岡山大学新聞 通刊238号 1978年9月30日発行
森永告発 全国大会開かれる
去る7月23日、社会文化会館にて第六回森永告発全国集会が開かれた。集会には徳島萩原訴訟を支援する会以下全国各地から労働者、学生など多数の参加者がみられた。
今回の集会は今年5月25日になくなられた井上周次君の追悼集会もかねていた。(井上周次君の事は前号に報じられています)
集会は一時半に開かれ、開会宣言に引き続き黙祷、献花が参加者全員の手でなされた。基調報告においては、岡山森永告発の谷川氏より「殺人企業森永を許さず、『対森永直接交渉勝利』『萩原訴訟勝利』のため闘っていこう」との力強い決意が述べられた。
集会に引き続いて、参加者の手で市中デモがおこなわれ、プラカード、ゼッケンを持って市民に訴えかけた。
森永ヒ素ミルク中毒事件は「救済機関」ひかり協会の設立によって解決されたように一般には言われている。しかし、現在後遺症に苦しめられている被害者が認定されずにいる点をとっても「ひかり協会」といものが真の救済機関にはなっていない。それどころか現実的には被害者を封じこめ、企業の利益を保証する機関としての役割を果たしている。そしてその背景としてある「公害保証基本法」-公害はあるものだという前提のもとにある-を考え直さなければならないだろう。
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