コアラです。
忙しくて、全く報告していなかったのですが、
甲武信岳山行のコアラ単独行分の報告を、MLに致します。
概要は既に報告したとおり、
11月3日に小梅線の信濃川上駅からバスで梓山に入り、
そこから歩きで十文字峠(十文字小屋泊)へ。
翌日4日は、十文字峠から甲武信岳への縦走という、
時間的には楽な行程で、甲武信小屋泊。
ここでメグさんら一行(メグ、なりみ、TR)と合流予定。
5日は、甲武信小屋から雁坂峠経由で西沢渓谷入口側に
下山という予定であった。
●11月3日
コアラは、都合で実家の船橋から出発した。
▲行きの列車とバス
千葉始発のあずさ51号があり、
船橋6:53発(小淵沢9:36着)であったが、
船橋駅に列車が入ってくる時点で、自由席は超満員であった。
仕方がなくあきらめて、
総武線快速と中央線快速等を乗り継いで新宿駅に向かう。
しかしながら、新宿駅に7:40頃着いたのであるが、
新宿発8:00の南小谷行きあずさ3号も自由席は満員で、
結局デッキに立って乗るはめに。
小淵沢までは、八王子、甲府にしか停まらなかったので、
最後まで座れなかった。
停車駅が多いあずさ51号の方が良かったかも?
小淵沢には9:52着。既に到着している小海線の小淵沢始発の電車は、
既に満員状態である。
昼食を買おうとコンビニを10分ほど探すが、駅前にはない。
結局、駅構内の蕎麦屋でおにぎりを、売店でペットボトルの爽健美茶を買う。
登山客で超満員状態の2両編成のワンマンカーに乗り、10:16小淵沢発で、
駅数が少ないにも関わらず1時間弱乗って、11:06信濃川上着。
途中、清里と野辺山で登山客が下りたが(八ヶ岳に登るのか?)、
それ以上のツアーの観光客が乗ってきて、ますます混雑に拍車がかかる。
今回はどうも乗り物には恵まれないようだ(帰りもそうでした)。
信濃川上では、かなりの登山客が下車した。
ワンマンカーなので、
運転手が切符の受け取り等をしたり精算をしたりしているが、
かなりの人数なので思うように進まない。
その間列車は出発できないのだから、ダイヤが乱れて大変である。
バスは11:07発であるが、登山客が全員乗るまで待ってはくれる。
下車した乗客数の割には、バスに乗った客は少ない。
大半がタクシーや宿?のワゴン等で出発したようだ。
バスは全員座れた。
コアラは、時間がもったいないのでバス内でおにぎりをほおばる。
梓山に11:31着。
東京では雨が激しく降っていたが、こちらではもう止んではいた。
梓山で下りたのは、コアラを入れて4パーティくらいで、
大半の客は終点の廻平(金峰山の登山口)まで向かうようだ。
▲梓山−十文字小屋
標準時間:梓山(1時間30分)モウキ平(2時間)十文字小屋
コアラのコースタイム:梓山11:50発
−モウキ平(12:50〜13:00)
−八丁坂入口(13:50〜14:05)−稜線(14:30〜40)
−十文字峠着15:00
※梓山−モウキ平
登山の準備をしたり、トイレに寄ったり、お店で酒のつまみや、
スープの素や、果物の缶詰等を購入。
11:50出発。
周りは、カラマツの黄葉が素晴らしく綺麗である。
梓山からモウキ平までは、高原野菜の畑のある台地の上を歩いていく。
夏ならば気持ちが良いんだろうな?
