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<マゾッコメグの報告>
マゾッコメグです。
8月18、19日の1泊2日で、月山・羽黒山に行ってきましたので、
報告します。
今回の参加者は、
(男性)メグ、イトヤン、猿、リン、あきじ
(女性)稲穂
の計6人。
前日になって猿さんが参加希望を表明し、
メグ企画としては最多の参加人数となった。
<8月18日(土)>つくば−荒川沖−上野−東京−山形−湯殿山ホテル
−湯殿山神社−装束場−牛首−カジ小屋−月山頂上小屋−月山頂上−月山神社
−月山頂上小屋
AM4:30頃自宅を出発し、自分の車で荒川沖へ出た。
荒川沖5:25発の常磐線(始発)に乗り、上野に6:28着。
山手線に乗り換え、東京へ出た。
東京7:20発の山形新幹線「つばさ113号」に乗って出発した
(上野は通過)。
メグと稲穂さんは自由席の17号車に乗ったが、
他の人は指定席をとっていたらしい。
山形には9:49着。
ここから10:02発の鶴岡行きのバスに乗り、湯殿山ホテルで降りた。
途中は高速道路を走ることが多かった。
湯殿山ホテル到着は11:12。
湯殿山ホテルは「ホテル」というほど立派な造りではなかったが、
独特の雰囲気があって面白かった。
ここから有料道路を歩いて湯殿山神社まで行こうかと思ったら、
思いがけずストップがかかる。
道路の料金所のおじさんが言うには、
この有料道路は歩いては行けないとのこと。
「じゃあどうすればいいんだ?」
と思ったら、
「参拝用のバスを呼ぶから、それに乗ってくれ。」
とのこと。
仙人沢駐車場までは370円で、
そこから更に湯殿山神社まで行くと470円になるとのことで、
湯殿山神社まで参拝バスで行くことにした。
金はかかったが、お陰で1時間近く時間を短縮できた。
不思議なことに、仙人沢駐車場でバスを乗り換えなければならなかった。
また駐車場には巨大な鳥居や湯殿山参籠所があり、
それをじっくり見物して行きたかったが、
ここでバスを乗り換えると言ってしまったので、
乗り換えの僅かな時間しか見物に使えなかったのが悔やまれる。
AM11:55頃から歩き始めた。
すぐに湯殿山神社に到着。
ここでお祓いを受けると、御神体を見ることが出来る。
御神体は撮影禁止になっているが、赤い岩が温泉で濡れて、
独特の光景をなしているらしい。
お祓い料は500円なので受けてみたかったが、
靴を脱がなければならないのが面倒だし、
天気が不安定で雨が降る前に山頂に着きたかった、
ということもあり、お祓いを受けるのは断念した。
ちょっと心残り・・・
PM12:25〜40の間、途中の山道で昼食にした。
ここから急な坂が続き、鉄梯子もあった。
梯子そのものはセコイ感じのものだったが、
これがあるとないとではだいぶ違うと思った。
装束場には1:00頃到着。
ここには避難小屋があった。
八戸から来たという、白装束を着た修験者と仲良くなった。
ここから先はそれほど急な道はなく、石が敷き詰められた、
整備の行き届いた道が続いた。
ニッコウキスゲなどの花も綺麗に咲いていた。
しかし雲が多く、風も強く、雨こそ降らなかったが、
何とも不安定な天候であった。
牛首には2:20頃到着し、鍛冶小屋には3:15頃着いた。
ここで1本400円のジュースを買って、一休みした。
宿泊する月山頂上小屋には3:30到着。
荷物を置いてすぐ山頂および月山神社に向かった。
山頂は小屋からすぐだったが、
山頂の標識は手に持てる小さなプラカード状のものが置かれているだけという、
淋しいものだった。
どうやら山頂のメインは神社の方にあるらしい。
神社も山頂からすぐだった。
ここもお祓いを受けないと中には入れないとのことだったが、
今度は時間もあったからお祓いを受けることにした。
ここも1人500円だったが、靴は脱がなくても良かった。
6人まとめてお祓いをし、時間も大してかからなかったことを考えると、
