⇒前半:曽場ガ城山(そばがじょうやま)へ

広島大の「地理科学学会」の際の山行報告の続きです。
午前の発表が終わった後、総会と昼休みだったのですが、
コアラは会員でないので総会に参加するわけにもいかず、
ぱっとお弁当を食べて、3時からのポスター発表までに戻ってこようと、
広島空港近くの河内町の土砂崩壊の恐れのある採石場を見に行きました。
JR山陽本線入野駅の直ぐ近くです。
(かなりのスピードで伸縮計が伸びていて、
崩壊まで1週間もかからないと言われていて、
近所の2世帯に避難勧告、国道封鎖、JR徐行運転とかしていたのですが、
現時点でもまだ崩壊は起きていません。)
その現場を遠くから眺めて写真を取った後、まだ時間があったので、
竹林寺という山の上にあるお寺に参拝してきました。

◎竹林寺(ちくりんじ) 篁山(たかむらやま)
(標高535m:地理院の地図では独立標高点は522m)
この竹林寺というお寺は、5月にヒツジさんらと三段峡に行った際、
広島空港まで送った後、帰りは下道で帰ったのでその近くを通りました。
ただ、その時は車での登り口がよく分からなかったので、
そのまま通り過ぎてしまい、何となく気になっているお寺でした。
この後観光案内とか見ていたら、「るるぶ」に竹林寺が載っていたし、
中国新聞社の「ひろしま百山」に「竹林寺篁山」が載っていたので、
いずれは行きたいと思っていたのでした。
山の本では、入野駅から篁山に登って河内駅に下りるコースを紹介していますが、
コアラは車で頂上近くの展望広場まで上がってしまいました。
従って、山行報告になじむ内容ではないのですが、
一応「ひろしま百山」に選ばれている山なので報告しておきます。

●コースタイム
展望広場13:30−竹林寺13:40〜14:00−展望広場14:05

平安時代の参議で歌人でもある小野篁の生誕の地との伝説があり、
展望広場の近くに小野篁生誕地碑がある。
山頂には、行基が開き弘法大師によって真言宗に改められた竹林寺がある。
木立に囲まれて佇む本堂は国の重要文化財で、柿葦(こけらぶき)である。
境内には八千代池があり、コイが泳いでいるほか、
ショウブやカキツバタの花が美しく咲いている。
本当にさわやかで心落ち着く風情である。
境内の散策の後、鐘つき堂に上がった。この付近が篁山で最も高い。
ここからは展望が良く、広島空港、山陽自動車道などが望める。
本には、瀬戸内の島々が見渡せると書いてあったが、
残念ながら、海までの展望は得られなかった。
竹林寺から入野駅の方に山道を下りると、
戦国時代の山城跡である「松ヶ嶽城趾」があるらしいが、
時間がなかったのでそこまでは行かなかった。

◎鏡山(標高335m)
学会が終わった後、懇親会に出るかどうか悩んだが、
車で来ているので飲めないし、余り知っている人もいないので、
また早めに家に帰りたい気分でもあったので、懇親会は参加しないことにした。
でも、まだ明るかったので、直ぐには帰路に向かわずに、
広島大キャンパスの隣にある鏡山公園に行って、少し休むことにした。

この公園は鏡山の手前にある貯水池の周りを整備した公園で、
駐車場から公園に向かうと親子連れなどはちょうど帰るところ(すれ違い)で、
公園内で憩っているのは、ほとんどが大学生とおぼしきカップルばかり。
しかもその日はとっても暑かったから、女性はかなり肌の露出が多い服で、
なのに男性がくっついて肌をなで回しているような熱々ぶり。
なんかゆっくり憩っていにくいなと思って周りを良く見ると、
背後の鏡山に登るハイキングルートがある。
もう6時近いが、標高差から明るい内に下りてこれるだろうと判断して、
行きと帰りでコースを換えて登ってみることにした。
この時は靴を換えるのが面倒だったので、スニーカーのまま登った。

●コースタイム
鏡山公園17:50−(Cコース)−鞍部18:00−鏡山山頂18:10
−鞍部18:15−(Aコース)−鏡山公園18:30

この山も実は山城跡である。本当に今年は山城付いている。
山頂からは下の鏡山公園とか広大のキャンパスが箱庭のように見えました。
山頂に着いたら、広島市の方の山に凄い雲がかかっていて、
ゴロゴロ雷が鳴り出していたので、ちょっと休んで直ぐに下山しました。
妻に聞いたら、広島では凄い雷雨だったそうですが、
私が広島に着いた頃は雨ももう上がっていて、涼しくて心地の良い感じでした。
鏡山公園で1時間弱時間をつぶして、結果的には正解でした。