3月最後の日曜日、N子さんのレクサスハリアーにピックアップしてもらい、小鹿野の須崎旅館でK子先生と合流して二子に行くことになった。
前日、鈴木牧えさんから報告があり、「二子は今シーズン最悪の状況。弓状エリアは浸みだしでびしょびしょ、つららが落ちてくるので荷物も置けない。みんな広場エリアに集まって登っている」とのこと。
小鹿野のセイブオンから眺めると、秩父の上空は雲が低く垂れ込め、山にはガスがかかっている。途中の道路に設置された温度計は3度を指している。これは土曜日よりも状況は悪そうだ。
それでも駐車スペースはほぼ満車で、すでに路肩に何台か停まっている。意外と来ている人は多いみたい。股峠への道は、土曜日はドロドロだったということだが、今日は凍っている。
弓状に到着すると、悲惨な光景が待ちかまえていた。ほとんどのルートが下部から浸みだしで濡れており、太いつららが下がっている。登っている人は誰もおらず、数人が岩を眺めているだけ。これは取り付くだけ無駄だろう。
広場には20人近くが集まって、かなりの混雑。ここも多少浸みだしているけれど、ほぼ登れる状態。中嶋君もフラットマウンテンをあきらめて広場に来ていた。
まずは「高く登れ」でアップする。焼き石が必要なほどではないが、つま先が冷えて痛い。
N子さんは「ピヨピヨ」にヌンチャクをかけたままにしていたのだけれど、この先登れそうにないというか、次回いつ来るかわからないので、プリクリ棒を駆使
しながらトップアウトし、ヌンチャクを回収。ぼくも「ノースマウンテン」の最終ボルトにヌンチャクを残置してあるが、ほぼ全面的にびしょびしょなので諦め
る。来月、1度ぐらいは登れる日もあるだろう。
その後、N子さんと一緒に乾ききっている「ビッグモモ」にトライするが、やはりスタートができない。N子さんは2年前にRPしているのに・・・ 足位置、
ホールド、向きなどいろいろ変えてみたが、やはりダメ。少なくとも右上をピンチ持ちすると、左手をスタートホールドから離すことができない。やはり右手ガ
ストンで取るしかないみたい。
右足を左に置いて、上のホールドを見上げないようにしてスタートすると、肩が入る分手が伸びる。ガストンというか、指をジャムするように入れることができたが、あまりの痛さに次の動作ができない。
ビッグモモをやっていると、鳴海君がさっさと引き上げ、Mao&Chie夫妻も引き上げる。さらにはミポリンまで帰り支度を始める。このコンディ
ションでは、ほとんど何の期待もできないし、いるだけで寒くてたまらない。2月よりは暖かいが、すでに春の気候に身体がなれているのでダメだ。
というわけで、ぼくらも12時過ぎには撤収。さすがに登り足りないのでどこに行こうかという話になったが、奥多摩あたりの岩場でもこの天気では期待できな
い。T-Wall東村山へ行くという案も出たが、3人とも行ったことのないジムということで玉川上水のJetSetに決定。
ジムでは小西君が店番をしていて、客は数人。あまり広くはないけれど、壁の傾斜はスラブから垂壁、薄かぶり、どっかぶりとバリエーションは豊富だ。会員登録料1050円、土日3時間以内1575円というのは安くていい。駐車料金も300円だし。
3人で赤5~6級課題をセッション。まずは足自由課題を登り、後半は足限定を。ただ女性二人は足限定課題を足自由で登っていた・・・ 2時間ほど登って、疲れ切って解散。面白かったし、二子の不完全燃焼を吹き飛ばすことができて有意義だった。