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大菩薩嶺山行報告(by猿)

猿です

土曜日に大菩薩嶺に登って来ました。
ちょっと曇っていて寒かったですが、紅葉の中、空気は澄んでい
て遠くの山もはっきり見ることができました。山上では具沢山の
芋煮で昼食。
ただスタートが遅れて下山途中に日没。ヘッドライト頼りに歩く
はめになりました。
比較的軽い山行だったので、芋煮の材料3kgをかつぎ、冬用の重
登山靴を履いて行きました。
荷物の重さ(トータル10kgぐらい)はどうってことなかったけど、
重い靴だと足がだるく、筋肉疲労。それに相変わらず足裏が痛く
なる症状が出てしまいました。この靴、やっぱり合わないかな。

写真は

http://www.erde.co.jp/~masaru/daibosatsu/

◎大菩薩嶺山行報告

【目的地】大菩薩嶺(2056.9m)
【日時】2003年10月25日(土)
【メンバー】猿、温泉娘、不二子
【コースタイム】
中央高速勝沼インター 09:20 - 雲峰寺駐車場 10:00 〜 10:10 -
登山道入口 10:26 - 千石茶屋 10:35 〜 10:40 - ロッヂ長兵衛
11:49 〜 13:00 - 福ちゃん荘 13:23 〜 13:30 - 富士見山荘
13:37 〜 13:48 - 大菩薩峠 14:25 〜14:45 - 大菩薩嶺 15:31
〜 15:40 - 丸川峠 15:50 - 駐車場 18:11

●府中から裂石へ

7時府中駅集合のはずが多少の遅れが発生し、結局府中駅を出た
のが7時半ぐらい。国立府中インターから中央高速に乗るとすぐ
に渋滞。勝沼インターを降りたのは予定より70分遅れた9:20。
インターを出ると、すぐにぶどう園が並び、客引きのお嬢さんた
ちが立っている。

●裂石から上白川峠

裂石バス停のすぐ先、雲峰寺駐車場がガラ空き、というか誰も停
めてなかったのでここに車を置き、身支度を整えて出発。バスの
便が少ないので車にしたのだが、ちょうど塩山からのバスの時刻
と同じになってしまう。
歩き出すと、数分先に駐車場、さらに丸川峠からの道と合流する
ゲート前にも駐車場があったのでちょっとがっくり。ここまで20
分以上は歩いた。たしかに「マイカー登山便利マップ」(山と渓谷
社)によれば、ゲート前に4台分の駐車場があると書いてあった。
実際にはもっと停められそうである。
ゲートを越えて少し行くと登山道入口があり、土の道を歩き出す。
登山道は車道とほとんど並行に走る。
やがて千石茶屋前へ。車道とは分れて山道らしい道となる。
そこそこ傾斜はあるが不二子ちゃんは元気いっぱい。もうゼイゼイ
することもな登って行く。逆に温泉娘さんが体調が悪くスローペース。
そのうち、大きな白い犬が現れ、我々に随伴する。どうも山小屋
で飼われている犬のようだ。
そうこうするうちに「きのこ汁あり」の看板が出て来てロッヂ長兵
衛のある上白川峠へ。ほとんどの人はここまで車で上がってくる。
ちょうどお昼だったので、食事にする。メニューはアウトドアクッ
キングの本に載っていた芋煮をアレンジしたもので、牛肉、里芋、
じゃがいも、サツマイモ、しいたけ、えのき、シメジ、長葱、こん
にゃく、油揚げ。味付けは酒、砂糖、味噌、醤油。最後にうどんを
入れた。芋類は自宅で下茹でしてきたのだが、圧力鍋で煮たところ、
外は崩れているのに中はちょっと固かった。

●福ちゃん荘から大菩薩峠へ

昼食が終ると13時。最初の予定では石丸峠を経由することになっ
ていたが、遅かったので福ちゃん荘経由大菩薩峠へ。
車道と並行して走る登山道を行く。登山道と言っても木立の中
を抜けるハイキングコースで、ジーンズやスカートにスニーカー
の人達も大勢いる。福ちゃん荘を過ぎると、大菩薩嶺へのショー
トカットである唐松尾根との分岐があるが、そのまま大菩薩峠
へと進む。
富士見山荘では、すばらしい富士山の姿が見えた。
紅葉の林の中を進む。すでに下山してくる人の方が多く、かな
り渋滞する。そろそろ不二子ちゃんがバテて来たかなというころ、
介山荘に到着。その隣が大菩薩峠だった。12年ぐらい前に無線
をやりにここまで来ているはずだが、霧雨の中で何も見えなかっ
た記憶しか無い。今日は曇っているが遠くの山もはっきり見える。