モウキ平までは車が入れるので、何台かタクシーに抜かれる。
信濃川上により遅い電車で来て、そこからタクシーのパーティである。
単独行だと、タクシーは高くつくのでなかなか使えない。
私の前を70リットルくらいのリュックを背負った単独行の若者が歩いている。
コアラもピッチをあげるが、なかなか追いつかない。
コアラの後は、若者と中高年の混成チームであるが、
色々しゃべっているせいか、コアラからだんだん遅れてくる。
モウキ平12:50着。駐車スペースがあり、かなりの車が停まっている。
大半の登山者は、モウキ平から千曲川源流を通って甲武信に向かうようである。
このルートは甲武信に登る最短ルートである。
十文字峠に行く登山者は、余り多くない。
※モウキ平−十文字峠
モウキ平から10分ほど歩いて甲武信岳方面との分岐点。
そこから千曲川を梯子で渡って登山道へ。
気持ちの良い谷の中の道である。
谷沿いに登っていって、小一時間ほどで八丁坂の急な登りになる。
八丁坂の手前で1本休憩をとる。
そこでは、中高年のグループ(男性1名と女性4名くらいか)
が先に休んでいて、コアラが到着すると、すぐ出発した。
話を聞いていると、男性はかなり山に詳しい模様。
休憩後、八丁坂の上りにはいるが、急な登りで汗がしたたり落ちる。
暑くはないが、霧雨状態なので湿気は多い山中である。
単独行ということもあって、急な坂の方がピッチが上がり、
30分ほどで稜線に。
そこでは先ほどの中高年グループが休んでいた。
この後は、ほとんど水平な道で快適な樹林帯の中である。
15分ほどで十文字山からの山道と合流。
その周辺は、苔むした原生林が霧雨の中で山深い奥秩父の
何とも言えぬ雰囲気をかもし出している。
思わず写真を撮ってしまう。
ふと右の方を見ると、丸太作りの十文字小屋が霧雨の向こうに見える。
思ったより早く、十文字峠に着いたようだ。
▲十文字小屋
早速宿泊の手続きをして、寝室に荷物を持っていく。
寝室は3段ベットになっていて、コアラはその一番上。
結構大変である。
雰囲気としては、昔のユースホステルみたい。
中高年のグループは、男性が先生で、
トレッキングスクールの山行のようである。
その先生は小屋の人と顔なじみで、宿泊費は払っていなかった。
コアラの前を歩いていた単独行の若者は、小屋の前でテントを張っていた。
コアラの後ろを歩いていた中高年と若者の混成チームは、
赤石岳山行で知り合った仲間とのこと。
十文字小屋のおばさんと赤石岳で知り合って、
今回パーティを作ってやってきたとか。
だから老若混合チームなのか?
他にも御夫婦連れとか、色々なパーティが来ていたが、
単独行はコアラだけみたいであった。
夕食までの間、近くを散策してみた。
また、小屋のおばさんが、小屋の前で小鳥の餌付けをしてくれた。
場合によっては、リスが姿を現すこともあるとか。
▲夕食(午後6時〜)
夕食のメニューは、ポトプの様なスープ系の料理ともう一皿で、
山小屋の料理としては良い方で、寒い体を暖めてくれた。
おかずのおかわりもOKとのことで、コアラもおかわりしてしまった。
今日のお客さんは30人くらいで、
コアラは3連休の割には少ないかなと思っていたのであるが、
今回の人数は石楠花の季節以来のにぎわいだそうである。
最近は、モウキ平まで車で入って、
千曲川源流コースを通って甲武信を日帰りピストンする、
または甲武信小屋に泊まって塩山側に下りる人がほとんどで、
十文字峠に泊まる人は激減したとか。
甲武信小屋は相変わらず混んでいるようである。
この2つの小屋は姉妹小屋なので、それはかまわないらしいが。
甲武信小屋の主人は、十文字小屋の主人の息子さんで、
十文字小屋の山中夫婦は、山屋の世界では結構有名である。
最近は、上に上がっていることは少ないらしく、
今日も別なおばさんが管理人として来ていた。
今回の泊まり客も、大半が早朝出発して、
甲武信に行ってからそのまま千曲川源流コースでモウキ平に下りるか、
そのまま塩山側に下りるかの健脚者ばかりで、
次の日甲武信小屋に泊まるという悠長なのはコアラのみであった。
石楠花の季節の時は、1つのベッドに二人で寝るときもあるとか。
女性と二人きりで来た時、そうなったら結構ラッキーかも?
