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●マゾッコメグの報告(剣山・三嶺編)
<9月22日(月)>徳島市−徳島IC−美馬IC−見の越−西島−剣山
−次郎笈(ジロウギュウ)−剣山−一ノ森−西島−見の越
AM5:20に起きた。台風15号の接近で天気の方が心配されたが、
台風は四国の南を通過したようで、暴風雨に遭うことはなさそうだった。
6:00にlead82さんにホテルまで来て貰うことになっていたが、
5:55頃lead82さんから携帯に電話がかかり、
既にホテルに着いていると言うので、早速ロビーに行った。
高速に入る前に、近くのコンビニで朝食と昼食を買い込んだ。
徳島ICから高速(徳島自動車道)に入った。
道路はそれ程渋滞もしておらず、順調に行けた。
美馬ICで高速を降り、見の越まで林道を走ったが、
ヘアピンロードでカーブが凄く、乗り物酔いになった。
3回も車を止めて貰い、その都度外の空気を吸って、元気を回復した。
車外はガスが出て、結構寒かった。
山間部とはいえ、この時期の四国がこんなに寒いとは、全く予想外であった。
念のためトレーナーを持って来て良かった。
山をナメて軽装で来ていたら、エライことになっていただろう。
見の越にはAM8:20に着いた。途中までリフトで行く予定だったので、
宿泊する「見の越荘」の駐車場に車を停め、山の荷物だけ背負って
リフト乗り場に行ったら、リフトの運行は9時からだと言う。
それまで近くの剣神社に行って、時間を潰した。
剣神社はそれ程大きな神社ではなかったが、そこまで行く石段が長かった。
同じ敷地内に宿坊もあった。この神社から山頂に行く登山道もあったが、
はなからリフトを使う気だった我々にとっては、とてもきつそうに見えた。
リフトに乗る前にコンビニで買ったおにぎり等を食べ、朝食とした。
リフトの料金は往復で1800円だが、
lead82さんがこのリフトのHPをプリントアウトして持って来ており、
これを見せると1割引きになるらしい。
そのお陰で、料金は1620円になった。
リフトの区間は結構長く、また身動きできないためか、
段々寒く感じられるようになってきた。
リフトの上の西島駅には9:15到着し、9:20に歩き始めた。
風が強く、また最初は晴れ間も覗いていたのだが、段々雲が多くなってきた。
道はもっと平坦かと思っていたが、案外起伏があった。
また信仰の山らしく、小さな神社が至る所にあった。
剣山頂上ヒュッテを経由し、山頂には9:55到着。
ヒュッテから山頂までは草原が広がり、道は木道だった。
「雲海荘」という山小屋もヒュッテの近くにあったようだったが、
そっちに行くのを忘れてしまった。山小屋フェチとしては痛恨の極み。
山頂には測候所もあった。
山頂は雲の中で、展望は全くなし。風が強く、寒かった。
取り敢えず記念写真だけ撮って、10:05出発。
時間があったので、近くの次郎笈と一ノ森にも行くことにした。
次郎笈までの道は両側が笹原で、天気が良ければさぞ絶景だったであろうが、
雲の中で、展望は今イチだった。
次郎笈山頂には10:45着。
次郎笈は標高1929mで、徳島県では2番目に高い。
ここでも記念撮影だけやって、10:55出発。
剣山山頂にはPM12:00戻った。
戻る途中、雲の切れ間から次郎笈が見えるシャッターチャンスを
待ち続けていたら、遅くなってしまったのだ。
ヒュッテの裏にある大岩の陰なら風もしのげそうなので、ここで昼食。
12:20に出発。
次は一ノ森に向かった。
途中の道は藪が多く、これまでの道と雰囲気が違った。
途中、三の森・二の森といったピークを通った筈だが、
全然気が付かなかった。
一ノ森ヒュッテにはPM1:00着。
中には入らなかったが、白い壁、青い屋根で、予想したよりも近代的な造り。
ただし、ちょっとボロそうだった。人気(ひとけ)はなさそうだったが、
小屋の住人と思われる人が出て来て、何やら声をかけられた。
1:10まで小屋の前で休憩。このヒュッテのすぐ手前に、
冬季用の避難小屋があり、中は意外と綺麗だった。
一ノ森山頂はすぐそばで、1:20に到着。標高1879m。
やはりガスのため展望はなく、記念撮影だけして出発。
戻る途中に遭難碑があり、
ここが剣山山頂に行く道と刀掛の松に行く道との分岐となっていた。
剣山山頂には既に行っている訳だし、起伏が少ない道の方が楽そうだから、
刀掛の松まで直通の道で帰ることにした。
案内板にはあたかも難路であるかのように書かれていたが、
平坦な道で、難しいことはなかった。
途中、両剣神社、古剣神社、三十五社などの神社があったが、
どれもあまり大きくはなかった。
