岡山大学新聞再刊1号(通刊236号)1978年4月30日
5.20開港阻止三里塚空港を廃港へ三・二六の開港阻止総力決戦の大爆発によって三〇日開港策動を粉砕された権力は、ブルジョアマスメディアを総動員して「過激派キャンペーン」を張り、さらになりふりかまわぬ治安弾圧を反対同盟を中心とする斗う全ての人民にかけて五月二〇日開港を強行せんとたくらんでいる。今こそ我々はこの権力の弾圧体制を粉砕し真実を見つめる事によって三里塚斗争の本質を理解し、五月開港を阻止して三里塚空港を完全廃港に追い込もう。
反対同盟を中心とする十二年間の不屈の三里塚空港反対斗争は、三月二六日、一万四千人の機動隊動員という厳戒体制を打ち破って空港突入−管理塔占拠という総力決戦の大爆発を勝ち取り、三月三〇日開港を完全に粉砕したのである。 さらなる斗いの構築今回の斗争の大爆発は政府権力を打ちのめしたのとは対称的に三里塚と共に斗う全国の人民をふるい立たせた。そもそも「農地死守」、「騒音公害反対」といった素朴なスローガンの下で始められた空港反対運動は、身をもって権力による暴行弾圧を体験し、砂川や北富士等反基地の斗い、さらに三派全学連や反戦労動者の斗争への参加と、それに敵対して反対同盟組織破壊をたくらんだ日「共」の排除などをへて「農地奪還」、「政府権力打倒」の戦斗的万針を確立し、今や全国人民斗争の中心とすら言える様な斗争となったのである。 部落解放同盟は「部落解放斗争も三里塚斗争も共に権力を倒さなければ勝利できない」と組織をあげて三里塚斗争を支緩している。また西の三里塚と言われる岡山の日本原反基地斗争を斗う農民達は「すでに三里塚にも日本原にも法は存在しない。権力の無法の前には我々の斗いは全てが許される」と共に斗っている。 その他にも三里塚には全国各地から様々な斗う人民が結集し、三里塚に学び、地元に第二、第三の三里川斗争を打ち立てようとしている。 この様な各地の斗う人民の前に、二六日の斗争勝利開港爆砕の実現は、人民が力を合わせ、不屈の決意で斗うならば国家権力の野望をも打ち砕ける、という事を示したのである。今後各地での斗いが激化して行く事は明らかであろう。すでに石川県七尾での火力発電反対斗争で魚民が実力決起をした。 この様な中で権力は先の新治安立法の対象を三里塚空港周辺にとどまらず、原発等をも含め様としているのは極めて重大な事である。 もし京都府知事戦での革新側の分裂に助けられた自民党の勝利にうぬぼれて弾圧体制を築き、開港を強行しようとするならばそれは必ず全人民の斗いによって粉砕されるであろう。 もはや三里塚新東京国際空港に残された運命は廃港の道しかない。人民の憎悪の海に孤立し、交通アクセス、飛行空域、燃料輸送等数々の問題を未解決のまま残している空港を開港するのは不可能であるし、もし開港できても維持する事は絶対に出来ない事だ。 最後に我が岡大での斗争に触れてみよう。新聞報道によると管制塔占拠戦士の中に岡大学友が参加していたそうである。 彼に対して予想される大学当局の処分功撃を許さずさらに現在活発とは言えない学内での三里塚斗争支援運動やその他の学生戦線の強化をはかる事が今こそ必要とされているのではないだろうか。 三里塚空港五月二〇日開港阻止! 治安弾圧体制粉砕! 三里塚空港を完全廃港に!
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