誰か、石楠花でも一緒に見に行きますか?
▲飲み会(午後7時〜)
今日は、石楠花の季節以来の大入りなので、
小屋の管理人さん主宰で飲み会があった。
なんと越後の八海山が振る舞われた。
また、老若チームから秩父ワインの差し入れがあった。
小屋手作りの煮物がいっぱい出され、色々話が出来て楽しい飲み会であった。
テント場に泊まっている若者も呼ばれて、仲間に加わった。
コアラは老若チームの若者(といっても、コアラと同世代くらい)
を中心に色々お互いの山行経験の話などをして、楽しんだ。
まだ、1人だけ予約があるのに到着していない客がいた。
管理人のおばさんの知り合いで、お手伝いがてら登ってくるらしく、
経験豊富な人なので心配はしていないらしいが。
その人がようやく7時半くらいに到着した。
到着したときには、一斉に拍手が。
彼はコアラと同世代くらいの人で、熊谷在住とか。
栃本を出たのが午後2時頃だとか。
柳小屋経由できたが、最後の登り当たりで、道がはっきりしなくなり、
ルートファインディングに時間を要したらしい。
彼としては、5時半くらいには小屋に着く見込みだったらしい。
柳小屋は、新装され岳人に紹介されたこともあり、
定員10名くらいの避難小屋であったが、
彼が通った時点で既に10人を越える人が泊まっていたらしい。
コアラも当初は柳小屋泊を考えていたのであるが、十文字小屋にして正解。
老若チームのリーダのおじさんは、山もベテランだが歌も上手い。
山の歌をアカペラでとうとうと聴かせてくれた。
今回の飲み会メンバーは大いに盛り上がり、11月3日の会を結成することに。
毎年、11月3日に、各自友人を連れて十文字小屋で再会しようと誓い合った。
来年の11月3日、コアラと十文字小屋泊してみたいという人、いませんか?
だんだん年寄りから就寝につき、消灯時間8時を過ぎたが、
9時過ぎまで相対的若者達は、ストーブを囲みながら談笑した。
コアラは9時くらいには寝たかな?
●11月4日
▲小屋の朝
十文字小屋の朝食は5時半からで、松茸ご飯であった。
皆はどんどん出発していったが、コアラは今日は余裕があるので、
手伝いに来ていた若い男性や小屋のおばさんと色々話しながら、
時間を潰していた。
小屋のおばさんが、私たち二人に500円のコーヒーをタダで入れてくれた。
ラッキー!
▲十文字山
朝時間があるので、反対方向の十文字山(2072m)に登ってきた。
苔むした原生林の中を歩くのは、大変心地よい。
一登りで山頂に着いたが、全く展望はない。
三等三角点が設置されている。
十文字峠7:30発、十文字山(7:45〜50)、十文字峠8:00着
▲十文字峠−甲武信岳
標準時間
十文字峠(1時間40分)武信白岩山(2時間)三宝山(40分)甲武信岳
コアラのコースタイム
十文字峠8:10発−大山(8:55〜9:05)
−武信白岩山(9:40〜10:00)−三宝山(11:10〜35)
−甲武信岳12:10着
※十文字峠〜大山
手伝いに来ていた男性は、小屋のおばさんに頼まれて、
甲武信小屋にビール・酒等をポッカすることに。
甲武信小屋の人も反対側から来て、途中で落ち合って渡すことに。
コアラより5分ほど早く、背負子を背負って出発。
峠からしばらくは、林の中の展望のない道が続く。
結構急な坂道であるが、順調に進む。
ジグザグした坂道の上の方に、背負子を背負った男性の姿が見える。
前が見えると、歩みもより元気になる。
程なく追いつき、一緒に歩くことにする。
急傾斜が過ぎ暫く進むと、森林帯を抜け展望が良くなるが、
登山道は急峻な岩稜帯となり、クサリ場とかが多く出てくる。
