、苔が多かったのが印象的だった。
甲武信小屋には3:55に戻った。
荷物を運び込んだり、布団を敷いたりした後、
6:00からの夕食までは飲みモードに入った。
でも今回はこれまでのような鬼畜話はあまり出なかった。
夕食ではカレーが出た。
おかわりはできないので、予め大盛りにして貰った。
味は悪くなかった。
夕食後は食堂でスライド上映会があったが、
のんびりしてたら食堂が満員御礼で入れなくなってしまった。
それで仕方なく、窓の外から見た。
スライドそのものは良かったが、外だったからメチャクチャ寒かった。
消灯は8:30だったが、自分は8時頃には寝てたような・・・
宿泊人数の関係で、1つの布団で2人が寝ることになり、
コアラさんと一緒の布団になった。
これがなりみさんやTRさんなら良かったのに・・・
でもコアラさんも同じ気持ちだっただろう。
途中で何回も目が覚めたが、眠れないといった感じでもなかった。
<11月5日(日)>甲武信小屋−甲武信岳−甲武信小屋−木賊山
−笹平避難小屋−西破風山−東破風山−雁坂嶺−雁坂峠−雁坂小屋
−雁坂峠−雁坂峠口−道の駅みとみ−西沢渓谷入口−牧の湯−塩山
−新宿−東京−つくば
AM4:50頃目が覚めた。
5:30から朝食。
茶碗蒸しが出たのは良かったが、ご飯のおかずが海苔だけと、
ちょっと物足りない朝食だった。
ご来光を拝もうと、我々4人は甲武信の山頂付近まで行った。
下の方はちょっと雲がかかっていたが、
それでも昇る朝日で雲がオレンジ色に染まっていく光景は見事であった。
小屋に戻って荷物の準備をし、AM7:00頃出発した。
前日も通った木賊山を経由し、笹平避難小屋には8:10頃到着。
やや古びた小屋で、トイレもない粗末なものだったが、
避難小屋としてはこれが普通か。
西破風山には8:55、東破風山には9:30、
雁坂嶺には10:25頃到着した。
西破風山までは急な昇りもあったが、あとは緩やかな道が多かった。
全体的に道が良く整備されていて、歩きやすかった。
あとこの辺は笹が多かった。
雁坂峠には11:10頃到着。
思ったよりいいペースでここまで来られたと思った。
北アルプスの針ノ木峠、南アルプスの三伏峠とともに
日本3大峠に含まれる雁坂峠は、草原が広がり、かなり見事な光景であった。
心配された天気の方も良かったし、
(企画人の手前味噌ですが)間違いなく今年No.1の山行だと思った。
ついでに言うと、これまでメグ企画では雨に降られたことがなく
(草津白根の1日目は雨が降ったが、その日は山には行かなかったので)、
今回もその神通力は生きていた訳だ。
雁坂峠で昼食にしたが、メグとなりみさんは水を汲んでくる目的もあり、
雁坂小屋にも行ってみた。
地図上では近そうに見えた雁坂小屋も、実際に歩いてみると、
峠からかなり下るし、結構遠かった。
でも小屋自体はログハウス調でなかなか良かったし、
小屋の親父さんも気さくかつ親切な人だった。
あと毛布が大量に干されていて、宿泊者の寝心地まで考える姿勢に感動した。
雁坂峠を出発したのはPM0:15頃。
沢沿いの道が多かったが、沢を渡る所も何ヶ所かあり、危険な場所もあった。
それでも1:50頃には舗装された林道に入り、
雁坂トンネルの入口を道の下に眺め、雁坂峠口には2:45頃到着した。
雁坂小屋の親父さんが言ったとおり、本当に峠から2時間半で着いた。
雁坂小屋の親父さんが言うには、
「今紅葉のシーズンで観光客も多いので、
西沢渓谷入口から臨時バスも出ているが、
雁坂峠口からではバスが満員で乗れないかも知れない」
とのことなので、我々は道の駅「みとみ」で一休みした後、
西沢渓谷入口まで歩くことにした。
雁坂峠口から西沢渓谷入口までは徒歩10分かかるかどうかだった。
PM3:46発の塩山行きのバスで窪平まで行き、
そこで「町営牧の湯」の温泉に入るのが当初の予定だったが、
実は3:35発の臨時バスがあることが分かった。
ただし臨時バスは窪平を経由しないので、
この場合は塩山駅の近くの塩山温泉に入ることになる。
確かにその方が早く帰れるが、結局悩んだ末、
当初の予定どおりで行くことにした。
一応みんなの了解は得たが、
もしかしたらこの決断は今回の山行唯一の汚点だったのではないかと、
やや自責の念に駆られた。
しかし、あるラッキーな出来事のお陰で、それは全て帳消しになった
(結果オーライですかね?)。
途中の「乾徳山登山口」で乗り込んできた若い女性が私の隣に座り、
その人と妙に盛り上がってしまったのだ。彼女はKさんという新宿在住の人で、
日帰りで乾徳山に登ってきたらしい。
我々が牧の湯で温泉に入るといったら、彼女も窪平で降りて、
一緒に来てくれた。
恐らく温泉でもなりみさんやTRさんと盛り上がったのだろう
(見た訳じゃないからあくまで推測だが)。
彼女はかなり難しい山にも行っているそうだが、
一緒に行く仲間がいなくて単独行が多いそうだ。
連絡先も教え合ったので、今後一緒に山に行く機会もあるだろう。
「牧の湯」は最近よく見かける公共浴場とあまり変わらなかったが、
私としてはこのような洗い場や休憩室などが充実した浴場が好きなので、
良かったと思う。
料金も500円と安かった。
女風呂はワイン風呂があったらしい。
入ってみたかったな・・・(2通りの意味で?)。
実は残念な出来事もあった。
なりみさんの職場の同期の人が亡くなったという情報が入り、
なりみさんだけタクシーで先に帰ることになったのだ。
後で聞いた話だと、塩山でかなり電車を待たされ、
タクシーで先に帰った意味があまりなかったそうだが、
それにしてもなりみさんが稲葉企画に参加するとやたらと
トラブルに巻き込まれるので、心配だ。
6:20窪平発のバスに乗り、塩山駅には6:37に到着。
ここでほうとうを食べていこうという話になり、
駅前の店でほうとう鍋を食べた。
実は7:13発の「かいじ118号」、7:21発の各駅停車の後は、
丁度いい電車がなく、
これらを乗り過ごすと帰るのが大幅に遅れてしまうのだが、
メグとコアラさんは東京発つくば行きの最終バスに乗れればいいと
覚悟を決めた。
結局8:06塩山発・大月行きの各駅停車に乗った。
TRさんとKさんは時間に余裕があったので、
8:49大月発の各駅停車で帰ったが、
時間に追われたメグとコアラさんは9:04発の「かいじ120号」に乗って、
どこかでTRさんとKさんの乗った各駅停車を追い抜いた。
しかし何ということだ。
「かいじ120号」が満席で座れなかった。
山行の帰りに中央線の特急を使ったのはこれで4回目だが、
その内3回は座れなかった訳だ。
中央線特急、恐るべし。
今後中央線で帰る時は、
時間に余裕を持たせて各駅停車で帰った方が得策だと思った。
新宿には10:07に到着し、
東京駅10:40発の高速バスでつくばに帰った。
しかし高速バスが渋滞で遅れ、結局つくば到着は翌日のAM0:20。
ここまで遅れたのは全く予想外だった。
そんな訳で、結構疲れた山行だったが、
参加者の皆さんのお陰で無事終了することができました。
企画人としては喜ばしい限りです。