●大菩薩嶺から丸川峠

稜線に出ると展望はいいのだが、風が強く寒い。左手に茶色く
枯れた草原、その先に紅葉の樹林帯、そして遠くに南アルプス
の山々を眺めながら登る。塞ノ河原避難小屋には母子連れが休
んでいたので、中は覗かなかったが、避難小屋にしてはきれい
そうだ。
標高2000m地点に立派な標識が立っている。ややバテたのか不二子
ちゃんはその前で座りこんでほっとしている。「まだ頂上じゃ
ないよ」と先をせかす。ぼくは寒くてたまらない。
雷岩を過ぎると道が樹林帯に入り、展望はなくなる。やがて最
高所である大菩薩嶺に到着。
ここで防風のためにレインウェアの上着と手袋を着けたのだが、
風が強かったのは大菩薩峠からの稜線だけだったようで、後は
無風で暑いほど。
大菩薩嶺を過ぎると、登山客はぼくたちだけになる。道もいき
なり荒れる。ほとんどの人が上白川峠まで車で入って大菩薩峠
や大菩薩嶺までピストンするので、丸川峠コースを通る人は少
ないのだろう。丸川峠に着いた時にはすでに夕方。先を急いだ
のでまるかわ荘は写真を撮っただけだが、小さな平屋。ランプ
の宿だった。このあたりはススキ原が広がる。春から夏は花が
きれいらしい。

●ヘッドライト頼りに下山

すぐに道が急坂になり、ここでついに日没。ぼくと温泉娘さんが
ヘッドライトを着けている間に不二子ちゃんは「先に急ぎます」と
行ってしまう。コンタクトレンズの調子が悪く眼鏡にした温泉娘
さんは足元がよく見えず、暗がりの中苦労する。
段差があったり、木の根が出ている道を降りて行くのだが、い
つまで経っても不二子ちゃんに出会えない。彼女のヘッドライトの
灯が見えてもいいはずだし、一人で暗い登山道をどんどん先に
行くとも考えられない。かといって分岐もなく道に迷うことも
ないはず。心配していたら「猿さ〜ん」と不二子ちゃんの声。な
んとヘッドライトを車の中に忘れてしまい、暗くなる前にでき
るだけ下ろうと駆け降りていったらしい。
さすが登りは苦手だが下りは大好きな不二子ちゃんである。目もい
いようで、ほとんど何も見えない暗い登山道をピョンピョンと
平気で下って行っ。温泉娘さんから「野性児不二子」との称号を。
上白川峠との分岐点、ゲート前に出た時はほっとした。ここか
らの車道歩き15分がうらめしい。冬靴だと左足の裏がものすご
く痛くなるのだ。インソールを変えてもダメだった。ゲート前
に駐車していれば歩かずに済んだものを。
ゲート前やその先の駐車場にはもう1台もとまっていない。
真っ暗になった18時過ぎ、車に到着。

●大菩薩の湯

裂石バス停からちょっと登ったところに、秘湯の会会員である
雲峰荘に向かったのだが、本日は宿泊・入浴できませんとい
う看板が出ていたので混浴露天は諦める。WEBには夜9時まで
日帰り入浴可と出ていたのに残念。
仕方がないので勝沼方向へ下り、公共温泉である大菩薩の湯へ。
市外在住者は3時間600円。山梨はどこもそうだけどぬるい。

●談合坂SAでほうとうを食べる

温泉を出たのが20時ごろ。朝通った時にはあちこちにほうとう
屋が並んでいたのだが、この時刻ではどこも店はやってない。
しょうがないので談合坂SAで食べることにした。ところが勝沼
インター直前で道を間違えてしまい、甲州街道を上ってしまう。
戻るのも面倒だし、道も空いているのでそのまま走る。
大月インター手前では渋滞6kmとか、故障車ありとの表示が出
ていたが、高速に乗ったらガラガラ。快適に飛ばして談合坂SA
へ。ここでぼくと温泉娘さんはレシピコンテストで金賞を取った
というカレーほうとうを、不二子ちゃんはキムチほうとうを食べる。
高速料金、ガソリン代、昼食代を清算したが、一人2600円。
談合坂SAで喋っていて時間を潰し、気がつくと22時を回っていて
葵ちゃんは電車を気にしていたが、SAを出るとどこも渋滞はなく、
あっという間に国立府中インター。二人を府中駅に送り届けて無
事に解散した。

今回、二人のペースはだいたい同じで、ほぼコースタイム通りに
歩けた。ただ、中央高速の渋滞を考えると府中駅7時というのは
ちょっと遅かった。1時間早く集まっていれば、日没にも間に合
い、もっとペースを上げられただろう。
暗くなった時にヘッドライトを忘れているという、マーフィーの
法則もあたってしまった。

上白川峠まで車で入れば、大菩薩嶺までピストンしても3時間程
度のお手軽コース。初夏にハイキングとして行くのもいいかも。