程なく大山山頂に着く。男性は休まず先に向かったが、コアラはここで休憩。
※大山山頂
ここからの展望は素晴らしかった。
北を見ると、稜線の形から浅間山とその西に続く水ノ登・籠ノ登山がわかる。
その右の方には、上信越の山々が日光連山まで続くが、
平らな形の苗場山とかが認識できる。
関東平野は雲海の下である。
西に目を転じると、
八ヶ岳の稜線が南の編笠山から北の蓼科山まで全て見渡すことが出来る。
その手前には野辺山の高原が、
もっと手前には昨日歩いた梓山からモウキ平に向かう高原野菜の平原も見える。
誠に素晴らしい展望である。
写真をずっと撮っている人がいたので、
自分のカメラ(写るんです)で写真を撮ってもらって、先を急ぐ。
このカメラマンは、白泰避難小屋に泊まったらしいが、2人だけだったとか。
柳小屋とはえらい違いである。
※大山〜武信白岩山
大山のガレた急な山道を下っていく。
やがて鞍部を過ぎて、なだらかな登りになる。
この辺は針葉樹の樹林帯であり、展望はない。
小さなアップダウンを繰り返して、武信白岩山の岩場が見えてくる。
岩場の入口に、「落雷のため岩が脆くなっており、
岩場への立ち入り禁止」と看板が立っており、ロープが張ってあって、
岩場を巻くように道が付いている。
今日は時間に余裕があったので、
岩場を登ってみようかなという欲望に駆られたが、
どうにか行けない事も無さそうには見えたのではあるが、
ここで無理して事故ったらイヤだったので、
山頂はあきらめて巻き道を行くことにした。
※武信白岩山山頂
武信白岩の巻き道の先に、小さな岩場があり、
ここも展望が良かったので小休止をとることにした。
展望の様子は、大山と大体同じであるが、
武信白岩山の岩場の様子も手に取るように判る。
さすがに岩場に登っている人はいない。
ここで長めの休憩をとることにし、コアラは行動食を食べたり、
コーヒーを沸かして飲んだりした。
反対側から数パーテイがやってきて、彼らもここで休憩。
色々、山の話などをする。
単独行だと、他のグループと話をしやすいのも、利点である。
お互いに写真を撮り合ったりした。
※武信白岩山〜三宝山
武信白岩山からは急な下りである。
しかし道は安定していて滑りやすくは無かったので、
良いスピードで下りていった。
後の方から足音と話し声か聞こえてきて、
彼らもかなりのスピードで下りてきていることは足音から判断された。
抜かさせようかとも思ったが、
自分も結構良いスピードで気持ちよく下りていたので、
自分の方をよりスピードアップして鞍部まで下りていった。
鞍部で後を抜かさせたが、中高年の男性二人組であった。
この後は、三宝山への登りであるが、樹林帯の中の展望のない、
それほど急でもないが緩くもないといった長い登りである。
この様な登りは、辛くはないが汗をかき疲れる登りである。
登り始めてすぐに、甲武信小屋に酒類を運んだ男性が戻ってくるのに出会った。
話をしたら、すぐ先で甲武信小屋から来た人に落ち合ったとのことである。
帰りは、武信白岩と大山で展望を楽しんで
いっぱい写真を撮って帰ると言っていた。
彼とはなんと最終日にも会うのである。
単独行なので、疲れたり周囲を見たくなったら30秒から
1分くらい立ち止まりながら、結構ハイペースで登っていった。
コアラは登りは強いので、
山道がやや急になる手前で先ほど抜いていった中高年男性2人組が
休憩しているところを抜いていった。
やや急な山道は直線状なので遙か彼方に背負子を
背負った男性がゆっくり歩いているのが見える。
どうやら彼が甲武信小屋から酒類を取りに来た人らしい。
