5月9日(水)午後4時30分より学生会館音楽鑑賞室において、三里塚・日本原を結ぶ会の主催による映画、講演集会が開かれた。
会場から早くから50名近くの学友、教官がつめかけた。
まず、3・26三里塚開港阻止闘争を闘い、一年余りの獄中闘争の後奪還された二名の岡大学友が獄中報告とアピールを行った。
第8ゲート突入戦を闘った光本君は、3・26を報告した。「管制塔から赤旗がひるがえったのを見た時、ああ、とうとうやったんだな、という驚きにも似た喜びがあふれてきた。機動隊とぶつかった時に、制服の警官がピストルを向けているのが眼に入り、恐怖感もあったが、闘争がここまできたか、と思って感動した。」次いで、獄中闘争の厳しさに何度か「耐え切れるだろうか」と思った、と語った。勝ち抜いて奪還されたことで、更に三里塚空港廃港への闘志をかきたてられている戦士の姿がそこにあった。
横掘要塞戦を闘った光吉君は「僕らが本当に歴史を作るんだ、作れるんだ、という闘争のダイナミズムが感じられた」とアピールを行った。
闘士二人の報告の後「大義の春」が上映された。管制塔突入部隊が、警官は殺さない、人質はとらない、等の掟をもってそれを尊守したことは、警官・機動隊が倒れて無抵抗の戦士を執拗に蹴りとばしているのと対照的だった。映画の後に管制塔占拠で今も獄中にいる成田二一六一から寄せられた電文が紹介された。
続いて日本原についてのフィルムが上映された。このフィルムは、奥鉄男さんが70年から撮影したきた記録映画で、現地集会の模様や裁判所の様子などが収められている。
映画上映の後に、戦前日本軍に徴兵され、戦後は日本原での自衛隊演習に反対し闘争を続けている奥鉄男さんより、これまでの闘いを振り返って話があった。奥さんは「無断耕作」に対する自衛隊の民事訴訟と闘っており、昨年12月には軍用道路建設阻止闘争で不当逮捕されている。(奥さんについては二面を参照)次いで「はんせん馬天嶺」現闘より現状報告があった。
最後に、三里塚・日本原を結ぶ会より次の三つの提案が出された。