火事で焼けたプレハブみたいな雰囲気の神社もあった。
刀掛の松には2:20着。2:25まで小休止。
西島駅には2:35着。ここからリフトで帰った。
見の越駅に2:58到着。すぐに見の越荘に戻った。3:00には着いた。
見の越荘では、2階の「さつき」という部屋を与えられた。
あまり広くない部屋だった。
すぐ風呂に入れるとのことで、先に入らせて貰った(4:00〜4:30)。
温泉ではない、ごく普通の風呂で、浴槽は小さく、一人で入るしかなかった。
6:00から7:00が夕食。
見の越荘は土産物屋と外部の客と一緒の食堂が1階にあったが、
夕食はその食堂でとった。メニューは川魚や山菜がメインで、
芋を焼いたような正体不明のおかずも付いた。缶ビール2本飲んだ。
ここでの話題は山の話が中心で、都道府県最高峰のうちどの山に登頂済みか、
などを語り合った。
会計もここで済ませた。宿泊代は一人6500円と、まあ安かった。
翌日は早く出発するので、朝食は弁当を作って貰うことにした。
昼食の方は、多分それまでに下山できるだろうと判断し、
頼まないことにした。
部屋に戻ってから、更に缶ビール1本飲んだが、最近酒に弱くなったのか、
疲れたからか、眠くなったので、8:00には寝た。
<9月23日(火)>見の越−名頃−登山口−ダケモミの丘−三嶺ヒュッテ
−三嶺山頂−ダケモミの丘−登山口−名頃−岩戸荘−貞光駅−徳島駅
−徳島空港−羽田空港−浜松町−東京駅−つくば
AM5:30に起きた。
目覚ましがなかったのに、案外ちゃんと起きられるものだ。
着替えて布団を片付けたりして、6:00に出発した。
林道を阿波池田方面に向かって進み、名頃から三嶺林道に入った。
三嶺林道は舗装されていなくて、かなりガタガタの道だった。
平尾谷登山口を過ぎ、更に奥まで行った。
林道の終点の登山口には6:50に着いた。
車が5台くらい停められるスペースがあった。
荷物の準備と運動をして、7:00出発。
この辺は最初はブナ林が多かったが、段々針葉樹が多くなって来た。
また、猪が砂浴びした痕も見つかり、四国の山ならではかどうかは
分からないが、とにかく自然豊富な山の中に来たというのが実感できた。
この日もやはりガスが多く、天候は優れなかった。
ダケモミの丘には7:35到着。
平尾谷登山口からの登山道とここで合流している。
ここから先は段々樹木が少なくなり、笹原が多くなって来た。
山頂の近くまで来たら、小さな池があった。
地図には名前が載っていなかったが、
アルペンガイドによると「三嶺の池」という名前らしい。
ここで道が左右に分かれていた。
右に行くと三嶺ヒュッテ、左に行くと三嶺山頂に行くらしい。
まずは一休みしたいので、三嶺ヒュッテに行くことにした。
8:27に三嶺ヒュッテに到着。
避難小屋だが結構綺麗で、我々の他には誰もいなかった。
ここで朝食にし、見の越荘で作って貰った弁当を食べた。
卵焼き・鮭の切り身・ウィンナー等が入って、まずまずの内容だった。
トイレはあったが、ヒュッテから少し離れており、
藪の中を歩いて行く必要があった。
使用後の紙は持ち帰るようにとのことで、取り敢えず小用だけ済ませた。
9:10に出発し、三嶺山頂には9:20到着。
三嶺ヒュッテからはかなり近かった。
残念ながら、ここでもガスのため、展望は全くなかった。
この辺は紅葉がそこそこ進んでいて、それなりに見映えはした。
ここで我々とほぼ同時に到着した中高年夫婦の旦那さんに、
カメラのシャッターを押してくれるように頼んだ。
しかしこの小父さん、撮り方がよっぽど下手なのか、写真のモニター画面を
見ると、何度撮っても頭の上の空間が広くなってしまう。
仕方ないから、後で三脚を使って自動シャッターで撮ることにした。
さすがにその小父さんのいる前では出来ないから、
この夫婦が先に下山し始めた後で再度撮影した。今度は上手く撮れた。
またこの夫婦は、平尾谷登山口から登って来たらしい。
我々が使った登山口より手前から登り始めた訳だが、これは
終点の登山口までの道が閉鎖されているというガセネタを信じたためらしい。
しかし、平尾谷登山口からの方が時間がかかるし、この夫婦が登り始めた
時刻を考えると、この二人はかなり歩くペースが速いようだ。
9:40に下山開始。これまで来た道を引き返すだけだった。
10:40にダケモミの丘に到着。
lead82さんが荷物の整理などをしたいと言って、先に降りていったが、
それにしても凄いペースで行ってしまったので、驚いた。
私は11:05に登山口に着いた。自分も結構いいペースで歩けたと思う。
荷物を車に積み込んで、11:15頃出発。
下山後の温泉は「岩戸荘」に入ることにした。
帰りは徳島線の貞光駅で降ろして貰うことになっていたが、