目標物が見えると、足の動きもより活発になる。
だんだん近づいてきて、やがて途中で追い越した。
彼の方は中高年であった。武信白岩山をでてから50分くらいになったので、
展望は良くない樹林帯の中ではあるが、
ここで5分くらいの休憩をとることにした。
コースタイムは2時間だが、結構ハイペースで歩いていたから
半分以上は来ただろうなと思ってはいたのであるが、
ちょうど下りてくる人がいたので、あと山頂までどのくらいか聞いてみた。
そうしたら10分くらいとのこと。
そうなると、ますます足が活発になってしまう。
山頂まで全く展望のない道であるが、これも要因かもしれないが、
結局コースタイム2時間の道を、休憩入れて1時間10分で登ってしまった。
単独行だとどうしてもペースが速くなってしまう様だ。
※三宝山山頂
三宝山は埼玉県最高峰である。
一等三角点がある。
展望は南西側が開けているのみである。
そこから、これから向かう甲武信岳やその後に続く国見岳などの
奥秩父の稜線が見える。
10分ほど休んで展望を楽しんでいると、
コアラが途中で抜いた2人組が到着した。
そのパーティと色々は話をしながら、写真を撮ってもらったりした。
そのため、結構色々しゃべってしまって、30分以上山頂にいるはめに。
彼らは岐阜から車で来ており、今回は奥秩父の百名山を登りに来たとか。
昨日は廻平に車を停めて金峰山を往復した
(大弛峠への林道が通行止めになっていたらしい)。
今日はモウキ平に車を停め、十文字峠経由で甲武信岳に行き、
そのまま千曲川源流経由で日帰りするらしい。
コアラは2泊で行くのと比べて日帰りとはすごいなと思った。
次の日は未定だが、雲取か大菩薩あたりを狙っているようで、
コース等についてコアラから色々ヒアリングをしていった。
彼らは、宿泊は温泉で一風呂浴びて、車の中で寝袋で寝るらしい。
コアラも昔はそういう山登りばかりだったな、と思った。
最近は、山小屋ばかり利用した贅沢登山ばかりのような気がしている。
先方がコアラのスケジュールを聞いたので、
昨日十文字小屋泊まりの今日甲武信小屋泊まりだといったら、
何でこんな余裕ありすぎのスケジュールを組んだのと、逆に聞かれてしまった。
今回は奥秩父の山小屋と原生林を、時間を気にせずじっくり味会う、
とコンセプトを話した。
それと今夜仲間のパーティと甲武信小屋で落ち合う事に
なっていることも話した。
※三宝山〜甲武信岳
三宝山からは、急な下りである。
ガレた山道で、つるつる滑ることはないが、気を付けながら下りた。
途中で三宝岩に寄るつもりであったが、
その入口に気付くことなくかなりの高度下りてしまった。
どうも、入口を見失ったらしいと分かったが、
またこの急な坂道を上り直すのも面倒くさく思ったのと、
どうせ三宝岩でも三宝山山頂とさほど展望は変わらないだろうと思って、
そのまま先に行くことにした。
鞍部まで下りてから、後は稜線沿いの樹林中のなだらかな道である。
最後、甲武信山頂に出る手前が、5分くらいの急な直登である。
その坂道を、最後のスパートで一気に登り終えて、
念願の日本百名山甲武信岳の山頂に出た。
▲甲武信岳山頂(12:10〜13:30)
甲武信岳山頂は、北東の方向のみ樹林で展望は効かないが、
他は素晴らしい展望である。
今日はまさに快晴で、午後になっても遠くまで展望が効く。
三宝山で一緒になった、中高年男性2人組と話をしながら、昼を食べた。
彼らのこれまでの山行話を聞きながら、甲武信岳から見える展望を楽しみ、
一緒に色々山岳同定を楽しんだ。
南に目を向けると、雪をかぶっていない富士山。