結構いい収入だ。
お祓いの際、小さなお守りと紙製の人形(ひとがた)を貰った。
お守りは財布に忍ばせ、人形はこれで身体を拭いて清め、
水の中に捨てるというものだった。
お祓いの後、神社の中も参拝したが、残念ながらここも中は撮影禁止だった。
4:20頃小屋に戻ったが、この頃には空も晴れて、
かなり素晴らしい景色が拝めた。
日本海を望む西側は、遙かに粟島や佐渡島を見ることができ、
もうちょっと北に目をやると、鳥海山の雄大な姿を拝むこともできた。
頂上小屋は最近建て替えられたらしく、結構新しく綺麗だった。
温泉ではなかったが風呂もあったし、トイレは何と水洗だった。
部屋数も多く、それぞれの部屋に花の名前が付けられていた。
また予想に反して空いていた。
ちなみに部屋の名前は、
噛柴(たむしば)、白根葵(しらねあおい)、兎菊(うさぎぎく)、
花碇(はないかり)、高嶺蓬(たかねよもぎ)、白山風露(はくさんふうろ)、
千島桔梗(ちしまぎきょう)、深山鳥兜(みやまとりかぶと)、
峰桜(みねざくら)、羽後薊(うごあざみ)、当薬龍胆(とうやくりんどう)、
雛薄雪草(ひなうすゆきそう)、小岩鏡(こいわかがみ)、黒百合(くろゆり)
夕食は6:10から。
夕食の質もかなり良かった。
ここはこれまで泊まった山小屋の中でもベスト3に
入ることは間違いないだろう。
ちなみにベスト3の残り2つは栂池ヒュッテと白馬山荘(ともに白馬)だろう。
あとは介山荘(大菩薩)や木の又小屋(丹沢)が
ベスト3に肉薄するといったとこか。
宿泊費が8400円プラス消費税で、山小屋としてはやや高めだが、
小屋の質を考えれば決して高くないと思う。
日の入りが近付いたので、夕食を途中で抜け出したが、
日本海に沈む夕日、周りの空が夕焼けで染まっていく光景は、
正に感動ものだった。
日が暮れてからは、夜空の星も素晴らしく、
鶴岡方面の街の夜景も素晴らしかった。
夕食後は、早めに寝てしまったイトヤンを除く5人で、
酒も入って結構盛り上がった。
寝たのは9:10頃。
<8月19日(日)>月山頂上小屋−仏生池小屋−御田ヶ原参籠所
−月山8合目−羽黒山−ゆぽか−鶴岡−新潟−上野−荒川沖−つくば
AM4:10頃目が覚め、小屋を出て東側に朝日を見に行った。
朝も天気は良かったので、5時ちょっと前の日の出の瞬間はバッチリだった。
今回は朝日・夕日・夜空の3点セットの他、
街の夜景も含めた4点セットが満喫でき、言うことなしだった。
朝食は5:35から。
月山8合目を8:05に出発するバスに乗りたかったので、
交渉して早めにして貰った。
6:05に出発。
この日は天気が良く、遥か前方に見える鳥海山、後方に見える名も知らぬ山、
左手に見える庄内平野の眺めが感動的だった。
こちらの道も、木道や石畳などの整備が行き届いていた。
仏生池小屋には6:55に到着。
コースタイムでは頂上小屋からここまでは1時間ということになっていたが、
ここから8合目までは1時間20分かかることになってるから、
8:05発のバスはちょっと無理かと思われた。
ただ地図上では頂上から8合目まで2時間20分かかるところを、
山小屋の人は
「歩いて1時間ちょっと、走れば30分で行ける。」
と言っていたから、もしかしたら間に合うのではないか?という気になった。
次のバスは9:05発で、1時間の差しかないから、
そんなに慌てる必要もなかったのだが、
歩いているうちに御田ヶ原参篭所が近くに見えてきたから、
段々色気が出てきたのだ。
御田ヶ原参篭所には8:00頃着いた。
途中の湿原には池が散在して魅力的な景観をなしていたし、
参篭所の周辺も宗教じみた雰囲気があって、結構面白かった筈なのだが、
ここからバス停まで徒歩5分とあって、
そっちの方に気持ちが行ってしまっていた。
結局、月山8号目8:05発のバスにはギリギリで間に合った。
よせばいいのにトイレに行って更に時間を費やしてしまったので、
