夜中、かなり強い雨が降ったけれど朝には止み、晴れ間が広がる。風もそこそこ吹いているので、今日も登れそうだ。山学塾の人たちは昨夜引き上げてしまったので、今日は本来のパートナーである神田さんを待つ。だが、寝坊したということで11時ごろ到着というメールが。
タープがどうなっているか、恐る恐る近寄ってみると、抜けているペグもあったけれど、テントもタープも無事に残っていた。
さらにぼくのエスクードのバッテリーがあがってしまった。車中泊しているときにファンのスイッチがONになっていたのが原因のようだ。まさかスマフォの充電で車のバッテリーがあがるとは思えない。山荘でブースターケーブルを借り、神田さんが到着したところで接続し、無事にエンジンスタート。
もう正午を回っていたので、キャンプ場から一番近い兄岩に行くことにした。ところがPhoomiさんが西股沢を渡れないという。確かに雪解けと前夜の雨のせいか水量は多いけれど、場所を選んで飛んでいけば渡れる。裸足になったけれど、それでもダメ。怖いのと膝の痛みで無理ができないという。仕方がなく、Phoomiさんはキャンプ場で休んでもらうことにして、ぼくと神田さんとで兄岩に向かった。
兄岩は空いていた。上部に一組、下部に一組ぐらい。「タジヤンIV」(5.10a)のあたりは貸し切りだ。
二人ともタジヤンIVはRPしており、まずはウォーミングアップのはず。ところが4ピンから先に進めない。新しいトポでは4ピン目でボルトは終わり、やや左の終了点を目指すことになっている。ここから手も足も無いのだ。2時間近く粘ったけれど、二人とも敗退。
新しいトポをよく見るとタジヤンIVは右に行って「三日月のピン・クリップ」と合流するルートと、左に行くルートと2本に分かれている。一つの課題が途中から左右に分かれるというのはおかしい。でも、北山さんも奥様の作ったルートを間違えるとは思えないのだが。結局、右に行く古いトポのルートを取ることにした。
4ピン目から右に移るとガバが豊富にある。さっきあれだけ苦労したのはなんだったのだろう。無事にRP。Phoomiさんを一人で放置していることもあり、さっさと撤収した。
タジヤンIV(5.10a) × 再登
山荘の風呂に入り、ナナーズで買い出しして夕食。神田さんがダッチオーブンで骨付きラムのソテーと、たき火でホタテ貝とエリンギのアヒージョを作ってくれた。いつもながら神田さんの料理はおいしい。ぼくらはサラダを作ったり、パスタを作ったり。
ここでもう一つ問題が発生。持参したコールマンツーバーナーが動かないのだ。ちゃんとポンプのところにオイルをさしているのに、ぜんぜん空気圧を感じない。つまりコンプレッションがかからない。火をつけてもガソリンが出てこないから燃えない。帰宅したら修理することにしてツーバーナーの利用は諦めてOD缶ガスバーナーで調理する。昨夜ほど風が強くはないので、そこそこで湯も沸く。
骨付きラムとラムブロックのソテー、アヒージョ、新キャベツの浅漬け、とれたて絹さや、パスタを食べ、1升便ワインをガブガブ飲んで酔っ払った。