その手前には、電波塔の存在等から三つ峠が認識できる。
丹沢、道志山塊、中央線沿線の山々も見える。
北の方を見れば、先ほど通ってきた三宝山と三宝岩が見える。
遠方には、浅間山をはじめ、上信国境の山々や日光連山が確認できる。
これは、大山や武信白岩の展望と同様である。
西から南西方向に目を向ければ、
甲武信岳から急に下りながら続く稜線が遠方まで続いている。
いくつかのピークが確認できるが、その中でも顕著なのが、
近い方から国師岳、朝日岳、金峰山と確認できる。
金峰山は、特徴ある五丈岩で一目瞭然である。
その右側には小川山が続いているが、百名山のみずがき山は、
特徴ある山形をしているのだが、それらの影になって確認できない。
これらの奥秩父山形の向こうに、
南アルプスの山々が山の頭を出して姿を見させている。
まだ雪については肉眼では確認できない。
1つ1つ山の形と方向から同定してみる。
右から甲斐駒、千丈、北岳、間の岳、農鳥、これらの手前により低い鳳凰三山、
少し離れて塩見、またしばらく離れて、悪沢三山、赤石、聖と確認できる。
そのまた彼方には、中央アルプスの稜線が見えているが、
山岳同定までは良く分からなかった。
おそらく、木曽駒、空木くらいは何となく分かるが。
一方、奥秩父の山塊の右の方に目を向けると、八ヶ岳の全貌が良く見える。
これは大山や武信白岩と同様である。
こちらも、1つ1つのピークの同定をしてみた。
編笠、権現、赤岳、横岳、硫黄、天狗と確認でき、大きな鞍部があって、
北横岳、蓼科と続いている。
その彼方には、雪をかぶった北アルプスが続いている。
北の方は良く分からなかったが、特徴的な山形から南の方は同定できた。
槍、穂高、乗鞍、そして中アの右側にどっしり構えた御岳が見える。
2人組に山頂での写真を撮ってもらい、彼らは日帰りなので、
1時間くらいの山頂休憩の後、国師方面の稜線を下りていった。
コアラは、まだまだ時間があるので、ゆっくり景色を堪能し、
1時間半くらい山頂にいた。
まだまだ時間があるので、甲武信小屋に荷物をおいたら、
木賊山にでも登ってメグちゃん達がくるのをそこで待っていようかと思った。
▲甲武信岳下山以降
13時半頃下山を開始したら、ばったりメグちゃん達に会う。
コアラは自分の方が先に小屋に着くものと思っていたので、ちょっとビックリ。
彼らはこれから三宝山まで行くというので、先に小屋で待っていても暇なので、
可愛い女性も二人いることだし、
同じルートではあるがお付き合いすることにした。
荷物を持つのはイヤだったので、山頂に荷物はおいて、
ペットボトルとタオルのみ持って三宝山へ向かう。
ここから先は、メグちゃんらと一緒の行動になる。
▲三宝山以降
三宝山山頂には14:10〜20滞在。
三宝岩には、14:30〜45滞在。
三宝岩からの展望は、三宝山頂より素晴らしい。
その後同じ道を戻り、甲武信山頂に15:15〜45滞在。
やはり甲武信からの展望が最も素晴らしい。
さすがは百名山。
本日最後の展望を充分堪能した。
ここで、なりみさんやTRさん相手に山岳同定クイズを出して、色々教える。
▲甲武信小屋の夕食(カレー)
カレーは美味しかったが(山のカレーは何故か美味しい)、
食事としては十文字小屋の方が上かな?
▲甲武信小屋の夜
コアラとしては、女性と同じ布団だと色々気になってダメかもしれません。
女性だってそうなのでは?
最愛の女性とならOKですが。
今回は、私の枕元の別な男性のイビキ等がどうしても気になって、
余り眠れませんでした。
正味2時間くらいの睡眠だったのでは?
