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コアラです。
6月2日(日)に「地理科学学会」があり広島大学に。
この学会は広島大学が中心となっている学会で(広島大は西の地理学教室の雄)、
日曜日だし、自分は発表もしなかったので、
勤務ではなく自発的に行ってきました。
広島大学は広島市内にはなく、新幹線で1つ隣の東広島市にあります。
山を削って創ったキャンパスはとても広く、広さは北大に次ぎ全国第2位とか。
教育系の大学としては、東の東京教育大(現筑波大)、
西の広島大と言われていたそうで、
原野を切り開いた広大なキャンパスに移転したことと言い、
何となく筑波大に似ています。
東広島市は、酒どころ西条盆地を中心とした街です。
伏見、灘、西条が日本の三大お酒の産地だそうです。
西条盆地の水は、軟水であるため工業用水には向かず、酒造りが盛んとか。
「賀茂鶴」とか「西条鶴」、「賀茂泉」とかが有名らしい。
基本的には甘口で、とろっとした感触のお酒です。
というわけで、県中央山地に囲まれた盆地であるため、
周りには登山の対象になる山があります。
早朝に出発して、学会が始まる前に登ってきました。
◎曽場ガ城山(標高607.2m)
この山は、名前の通り戦国時代に山口・大内氏の山城があった山です。
今年は、武田山、木ノ宗山など山城歩き付いています。
JR山陽本線の最高地点である八本松駅(225m)からの周回コースがある。
しかし今回は、西条バイパス近くの登山口までマイカーで乗り付けたので、
ここからのピストン(周回コースの登り道のみのピストン)となった。
この山は松茸が採れることで有名で、秋は立ち入り禁止の山である。
●コースタイム
登山口8:05−尾根出合(駅分岐)8:15
−529m峰8:30〜35−城址(本丸跡)8:50〜55
−曽場ガ城山山頂9:05〜20−城址9:30〜35
−529m峰9:45−駅分岐9:55−登山口10:05
登山口から急な山道をしばらく登ると尾根に出て、
後は尾根沿いに上がるのみである。
アカマツ林の樹林帯の中で展望はなく、所々木々の間から西条盆地が見える。
途中の529m峰あたりの平坦地が「牛の段」と呼ばれる場所で、
この付近で29番から32番までの4体の石仏が見られる。
(登山道の北側のエリアに88体の石仏が安置されているらしい)
その後、ヤダケのトンネルを抜けると本丸跡の平坦地に出る。
石積みの跡や空井戸の跡などが見られる。
ここからも展望が得られるが、その日はやや靄っており、遠望は得られなかった。
しかし、西条盆地を取り囲む山々の景色を堪能することは出来た。
本丸跡を過ぎると、ロープの付いた急な坂を下り(石積みの崩れた跡か?)、
登り返すと、三角点のある山頂である。
ここからも眺望が得られるが、見晴らしの状況は城跡と同じような状況である。
早朝登ったせいか、城跡で城跡のみをピストンしに来た男性と会ったが、
山頂では誰にも会わなかった。帰り道で、比較的若い単独行女性とすれ違った。
若いといっても自分よりちょっと若い程度か?
こんな地味で展望のない山に単独行の女性が登ってきたので、ちょっとビックリ。
自分が聴きたかった発表は10時半くらいからだったので、
それには間に合うことが出来た。
この後、昼休みと学会終了後も山に登ってきたのであるが、
長くなるので、それは第2弾で報告する。