夏休みのキャンプはみずがき山自然公園,クライミングはカサメリ沢と小川山となった。今年は5月連休に岡山の備中へ行ったので,花崗岩は1年ぶり。だけどずっと天気が悪く,ほとんど登れなかった。
12日の夜,国立インターから中央高速に乗る。朝方は談合坂から35km渋滞なんてニュースもあったが,夜はさすがに空いている。反対側の上り車線は東京に戻る車で渋滞し,事故も起きていた。
走行車線をのんびり80km/hで走って23時過ぎにはみずがき山自然公園に到着。いつもの管理棟南東,水場の近くにとりあえずテントを張る。缶ビールを開けて就寝。
朝,雨は降ってないけど山はガスに包まれている。これではカサメリ沢も厳しそうだ。
タープを張り始めたらポツポツと降り出し,あっという間に土砂降りになった。このタープ,もう15年以上使っているもの。確か一度防水剤を塗ってメンテナンスしたことがあるはずだけど,土砂降りでは持たない。内側に浸水し,ポタポタ垂れてくる。
タープの布だけというのを売っているのを見たことがない。同じ程度の大きさのブルーシートを買ってタープ代わりにしようかとも思ったが,これ以上重くてかさばるのは嫌だ。ダッチオーブンを除けば,一番大きくて重いキャンプ用品がタープなのだから。ブランドにこだわりはないので,次回は軽くてコンパクトなヘキサタープを調達しよう。
昼前に雨は止んだけど,日が射さないので岩は乾きそうになく,とてもクライミングに行く気にはならない。かといって,キノコ狩りに行く元気もない。一応キノコ図鑑は持ってきたけどこの時期,白樺林に生えるキノコは馴染みがないというせいもある。やはりキノコに詳しい人と一緒に歩かないと怖い。
それでも3時頃になると日もちょっと出てきて,モツランドだったら登れるのではないかという感じになってきた。このまま登らないでキャンプだけやって帰るというのは,さすがにクライマーとしては悔しい。
カサメリ沢の林道終点駐車エリアには10台ぐらい停まっていて,意外と賑わっている。丸太橋は滑りそうで怖い。モツランドに行ったら,ポパイやオリーブを3組がトライしていた。その後,奥のコセロックあたりから引き上げてきたパーティが1組で,あの車の人たちはどこへ行ったのだろう? 不動沢でトラッドクライミング?
自分はいつもモツランドでアップに使っている「たぬき」(5.10a)に取り付く・・・が,ここは上が被ってないのでビショビショ。2ピン目あたりがバランシーでちょっと怖いところが,こんな濡れていて大丈夫なのだろうか。しかもマスタートライ。
なんとか最終ボルトまではテンションかけずに登れたが,終了点に届かない。終了点手前がちょっとハングしていて,マントル返すみたいな感じで乗り込んで終了点にクリップするのだけど,それまでに全力振り絞ってしまったのと,濡れているのでダメ。敗退した。
神田さんには,4ピンまでロープがかかったトップロープ状態でトライしてもらったが,彼も終了点に届かず。こりゃどうやって回収しようかと心配したが,最後に自分がトライしてマントル返しに成功し,トップアウトできた。
「ミルクミルク」(5.10a)も水平ガバがびっしょり。雨と,カサメリ沢特有の結露もあるのだろう。暗くなってきたのでさっさと撤収した。
夜は神田さんがラムの香草焼き,自分たちは丸カボチャの肉詰めダッチオーブン焼き。
15年以上使っているコールマンのガソリンランタンが不調。ポンプカップは新品に交換し,リュブリカントオイルも塗ってあるのだけど,ポンピングしてもスカスカで,まったく空気圧がかかる気配がない。チェックバルブがダメになったかな。
こういうこともあろうかと,今回は新兵器LEDランタンを持参していた。ジェントスのエクスプローラーSOL-036Cというもの。単3電池6本で380ルーメン,14時間連続点灯可能。400gと軽いので,テントのフックにぶら下げられるのもいい。