日曜日は、みんなの森で山のサンマ祭り&枝下ろし大作戦に参加してきた。まず、午前中は三ツ沢景観の森で枝下ろし。この山は3年前に杉を皆伐し、来年5月から広葉樹の植林を始める。だが、チェーンソーで木を切るのはさっさと終わったのに、急斜面に倒された材がいっこうに処分できない。材を片付けなければ植林も着手できない。毎週、景観の森の活動メンバーが数人来ては作業しているのだが、シルバー組が中心ということもあり、このままではまずいということになった。
そこで3月末までに材を全部おろすには、どれだけの能力を持った人間をどれだけ動員すればいいのか。ドラッガー理論である。一応山に入って数百キロの材を動かせる人間(最低レベルがぼくクラス)が20人、これを毎週末動員できれば片付くということになった。
その第1弾として、材よりは軽い枝をとにかく片付けてしまおうと。杉の枝を切ったものが、これもあちこちに山積みになっており、材出しの邪魔になるのだ。それと去年好評だった滝本での炭火焼きサンマパーティー。サンマで釣って枝おろしを一気に済ませてしまおうと。
目標は100人と言ってたけれど、とりあえず小学生からお年寄りまで70人が集り、三ツ沢山に登った。枝をまとめて紐でしばり、作業道に並んでバケツリレー方式で下までおろすのだ。下の道路から眺めていた景観の森メンバーは、あっという間に枝が片付いていく光景に感動したという。5人、10人では枝おろしだってすごい時間がかかる。70人が並んで一斉に動けば、昼飯前の一仕事で済んでしまうのだ。
ぼくはこの作業用にアルミの背負子を持参した。元々府中アマチュア無線クラブの荒木会長からいただいたもの。15年ぐらい前はこれに発電機や無線機など、合計70kg近い機材を積み込んで奥多摩や山梨の山に登り、コンテストに参加した(さすがに1回では無理なので2、3回に分けて運んだ)。コンテスト移動参戦をしなくなり、ぜんぜん使わなくなっていたけれど、みんなの森に寄贈したのでまた活躍してくれるだろう。
枝下ろしが一段落したところで滝本へ移動。すでに炭でサンマが焼かれ、竹の皿に盛られている。このサンマは復興支援のために陸前高田といわきから送られてき
たもの。ご飯と味噌汁もできあがり。ビールは太っ腹で1本無料、さらにもう1本も無料ということで、サンマをつまみにいい気分になった。サンマが参加者より多すぎて、一人2本。3本食べた人もいたようだ。
日が陰ってくると奥多摩は急に冷え込んだ。ダウンパーカを羽織り、自分たちでおろした枝を燃やすたき火の回りに集まって、さらに飲み、語る。これから滝本は厳しい冬の季節を迎える。だけど、材下ろしを完了させなくちゃ。