岡山大学新聞250号 1980年6月25日大学当局 現学生寮の廃寮を決定会計検査院の指摘を根拠に 確約を一方的に破棄す「老朽寮一掃」をかかげて全国の闘う自治寮一掃を断行し、大学管理強化をなしきろうとする政府文部省は、ついにこの岡大北津寮女子寮へ廃寮攻撃をかけて来た。三月の学生部長交渉で当局は寮に対し会計検査院の指摘を理由として、負担区分「正常」化をつきつけ、過去からの一切の確約を破棄しようとしている。そして六月三日の学生部長交渉で、寮生が反対している四条件新規格寮建設=現学生寮廃寮を一方的に決定した事を明らかにした。 現在寮闘争は寮のみならずBOX、学館をはじめとする学生自治の存亡をかけて文字通り決戦期にあり、極めて重大な問題である。またここで大学当局の手先として学生管理強化を推進する原理研、日「共」=民青らの策動も活発化しており、学内は緊迫している。
三月十日、十一日に行われた寮と長堀学生部長との交渉で大学当局は突然「負担区分問題」なるものを出して来た。これは 解説昨年一方的に新サークルBOX建設を学友会に押しつけて来た大学当局は、今度も学生の声を無視した廃寮攻撃をかけて来ている。この二つの学生自治を無視した動きは、実は中教審路線=資本に従順な物言わぬ学生創り、に基づく全国大学の筑波化、大学再編管理強化の表われである。そしてさらには日本帝国主義延命をかけた軍事大国化、侵略戦争準備の為の国内治安体制強化の一環である。 ゆえに、学内に於いて学生の自治活動の一つの拠点である寮をつぶす、という事は、特に岡大ではBOXをはじめとする全ての場に管理強化がかけられる可能性を持っている。だからこそ、廃寮攻撃を寮のみの問題としてではなく、全学のになうべき課題としていかねばならないだろう。 また一方的廃寮、という当局の暴挙について一言も語らず、あるいは「寮運動の成果」にスリ変えて、北津寮生がヘルメット姿でデモした事のみ取り上げ、「ヘルメット=暴力容認」「暴力を一掃しよう」と叫ぶ一部女子寮生や法経学生会執行部、日共などは大学当局を利するものでしかな一いときびしく批判されるぺきであろう。 寮闘争の歴史
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