苗場山山行報告

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●マゾッコメグの報告

マゾッコメグです。

8月31日(土)〜9月1日(日)、苗場山に行って来ました。
今回の参加者は
(男性)マゾッコメグ、猿、あきじ
(女性)タケちゃん
の計4名。

自分の場合、28日まで妻と白山に行っていたし、
9月7日から海外出張でベルギーに行くことになっていたので、
この時期に山に行くというのはかなり無謀とも言えた訳だが
(実際、企画を中止にすることも考えた)、
苗場山の魅力には勝てず、しかも一応自分が企画人だったので、
行かない訳にもいかなかった。
しかしさすがに私の妻は一度は行くようなことを言っていたのに、
やはり行かないと言いだした。
それから8月25日に結婚式を挙げたばかりのリンさんご夫妻は、
さすがに結婚式の直後ということもあり、
また奥さんのナイスバディさんも体調が優れないとのことで、
興味を持っていたが不参加となった。

直前まで参加者が確定せず、宿をどこにとるかということで散々迷ったが、
25日のリンさんご夫妻の結婚式の日に2人の参加は難しいという話を聞き、
更にその結婚式場の公衆電話から、酔っ払った状態で山小屋に電話して
宿泊の予約を入れたというメチャクチャぶり。
リンさんの奥さんが参加する可能性もあったから、
風呂もある「和田小屋(登山口にある)」に宿泊する線もあったのだが、
こちらは満室だった。
和田小屋に比べて山頂の山小屋は満室になりやすいと聞いていたのだが、
電話してみたら意外にも山頂の「遊仙閣」は空きがあるという話だったので、
ここを押さえることにした。

また当初は、和田小屋から山頂までピストンすればいいかと考えていたが、
猿さんが参加できることになり、
あきじさんの車と2台あれば赤湯方面に1台を停めて、
和田小屋から赤湯への縦走も出来るだろうという話になり、
それを実行することにした。

<8月31日(土)>つくば−赤城高原SA−赤湯駐車場−和田小屋
−下の芝−中の芝−上の芝−神楽峰−雷清水−苗場山頂(遊仙閣)

あきじさんにはまたしてもはるばるつくばまで来て貰った。
あきじさんにはAM6:00に私の宿舎まで来て貰うことになっていたが、
少し遅れたこと、道が分からなくなったことのため、
つくばセンターで6:20に合流となった。
タケちゃんがひたち野うしく6:19着の常磐線で来て、
ひたち野うしくで合流することになっていたが、
このような事情で我々が遅れ、合流できたのは6:30頃だった。

谷田部ICから常磐道に入り、外環道・関越道を通ったが、
外環道で思わぬ渋滞に巻き込まれ、更に遅れた。
赤城高原SAに9:00頃着き、
そこで猿さんと合流することになっていたが、
SAに着いたのは9:35だった。ここで給油し、軽く朝食にした。
私の方はここで猿さんの車に移り、月夜野ICで関越道を降りた。
途中のコンビニで昼食などを買い、猿ヶ京温泉経由で赤湯方面に向かった。
苗場スキー場付近で赤湯方面への道が分かれていたが、
間違えてしまい、更に遅れた。

狭い林道を走り、赤湯近くの駐車場に着いたのは11:27。
すでに何台かの車が停められていたが、
全部で15台くらいは停められそうだった。
猿さんの車をここに停めて、あきじさんの車に4人乗って、11:32出発。
ここから和田小屋方面に行く道も分かりづらく、案の定一回間違えたが、
後は比較的スムースに行けた。
PM12:10、ゲートに遭遇。
幸い開いていたし、近くの小屋には誰もいなかった。
ただし登山届提出所があったので、書いて出しておいた。

和田小屋方面の駐車場には12:27到着。
こんなに遅くなるとは予想外だった。しかもかなり暑かった。



準備をして12:45出発。
リフトの下を歩いてすぐに和田小屋に着いた(1:05)。
和田小屋でトイレを借りたが(100円取られた)、
結構きれいな山小屋であった。
山頂にある訳でもないのに満室になった訳が分かるような気がした。
ここに公衆電話があったので、
遊仙閣に電話して5時頃着くと連絡しようとしたが、
電話してつながったのは連絡所だった。
山小屋とは無線で交信しているが、もう交信時間は終わっているとのこと。
取り敢えずまた無線交信することがあったら伝えておくからと言われた。
当初の予定では、もう少し歩いてから昼食にすることになっていたが、
時間も遅いので、小屋の近くで昼食にした。

そんなこんなで、出発は1:35と、更に遅れた。
下の芝には2:35、上の芝には3:30に着いた。
ぬかるみが多いためか、所々に木道があったが、
ここ数日雨が降っていなかったのか、地面は乾燥していた。

