みずがき山自然公園キャンプ場の朝。明け方にはテントを叩く雨音がしたけれど、7時過ぎには晴れてきてクライミング日和だ。ちょうどいい具合にとろけた参鶏湯のおかゆを暖め直して朝ご飯。テントを畳んでキャンプ機材も全部車に積み込み、小川山へ移動する。
カサメリ沢への分岐をまっすぐ進み、しばらく走ると右折信州峠の看板があった。ここで右折すると、ダートになる。はて、こんな道を走ったことがあるだろう
か。かなり不安になるけれど看板を信じて山の中をくねくねと走る。コムロ夫妻もSUVだから、車高とかは平気だろう。5kmぐらい走ったところで見覚えの
ある舗装路に出た。県道516号線、信州峠のすぐ手前だ。この林道は松平林道と判明。黒森まで行って516号線を走った方が楽だったかも・・・
廻り目平キャンプ場の駐車場がかなり混んでいる、という情報があったが、近づいてみると「駐車場満車」との張り紙が。だけど帰る車もかなりいるので、なん
とかなるだろうとゲートを越える。林道に入ると地獄を見そうなので、さっさと上の大日駐車場へ。確かに満車に近かったけれど、どうにか2台止めることがで
きた。
今日はすごく久しぶりのリバーサイドへ。そういえば去年のお盆休みにコムロ夫妻と兄岩で登ってから、そのまま山中をトラバースして藪こぎし、ヘロヘロになってリバーサイドにたどり着いたものの、雨が降り出して登れなかったのだった。
まずは「アウト・オブ・バランス」(5.9)をオンサイト。
次に隣の「マダム・バタフライ」(5.10b)にマスタートライ。1ピン目がやたら高いところに打たれているので、途中のアンダーフレークに赤キャメをセットしてヌンチャクをかける。
2ピン目から3ピン目のところで、手足があまり良くなく、しかも右に行くか左に行くか迷ってしまう。傾斜がないし、スタンスはしっかりしているので立って
いれば疲れないのだが、その上に進もうとすると迷ってしまう。5分ぐらい右往左往していたが、隣のラインを登ろうとしている女性が待っているので、思い
切って左から。けっこう手が止まったので、足はスメアでズリ上げ、上のスタンスへ。その上もスラブでちょっと冷や冷やしたけれど、無事にオンサイトでき
た。
そして上の岩場へ。去年見上げたけれど取り付けなかった「DOKUFU」(5.11a)をトライする。ここはけっこう難しそうなのでオンサイトは諦め、他
の人の登りをしっかり見ておく。2ピン目から3ピン目へ上がるところが最初の核心。そして終了点クリップがまた厳しいようだ。
1ピン目をかけたところで、クラックが左右2本に分かれる。ここで迷ってしまい上に進めなくなり、いきなりテンション。左のクラックにもチョークがべった
り付いているけれど、それは無視して右側クラックをレイバックで右足をあげ、上のカチを取っていくと水平テラスに手が届き、2ピン目にクリップできる。
さて、ここからが最初の核心。右手で上のカチを取り、左手で左上のちびカチ。右足を中央に寄せ、左足を水平テラスにハイステップする。左足に乗り込みなが
ら右手を引きつけ、右足を上げると上のアンダーが取れ、3ピン目にクリップ。もっともここが1撃できず、数回テンションしながらどうにか越えた。
その上はガバフレークで4ピン目、5ピン目をクリップ。最後の核心は終了点へのクリップだ。上のレッジには小さなカチがあるけれど、かなり悪い。左にはそ
こそこのフレークがあるけれど、そこまで行くのがちょっと遠い。結局、終了点のヌンチャクを掴んでクリップした。左にトラバースしているし、最後のボルト
が足下だから、ここで落ちるとかなり振られる。
このルートはけっこう混んでいて、2回目のトライは夕方になってしまう。またもや1ピン目から先で迷いそうになったけれど、「レイバック、レイバック」と記憶を取り戻して2ピン目へ。テラスへの立ち込みも使うホールドが分かればそんなに難しくはない。
ところが、その上のガバフレークのところで足が滑ってしまい、突然のフォール。左にいいスタンスがあるのに、スメアで登ろうとしたのが失敗だった。これで
またまた調子が狂い、フレークの上では右に行きすぎてしまい、戻るのに一苦労。そして終了点でも根性が無くなって、またもやヌンチャク掴んでのクリップと
なった。レッドポイントは次回だな。
クコさんが体調不良のため、コムロ夫妻はそのまま帰路に。ぼくらはナナーズで1個98円の川上村産レタスを買い込み、ふじもとで焼き肉定食を食べ、ヘルシーの湯に浸かって20時半ごろ長坂ICから中央高速に。
3連休最後の夜だというのに、いつもの日曜日をしのぐ小仏トンネル25km渋滞、通過に2時間との表示。大月ジャンクションから富士吉田線に入り、都留イ
ンターで降りて禾生から県道35号線。後ろから煽る車がいたのですっ飛ばした結果、1時間で相模湖に到達し、ここからまた中央高速に乗り、5kmほどの渋
滞を我慢して22時半には国立インターを降りることができた。