岡山大学新聞241号 1979年4月15日
三里塚 二期工事阻止へ
3・26闘争一周年総決起集会開かる
全国より一万七千名の結集
空港突入、管制塔占拠をもって3・30開港策動を粉砕した3.26開港阻止総力決戦の大爆発より一周年を迎えた三月二五日、反対同盟主催の集会が開かれた。
一万三千の機動隊を動員して昨年五月二〇日、開港は強行されたが、十四年間の不屈の闘いを続ける反対同盟を中心とする全国人民の闘いはさらに高揚し、二期工事阻止、三里塚空港完全廃港へ力強くバク進している。さらに。開港によるジェツト騒音被害は多くの周辺住民を新たに決起させている。
一方動労本部革マル派による統制処分攻撃に対し、動労千葉地本は、動労より独立し、新組織千葉動労を結成し、反対同盟と共に闘い抜く事を決定した。
全国人民は3・26闘争の地平を共有し、さらなる闘争を展開して行くであろう。
三月二五日正午過ぎより三里塚・芝山連合空港反対同盟は「3・26一周年、二期工事実力阻止全国総決起集会」を開催し、会場の三里塚第一公園は全国から結一集した一万七千名の労農学によって埋め尽された。
最初に登壇した戸村一作委員長は「昨年の3・26には管制塔に赤旗を打ちたてた。今度は管制塔を根本からたたきつぷそう」とゲリラ闘争の必然性を述べ、「政府、公団の『話し合い』に切応じる事なく、二期工事を実力で阻止し、空港を完全廃港に追い込むまで闘い抜こうと力強く訴え、満場の喝釆をあびた。
続いて動労千葉地本の代表が「当局、動労本部の弾圧をはねのけ、ジェット燃料料輸送阻止闘争に勝利すると決意を表明した。
さらに各地で権力と闘っている団体からのあいさつが次の順で行れた。日本原反対派農民、全関西新空港反対同盟、部落解放同盟、高浜入婦人行動隊、女川ダム反対同盟、成田市民の会、千葉県教組、全障連、ここで全金本山支部より緊急アピールがなされ、全金宮城地本から統制処分攻撃がかけられた事を報告、「労働運動の右傾化を乗り起え、反対同盟と共に闘うと決意表明し、支援を訴えた。
その後、豊北原発反対派住民、沖縄反戦地主会、奄美青年同盟、大東京実行委員会、連帯する全の順で発言が続いた。
三里塚闘争「被害」家族会のある母親は「公判を見て裁判のデタラメさや、国がどんなにひどい事をするかを理解しました。皆さんも頑張って下さい」と述べ、熱い拍手をあびた。
さらに三里塚戦士の獄中アピールが読み上げられ、続いて東山君虐殺糾弾裁判闘争の報告、顧問弁護団からの報告があった。
二期工区内代表として 木の根の小川源さんが「地下要塞、人間要塞でもって二期工事を絶対に許さないと決意を表明し、「木の根に反対同盟、全国人民の力で農業用水を作ろう」と述べ、支援を訴えた。続いて婦人行動隊、老年行動隊の決意表明、反対同盟から全金田中支部への作物カンパの報告と田中支部のアピールがあり、ここで本日の会場カンパが一四〇万円に達した事が報告された。
内田行動隊長のデモ指示の後、熱川行動隊長が以下の闘争スローガンを読み上げた。
- 飛行阻止・二期工事阻止 完全廃港を勝ち取ろう
- 本格的パイプライン反対
- 周辺住民と力を合わせ、騒音の元凶を叩き出せ
- 農業振興策粉砕
- 当局、動労本部の敵対を粉砕、ジェット燃料輸送阻止
- 北原鉱治事務局長を成田市議に
- 獄中同志の即時奪還
満場の拍手喝采によるスローガン採択後、ガンバローを三唱して午後四時過ぎ閉会し、権力によるデモコース変更に抗議しつつ、機動隊を圧倒する大デモンストレーションを展開した。
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