暑かったせいもあろうか、または白山で疲れたせいもあろうか、
私にとって今回の山行はかなり過酷で、みんなに着いて行くのも大変だった。
タケちゃんから蜂蜜飴を貰い、それをなめながら歩いていたら、
それでも少しずつ元気が出てきた。

途中であきじさんが鳥の巣を発見。何の鳥かは分からなかったが、
雛鳥が数羽鳴いていた。こんな近くで鳥の巣を見るのは滅多にないことだ。

神楽峰には3:55到着。5分休憩。ここから遥か遠く、カッサ湖も見えた。
雷清水には4:15到着。
ここの水は結構美味しく、しばしマッタリモードに入る。
ここから苗場山の雄大な景色が目に入る。逆光で少々見づらい感はあったが。
それでも水のお陰で元気が出て来たのか、
案外簡単に山頂に行けそうな気になった。

雷清水を4:25に出発。
急な登りを乗り切ると、池塘がたくさん見える湿原に辿り着いた。
ここから先は傾斜もあまりなく、木道が整備されていて楽だった。
もう山頂までは時間の問題だ。



遊仙閣には5:15到着。
到着が遅れたのに加え、連絡所からの連絡が行っていなかったのか、
小屋の親父さんには説教じみた発言をされた。
それでも小屋のすぐ裏が山頂だという話なので、
早速山頂に行って、標識の前で記念撮影した。
小屋のすぐそばにテントを張っている小父さんがいた。



遊仙閣は1階が食堂で、2階が寝室になっていた。
2階までは垂直の梯子を上るしかなく、結構危ない。
また2階は部屋に区切られている訳でもなく、雑魚寝状態だった。
トイレは同じ建物内とはいえ、ちょっと離れていた。
当然ボットン便所で、お世辞にも清潔とは言い難い。
名前から想像する程いい山小屋ではないと思ったが、
タケちゃんが言うには、上信越の山小屋にしてはいい方らしい。

夕食は5:30からだったから、本当にすぐだった。
メニューはカレーライスで、おかわりも出来るそうだが、
一杯でやめておいた。
会計も食後にやった。1泊2食つきで6800円だった。
その後は時間があったので、一人で近くを散策した。
ちょっとガスが出て来た。苗場山頂ヒュッテが近くにあった。
中までは良く見ていないが、こっちの方がきれいそうだった。
就寝は7:30頃だったが、それまで4人で酒を飲んだりして、
しばしの休息を楽しんだ。



夜、目を覚ましたら、まだ11時半位だった。
折角だから外に出てみたら、風は強かったものの、
空は晴れていて、夜空がとても美しかった。
山で夜空を見るのは、去年8月の月山以来か。結構感動した。

<9月1日(日)>苗場山頂−赤湯−駐車場−和田小屋駐車場−街道の湯
−高坂SA−つくば

AM5:00頃目が覚めた。外に出てみたら、朝日が昇り始める直前だった。
少々雲が出ていたので、地平線から太陽が出る瞬間は見られなかったが、
雲の上から太陽が顔を出す瞬間、そして
周囲がオレンジ色に染まっていく様子を見ることが出来て、結構感動した。




朝食は5:30から。
当初6:00からと聞いていたので、それよりも早くなった訳だが、
宿泊客の殆どは朝食の前に出発してしまったようだった。
メニューはあまり良く覚えていない。これといった特徴もないということか。

6:35に出発。
朝食が早まった分、出発も早まるかと思ったが、そうはならず、
当初の予定通りの出発となった。ここから赤湯に向かって歩いた。
最初は湿原の中を歩いたが、池塘が散在するこの眺めは、やはり絶景だ。
伊米神社という神社があった筈なのだが、全然分からなかった。

湿原は思ったほど広くはなく、すぐシラビソ廊下という、
急な下り道に入った。でもそこからの景色も、なかなか良かった。
7:45に深穴の大岩、8:30にフクベノ平に到着した。
フクベノ平で10分休憩。
結構いいペースで歩けたが、樹林帯に入るまではとにかく暑かった。
標高が低くなればもっと暑くなると思うと気が引けた。

赤湯には10:00到着。ここで温泉に入ることにした。
赤湯の入浴料は500円。小屋「山口館」の前に荷物や靴を置いて、
備え付けのサンダルに履き替えて温泉に行かなくてはならなかった。
風呂は青湯、薬師湯、玉子湯の3つあったが、
青湯のみ女性専用で、後の2つは混浴も可であった。
タケちゃんは青湯だけに入り、薬師湯と玉子湯は男性の姿しかなく、
混浴はならなかった。湯はそれ程熱くなく、色はやや黄色だった。
洗い場はある筈もなく、ここからまた2時間は歩かなければならないから、
汗を流し、しばしくつろぐにとどめた。