バスを少し待たせてしまった形になり、反省材料を残した。
結果論だが、もっとゆっくり見物して、レストハウスで休んで、
9:05発のバスに乗っても良かったのかも知れない。
乗ったバスは羽黒山頂行きで、8:55に着く筈だったが、途中の道が狭く、
他の車(特にバス)と擦れ違うのも一苦労で、
それで羽黒山頂到着は9:10頃と遅れた。
湯殿山・月山と共に出羽三山の一つに数えられる羽黒山は、
標高は414mで、登山の対象となるような山ではないが、
出羽三山合祭殿・長い石段と杉並木・五重塔と、見どころは多かった。
石段の途中の二の坂茶屋で力餅を食べた。
また石段は2446段あるそうだが、我々は下りだったから良かったが、
これを登るのは結構しんどかったかも。
当初、羽黒山を降りたら、羽黒山温泉で入浴するつもりだったが、
下山して着いた羽黒センターから2,3km離れているし、
帰りと逆方向だったので、
鶴岡駅に向かう途中の「ゆぽか」で温泉に入ることにした。
11:25羽黒センター発のバスに乗り、ゆぽかには11:50到着。
ここも最近たくさんできている公共浴場の典型みたいなものだったが、
生き返った気分にはなれた。
ここには食堂もあったので、昼食もここでとった。
当初の予定では、PM2:58ゆぽか発のバスに乗り、
4:29鶴岡発の「いなほ80号」で帰ることになっていた。
予め帰りの指定席もとっておいたのだが、だいぶ時間があるから、
指定替えするか自由席に乗るかして、
少し早めの電車に乗って帰ろうという話になり、2:08発のバスに乗った。
しかしここからがトラブルの始まりであり、
満点に近かった今回の山行も最後の最後に汚点を残すことになったのだ。
鶴岡2:31発の「いなほ12号」には間に合いそうもなかったから、
3:25発の「いなほ14号」に乗ろうという話になっていたのだが、
実際にはバスが2:30頃鶴岡駅に着き、
「いなほ12号」に乗れる可能性が出てきたのだ。
私が駅の写真を撮ったりしてる間にみんな既に駅に入っていて、
停車していた「いなほ12号」の自由席車両(思ったより空いていた)に
イトヤンと猿さんが乗り込んでいたから、
リンさんと稲穂さんも当然この電車に乗ったものと思っていた
(あきじさんはその日のうちに郡山の方に行くため逆方向の電車に乗ることに
なっており、鶴岡で長時間待つことになっていた)。
それで自分もこの電車に乗ったのだが、
実はリンさんと稲穂さんはまだ乗ってなかったことに、
ドアが閉まってから気付いた。
実は私はとんでもない勘違いをしていたのだ。
リンさんと稲穂さんはバスから降りるのが遅れ、
駅に入ったのも私よりずっと後で、
「いなほ12号」に乗ることは殆ど不可能だったのだ。
私が駅舎に入った時、リンさんと稲穂さんが窓口で
指定替えの交渉をしているように見えたが、
実は全くの別人だったらしいのだ。
仕方ないから稲穂さんの携帯に電話して、さんざん迷った挙句、
私とイトヤンと猿さんは新潟で1時間待つことにした。
新潟には4:17に到着し、
リンさんと稲穂さんの乗った「いなほ14号」は5:20に到着した。
新潟5:29発の「あさひ326号」の自由席車両で合流することになり、
我々3人は先に乗って、2人の席も確保しておいた。
これで事無きを得た、と言いたいところだが、
実は今後に遺恨を残す可能性もあった。
そんな訳で、
私自身この山行から帰ってからもしばらくは落ち込んだ日々が続いた
(幸い他の参加者の方からのフォローがあったお陰で、
今では立ち直っているが)。
ちなみに上野到着は7:38。
ここで猿さんを除く4人が降り、猿さんは東京まで乗った。
リンさんとイトヤンはそのまますぐ帰ったようだが、
私と稲穂さんは食事していったりして、私が荒川沖に着いたのは10:59、
つくば到着は11:30頃と、かなり遅くなった。
今回、最後の最後に反省点を残したが、山そのものはとても良かった。
またみなさん、一緒に行きましょう。