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モーリンの大台ヶ原報告へのレス(byコアラ)

コアラです。
かなり以前に、モーリンに大台ヶ原の報告を書いていただきましたが、
11月10日にマゾッコメグさん、
広島のQちゃん(山MLメンバーではない)と
近畿の深田百名山企画の一環で登ってきましたので、
その時の感想を含めて、モーリンの報告にレスします。

> 宿泊所 
>  大台ヶ原ビジターセンター(東西の大台ヶ原ハイキングコースの出発点)の
> ところにある大台荘に、その日から3連泊しました。ただ、こんな山の家に3
> 連泊するような人は居ないらしく、しきりに「ゆっくりされるんですね。奇特
> なかたですね。何かの調査ですか? 夕食はなるべく変えてもらうよう頼んで
> みますが、大して変わらないと思うので、すみません。弁当と朝食は毎日同じ
> になります。」と気を使われました。実際、酸性雨の研究などに関西方面の大
> 学などから調査に来ることも多いようで、私たちが行ったときも姫路工業大学
> の学生が酸性雨の調査をしていました。大台荘は、本館に続いて新館があり、
> 思ったよりきれいで設備も整っているのに驚きました。ただ普通の山の家に比
> べるとそのぶん値段は高いですが…。大部屋であれば一泊二食7000円ですが、
> 私たちはトイレ付きの4人部屋を2人使用とさせてもらったので11000円と、
> こういうところにしてはかなり高い宿泊料金となりました。でも夜中にトイレ
> に起きることを考えたら、この部屋で正解でした。食事は17時からで、入浴
> は16時から19時の間。食事はメインディッシュが変わるだけで、ほぼ毎日同じ
> メニュー。朝食と弁当は言われた通り毎日同じものでした。でも夕食のメニュー
> を少し変えてくれるだけでも、好意でやってくださってるのでしょうからあり
> がたいことでした。入浴は最初の日は土曜日だったこともあって泊まり客も多
> く、団体も入っていたので、男女とも20時まで使わせてもらえましたが、翌日
> からは10人にも満たない宿泊客のため、男性風呂のみ使用で順番に鍵をかけて
> 入る方法をとられました。お風呂はきれい(雨の多いところのため、部屋は少
> しカビ臭かったので、お風呂も期待してなかったのですが、きれいに掃除され、
> 浴槽もステンレスでピカピカ)でした。ちなみに女性風呂のほうが少し広めで
> よりきれいでしたが…。食事と入浴を済ませても20時過ぎには全て終わってし
> まうので、21時過ぎには寝て、毎日、普段の生活からは考えられないような、
> 早寝早起きの健全な生活を送りました。
我々も同じ、大台荘に泊まりましたが、経費節減のため大部屋に泊まりました。
全体で6人もいなかったので(我々は3人)、結構ゆったりと使えました。
アルコールが入っていたこともあり、他のお客さんもいたので、
9時過ぎくらいまでには寝てしまいました。
>
> 天気
>  大台ヶ原は本州で一番雨が多いところと言われており、九州の屋久島と同じ
> で、「1ヶ月に35日雨が降る」と表現される場所です。それくらい雨が多いと
> 言うことで、屋久島同様、晴れていても急に曇ってスコール的に雨が降るよう
> です。かつて1日に1300mlの雨が降ったことがあり、それは奈良県の年間降雨
> 量に相当する量だそうです。一体どんな雨の降り方だったのでしょうか? バ
> ケツをひっくり返したっていうものではなく、プールの水をひっくり返したよ
> うなものでしょうか? 想像するだけでもすごいですよね。私たちが到着した
> 日も、「台風と秋雨前線の影響もあって1週間以上青空を見てない。」と大台
> 荘のかたが言われており、「ここで雨に遭わない人はよっぽど普段の精進がい
> いと言われるんですよ。」って言われました。そんな中で、強力な晴れ女の私
> と友達は一度も雨に遭わず、翌日からの3日間快晴でした。おかげで大台ヶ原
> 散策は素晴らしいものとなりました。
大台ヶ原で一度も雨に遭わないとはすごい!!!
私たちは1日のみの滞在でしたが、着いた時には雨模様。
山頂の日出ヶ岳も、展望は全く得られず、寒い思いのみ。
ただし、立ち枯れの風景や鹿との遭遇は、霧の中だったので、
幻想的な雰囲気があり、結構良かったかもしれない。
一番の大展望の大蛇ぐらで、天気が良くなって、
素晴らしい景観が眺められたのは、良かった思う。
氷ノ山の時と良い、どんなに悪天候でも好展望が得られるのは、
好展望男の面目躍如!!
>
> 東大台ヶ原
東大台の状況は、森谷さんの詳しい報告の通りで、
しかも我々の山行も、稲葉さんが詳しい報告をしてくれているので、省略します。
二人とも研究者らしく、緻密な報告ですが、二人の関心どころが違うのか、
かなり違った印象のレポートになっているところが興味深いですね。
>
> 御来光と雲海
>  翌朝4時に起き、5時前に大台荘を出発し、日の出が岳に日の出を観に登山。
> 前日は1時間くらいかかって上がった道のりも、全く寄り道をしないため、40
> 分もかからず、頂上へ。到着したのは丁度、空がオレンジ色に染まり始めたと
> きでした。他にも男女3人ずつの20才くらいの若者が観に来ていました。オレ
> ンジ色に染まる空の遙か彼方まで雲海が広がり、所々顔を覗かせている山の頂
> がまるで島のようで、山と山の間の雲海が滝のように流れ、何とも言葉に表現
> できない美しさでした。その風景に見とれている間もなく、遠く熊野灘の水平
> 線上から太陽が昇りはじめました。構えていた写真とビデオをとり続け、御来
> 光に向かって思わず拝まずにはいられませんでした。今年の年始に、21世紀最
> 初の日の出を拝もうと霊峰宮島弥山に登りましたが、あいにくの曇りで、結局
> 御来光は拝めなかったのもあって、喜びは一汐でした。オレンジ色から金色に
> 空が変わり、海に映った朝日がキラキラと輝く様をしばらくみつめたあと、気
> 分良く下山。下山途中に見た、森の木々の間から射し込む木漏れ日に照らし出
> されて、木株から立ち上がった水蒸気がユラユラとたなびいて見える様も今ま
> でに見たことのない風景で、またもや感動。本当に二度とないくらいラッキー
> で素晴らしい御来光登山でした。早起きをした甲斐がありました。
翌日は、我々もとっても良い天気だったので、
早朝に日出ヶ岳に登頂すれば、モーリンらと同じ景色が堪能できたかも。残念。
我々は、行者還トンネルが通行止めだったために、
ぐるっと遠回りして、トンネルの西口に出るために、
朝食を弁当にしてもらって、夜が明ける前に出発。
御来光は、大台ヶ原ドライブウエイを通っている時に、見れたような気がします。
>
> 西大台ヶ原
西大台の詳しい報告、ありがとうございます。
今回は、メグさんが近畿の百名山を2つ登りたいという希望を持っており、
コアラも2回来るのは大変かなと思って、
ピークハント的な山行にしてしまいましたが。
Qちゃんが2日で帰るので、縦走山小屋泊まりが出来ない、
という制約もあったからですが。
今回は、最初に大台ヶ原歩くなら、最高峰の日出ヶ岳もあり(三重県最高峰)、
正木ヶ原の立ち枯れや大蛇くらの大展望のある、
東大台にしたのは妥当な選択かなとは思います。