ここならその途中にあるので好都合だった。
岩戸荘にはPM12:45到着。入浴料は400円と安かった。
湯は熱いと聞いていたが、そんなことなく、丁度いい湯加減であった。
露天風呂はなかったが、まあ良かった。
風呂から上がった後で、ここの食堂で昼食にした。
ここで二人で牡丹鍋を食べるのもいいかと思ったのだが、
あいにく牡丹鍋は出せないとのことで、岩戸定食を食べることにした。
「あめご」という川魚の料理が売りらしく、
あとは山菜類やコンニャクの刺身等がついた。
またここで料金の精算をした。高速道路代が1500円だったが、
lead82さんも私のためにわざわざ徳島市内まで来てくれた訳だから、
高速道路代は自分が全額負担。
走行距離がどれ程のものか、良く分からなかったが、
ガソリン代と込みで3000円払うことにした。
岩戸荘を3:05に出発。
自分は徳島駅をPM9:30に出発する夜行バスで帰る予定になっていたが、
さすがにそんなに遅くまでlead82さんに付き合って貰う訳にもいかない
ので、美馬あたりの温泉をはしごして、貞光駅で降ろして貰い、
7時頃に徳島駅に着くようにすれば、徳島駅近くで酒でも飲んでいれば
2時間位は適当に潰せるだろうと考えていた。
しかし、ここで事態が急変。
貞光駅方面に向かう途中で、妻から私の携帯に電話が入ったのだ。
妻は当初の予定より早く、22日に母親や子供と一緒に
つくばに戻って来ていたのだが、急に体調が悪くなったと言う。
妻の母親は23日のうちに実家に帰ってしまうから、
出来ればこの日のうちに徳島から帰って来て欲しい、と言うのだ。
これは難しい問題を抱えてしまった。
まずこの日のうちに徳島からつくばに戻れるか、という問題があったが、
これはあいにくここでは分からない。
ではもう一つの問題。既に高速バスのチケットは入手しているのだが、
これは当日キャンセル出来るのだろうか?
これは時刻表の一部のコピーを持って来ていたので、
携帯からバス会社(京浜急行電鉄と徳島バス)に電話して聞くことが出来た。
まず、当日のキャンセルは可能らしい。
徳島駅のバス会社の事務所に行って、不乗車証明の印を押して貰えれば、
後でそのチケットを購入した旅行会社から払い戻しをして貰えるそうだ。
また、どれだけの金額が払い戻されるかというと、今回の場合、
東京から徳島まで片道で10000円だが、
自分は往復切符を18000円で買っている。
従って、キャンセルした分のバス代はその差額の8000円で、
そこから手数料100円を差し引いた7900円が戻って来るらしい。
そのバス会社はPM7:00までの営業だそうだが、これは間に合いそうだ。
3:30頃、貞光駅に着いた。
徳島行きの列車は3:58発なので、余裕で間に合ったが、lead82さんとは
最後は慌しい状態でのお別れとなってしまい、誠に申し訳なく思った。
次に、その日のうちにつくばに戻れるかどうかの問題。
方法としては、まず徳島駅から淡路島経由で大阪駅に行く高速バスが
あるので、これに乗り、新大阪から新幹線で東京に出るという方法がある。
貞光駅の改札の小母さん(多分、委託)に高速バスの便を調べて貰い、
更に時刻表で新幹線の便を調べてみると、どんなに早い便の高速バスに
乗っても、東京到着は午後11時を過ぎてしまい、東京駅からつくばに戻る
高速バスの最終便(PM11:00)には間に合わない。
常磐線は上野PM11:41発が最終だから、これには間に合いそうだが、
こんな遅い時間帯では、常磐線の駅(ひたち野うしく、荒川沖)から
つくばに行くバスがとっくに終わっている。
駅からタクシーで戻るという手もあるが、結構高くなりそうだし、
とにかく乗り換えが多くて慌しくなりそうなので、ちょっと値は張るが、
飛行機の便があれば飛行機で帰ろうと決めた。
飛行機については、徳島駅に着いてから旅行会社に相談することにした。
徳島には5:08到着。早速駅の近くの旅行会社を探した。
旅行会社が駅構内にあったので、早速飛行機のチケットの手配を依頼した。
徳島空港PM7:00発の羽田空港行き(JAS238便)がその日の
最終便ということだが、空席があったので、何とかチケットを手配できた。
料金は25300円と、結構高かったが、仕方ない。
そんなに多額の現金を持ち合わせていなかったので、カードで払った。
その後、バス会社の事務所に行って、
高速バスのキャンセルの手続きを済ませた。
徳島駅から徳島空港に行くバスは5:35に出発。
ここでとんでもないトラブル発生。
飛行機のチケットを見たら、日付が「10月20日」となっている。
これは当日いきなりチケットを買ったためのデフォルト値で、
これで乗れるということだろうか?