風呂から上がり、11:00に再び歩き始めた。
ここからの道は楽勝かと思いきや、
結構アップダウンが激しく、体にこたえた。
橋も3ヶ所ほど渡ったが、赤湯を出てすぐの橋は、
高さがあるにも拘わらず欄干が片方しかなく、歩いていて怖くなった。

駐車場にはPM1:05到着。赤湯から先の道がこんなに大変だとは
予想もしていなかったので、この下りはとてもきつく感じた。
結構強力な今回のメンバーでも、きついと感じた人が殆どだったようだ。
しかしこれが下りだったからまだいいが、登りだと山頂まで8時間はかかる。
そう書かれた道標を見るにつけ、
とてもこんなコース登る気になれないと思った。

ここから猿さんの車で出発。
お腹が空いてきた人もいたようなので、何はさておき昼食にすることにした。
苗場スキー場近辺というのは、スキーシーズンは賑わうのであろうが、
この時期は何とも閑散としたものであった。
しかしそれでも開いている食堂を見つけたので、そこに入った。
「ファミールしらかば」という店で、1:30到着。
暑かったので冷やし中華を頼んだ。
冷たい麦茶が出て、お茶のおかわりも出来たのは良かった。

2:00に和田小屋の方の駐車場に向けて出発。
来る時には無人だったゲートに今度は人がいた。
駐車場の車を引き取りに行くと言ったら、問題なく通してくれた。

2:40に駐車場に到着。
あきじさんの車にタケちゃんが乗り、2:50、また出発。
今度はちゃんと体を洗える温泉に入ろうということになり、
ここから一番近そうな「街道の湯」に行った。
出発前の山MLでは「法師温泉はどうか?」という声が多かったが、
ここは混浴のみで、しかもどこも隠せないそうなので、
今回のメンバーの好みには合わず、やめることにした。

街道の湯には3:10到着。ごく普通の公共浴場といった感じだったが、
体も洗えたし、疲れも癒せそうで、良かった。入浴料は500円。

月夜野ICから関越道に入り、高坂SAで合流しようということで、
先程と同じ車割りで4:20に出発した。
月夜野ICには5:10、高坂SAには6:30に到着した。
ここのレストランで夕食にし、会計もここでやった。
今回細かい計算は実に面倒なので、気持ち的にあきじさんには7000円、
猿さんには2000円払うことにした。決して安い額ではないが、
公共交通機関を使ったらこれ以上かかっただろうし、
同程度の額に抑えたらかなり時間がかかっただろうから、マルということで。
ここから私もあきじさんの車に乗ることにし、荷物も移した。
ここで猿さんと別れた。7:15。

タケちゃんが見たいテレビがあるから9時までに帰りたいと言っていたが、
今回思ったより時間がかかり、それは叶わなかった。
(やっぱり家に電話して、妻に録画を依頼し、ビデオテープを後日
タケちゃんに渡すようにすべきだったかと、ちょっと後悔)
行きと同様に、外環道と常磐道を通り、谷田部ICで下りた。
実はその間、つくば近辺の地理に一番詳しい筈の私が寝てしまっていたので、
ひたち野うしくまでの道が分からなくなりかけていた。
でも何とか事無きを得て、ひたち野うしくには9:02に着いた。
多分タケちゃんは9:19発の電車で帰ったのだろう。
つくばには9:20到着。
ここからあきじさんははるばる船橋まで帰って行った。

今回の山行は、私自身も白山に行った直後できつかったし、
他のメンバーもかなりきつかったと言っているので、
かなりハードな山行だったと言えるだろう。
しかしあきじさんと猿さんが車を出してくれたお陰で、
和田小屋から赤湯までの縦走も出来たし、
高層湿原の眺めも素晴らしかったし、夜空と日の出も満喫できた。
野趣溢れる赤湯の露天風呂にも入れたし、実に内容の濃い山行となった。
車出しをしてくれたあきじさんと猿さん、
紅一点で参加して楽しませてくれたタケちゃん、有り難うございました。
またご一緒しましょう。
今回の山行に参加されなかった方も、
これを参考にして苗場山にも是非行ってみて下さい。
また他の企画でお会い出来るのを楽しみにしています。

和田小屋 0257−88−9221
遊仙閣 0257−87−3268
苗場山頂ヒュッテ 0257−67−2202
赤湯温泉山口館 0257−72−4125
赤湯温泉HP 
http://www.odorutozankai.net/mountain-information/mountain-information.file/naebasan-akayu2.html
http://allabout.co.jp/travel/hotspring/closeup/CU20010412A/?FM=lt
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Ocean/6708/yama/akayu.htm
http://www.asics.co.jp/meizan/38naeba.htm
三国街道三俣宿・街道の湯 0257−88−9229
法師温泉HP