▲甲武信小屋の朝食
朝食としても、十文字の方が良かったですね。
山小屋としては標準なのでしょうが、
最近食事の良い山小屋ばかり行っているので、舌が肥えてしまっている?
▲甲武信ヶ岳のご来光
とても綺麗でした。
▲笹平避難小屋
ちょっと汚い感じはしますが、避難小屋としては標準でしょう。
コアラの避難小屋経験は、鬼怒沼避難小屋、
大雪−トムラウシ縦走の白雲岳避難小屋とヒサゴ沼避難小屋、
吾妻山の明月荘の4つのみですので。
この4つは良い方でした。
但し、立ち寄っただけの避難小屋は結構ありますが、
笹平以下のものは結構ありますよ。
綺麗なタイプの避難小屋としては、吾妻の酢ヶ平避難小屋、
谷地平避難小屋、安達太良の鉄山避難小屋、谷川岳の肩の小屋、
奥多摩の御前山避難小屋などがありますね。
▲歩くペース
今回は何故かメグちゃん、なりみさんは歩くペースがむちゃくちゃ速かった。
コアラは一番最後でしたが、TRさんは彼らのペースは速いみたいで、
特に西破風山の急な登りでは大部差が開いてしまいましたが、
彼女は彼女なりにしっかりした安定した歩きでした。
コアラにとってはゆっくりしたペースでしたので、
余り疲れず心地よい山行でした。
▲雁坂峠(お昼:11:10〜12:15)
雁坂峠の展望と景観は、甲武信山頂と並ぶ今回の白眉でしたね。
コアラは、この峠の景色を堪能したかったので、後述の山小屋探索には行かず、
TRさんとゆっくり景色を眺めていました。
本当に、何時間でもお昼寝していたかったな!
●帰りのバスで知り合ったKさん
彼女はお母さんがかなり山に登るみたいで、
二人で良く行っているようであるが、
今年の秋から単独行を初めて、
立山や剣岳に毎週のように行っているようであった。
さすがに11月に入ると北アは無理なので、
乾徳山に登ったとのことであった。
彼女と登りたい山の話をしたら、槍・穂高を希望しているとのことなので、
コアラは来年は穂高でも企画してみようかと思っている。
また、雲ノ平(高天原温泉付き)の話をしたら、
そこもぜひ行ってみたい山と言っていて、話が盛り上がった。
こちらも企画したい気がある。
また、南アの白峰三山縦走も企画があるなら是非参加したいとのことなので、
来年はこの企画も実現させたいと思った。
●牧の湯
この温泉は、キャンプ7の西沢渓谷の時に、帰りに寄った温泉でした。
ちょっと湯が温かったですが、良い温泉でした。
私もワイン風呂を体験してみたかったです。
なりみさん、TRさん、感想でも聞かせて下さい。
●帰りのバスでの再会
この窪平からバスに乗ったら、なんと前日十文字小屋から一緒だった、
お酒を十文字小屋から甲武信小屋に運んだ男性が乗っていて、再会。
思わぬ出合いにビックリ。
彼は、昨日は色々小屋のことを手伝った後、今朝十文字小屋を出発、
甲武信岳、徳ちゃん新道経由で下りてきたらしい。
彼は先を急ぐとの事で、我々とは一緒にはほうとうは食べず、
先の電車で帰っていった。
●乗り物について
乗り物については、コアラは行きも含めて恵まれなかったですね。
●総括
コアラにとっても、今年の山行のベスト5には入る良い山行でした。
天気や見晴らしの良さについては、ダントツだったと思います。
見晴らしの第2位は、9月に行った草津白根でしょうか?
メンバーも楽しく、男性2、女性2とバランスも良く、
メンツ的にも楽しめました。
特にコアラは前半単独行だったので、単独行とパーティ登山の両方が楽しめ、
久しぶりの本格的単独行でもあり、山の醍醐味を味わうことが出来ました。
企画人のメグちゃんに感謝すると共に、一緒に山の良さを分かち合えた、
なりみさん、TRさんにも感謝します。