しかしやっぱり心配なので、携帯から旅行会社に電話しようと思ったが、
チケットの入った封筒には電話番号がかかれていない。
さあ困った。どうすればいいだろう??
そうだ、レシートに電話番号が書いてある筈だ。
レシートを見たら、確かに電話番号が書いてあったので、
バスの中で周りの客に迷惑がかかるが、
そんなこと言っている場合じゃないので、携帯から旅行会社に電話した。
どうやらこれは旅行会社の人のミスによるものであり、
座席を確保し直さなくてはいけないらしい。
しかも、旅行会社の人に言われて気付いたのだが、
本来なら「徳島発、羽田行」となっている筈のチケットが、
「羽田発、徳島行」と、逆になっていたのだ。
旅行会社の人に悪意はなかったとは思うが、
こんな単純ミスを2つも同時にやらかすとは、
一体どういうつもりでこの仕事をやっているのか?と疑いたくなる。
多分空席はあるだろうから大丈夫、とのことだが、
席を取れたら連絡するから携帯の番号を教えてくれと言われた。
そんなもの、着信履歴を調べりゃ分かるだろうっての。
しかも困ったことに、携帯のバッテリーが切れる寸前。
正に大ピンチだった。
そんなこんなで、5:59に徳島空港に到着。
それとほぼ同時に旅行会社から携帯に電話が入る。席は確保できたので、
搭乗窓口でチケット変更の手続きを済ませて欲しい、とのこと。
早速窓口に行って、変更の手続きを済ませ、これでやっと安心できた。
いや全く、酷い目に遭ったものだ。
飛行機は徳島空港を7:00に出発することになっていたが、
実際には7:10頃出発した。
更に羽田には8:10到着の予定が8:20到着と、これまた遅れた。
手荷物を受け取り、チェックを受けていたら、
三嶺の山頂で会った夫婦に再会した。こんな所でまた会うとは・・・・
もっとも私の方はすっかり顔を忘れていたが。
ここからつくばまで直通の高速バスで帰ろうと思ったが、
9:20まで待たなければならないとのことで、結局、
モノレールで浜松町に出て、東京から高速バスで帰ることにした。
荷物が重いから、乗り換えが多いととてもつらいのだが・・・
モノレールに乗ったら、件の夫婦とまた一緒になった。
折角だから、同じボックスに座り、色々話したが、
彼等は浦安在住ということで、途中の天王洲アイルで降りて行った。
結局、彼等の名前も連絡先も分からずじまいだった。
東京9:30発の高速バスに乗り、つくばに帰り着いたのは10:45。
この時には妻の体調はだいぶ回復していたが、その後また調子を崩したり、
落ち着かない状態が続いた。
今回の件で、妻と子供を置いて自分だけ遊びに行くのは、
今後控えるようだろうと思った。山はもとより、
妻子をおいて地方の学会に行くのも控えた方がいいのかも知れない。
もしかしたら、今回天候に恵まれなかったのは、
私が遊んでばかりいるから、神の怒りに触れたからだろうか?
今は山ML企画も活発に立てられているようだが、私が妻子と共に企画に
参加できるようになるまで、山MLが続いていることを心より願っています。
●京浜急行電鉄 03−3743−0022
●徳島バス 088−622−1826
●徳島駅前第一ホテル 088−655−5005
http://www.tokushima-daiichihotel.co.jp/
●剣山観光登山リフト 0883−62−2772
●見の越荘 0883−67−5002
http://ww81.tiki.ne.jp/%7Eminokoshisou/
●剣山頂ヒュッテ (現地)088−623−4533、
(期間外)0883−68−2028
●雲海荘 (現地)088−622−0633、
(期間外)0883−68−2028
●一ノ森ヒュッテ (現地)0883−53−5911、
0883−68−2111
●三嶺ヒュッテ 0883−88−2211
●温泉保養センター岩戸荘 0883−67−2826
http://www.mapion.co.jp/c/f?uc=4&pg=1&ino=BA316923&grp=cat02