モーリンの報告読んだら、西大台も行きたくなりますね。
コアラが当初考えていたのは、大台ヶ原から大杉谷に降りるというものでした。
渓谷歩きが堪能できる中級者向けコースですが、
次回は、西大台と大杉谷という組み合わせで、
大台ヶ原を堪能するのも良いかも知れません。
モーリンらのように、1ヶ所にゆったりステイして、
じっくりそこの自然を堪能するというやり方の方が、
自然を楽しめるのかもしれませんね。

コアラも、百名山が56座で、残りは北海道、北東北、東北地方日本海側、
北アルプス核心部(黒部源流など)、南アルプス南部など、
アプローチが大変で、お金と休暇もかかって、しかもテクが必要と、
困難なところばかり残っています。
しばらくは新規開拓のペースは落ちるでしょうから、
行きやすい(登頂済みの)山の色々なコースを、
歩いてみるのも良いかも知れません。

当分は広島近郊の山や、中国地方の山(瀬戸内地方)を開拓する予定です。
百名山では、関東から1泊以内で行けそうな、
男体山、越後駒、高妻、雨飾、浅間あたりが、来年度の有力候補かな?
関東なら、二百名山(八海山、仙ノ倉岳、岩菅山、女峰山、浅間隠山、榛名山、
武甲山、愛鷹山、毛無山など)も、良い候補かもしれません。