2/14 快晴の赤岳山頂

朝、6時半頃に目を覚ます。テント内は気温マイナス7度でインナーウォールに霜が凍っている。空は快晴で絶好の登山日よりだ。

前夜とまったく同じ、棒ラーメン+餅+ペミカンの朝食とPowerNavi BCAA。メトロマグにティーバッグ2個を入れて紅茶を作り、黒糖を入れる。これが一日の行動用水分のすべてだ。真冬だから山頂往復するだけなら問題ないだろう。行動食はクッキー小袋1、試供品のカロリーメイト(1袋2本入り)、コストコのトレイルミックス1袋。

これら飲み物と食料、それにダウンジャケットやわかんなど、最低限の装備だけをザックに入れ、アイゼンを履いて8時半に赤岳鉱泉を出発する。



30分ぐらいで行者小屋に到着。小屋は営業していないが冬季用トイレは空いており、テント泊している人たちもけっこういる。水は雪を溶かすのかな。

ここで装備を調え、いよいよ赤岳への登山道を登る。前回の赤岳登山では文三郎尾根を登って地蔵尾根を下ったのだが、間違えて地蔵尾根から登ってしまった。しかも最後まで文三郎尾根を登っているものと勘違いしていた。

階段はほとんど雪に埋もれており、鎖がたまに顔を出す程度。さすがにスタートが遅いので登っている人はあまりいない。逆に下山してくる人とすれ違うことが多い。全体に難しいところはないが、途中、右側が鋭く落ち込んでおり、そのピークから30cmぐらい左を歩くところがあり、ちょっとスリルを感じたぐらいか。

尾根を登り切って稜線に出たところで、真っ白に凍り付いた案内板がある。確か文三郎尾根を登った時は左が赤岳だった。左に行こうととして不安になり、ピッケルで氷をたたき落として表示を見ると・・・ 右が赤岳で左が横岳だった。ここで初めて地蔵尾根を登っていたことに気づく。

右へ曲がってしばらく行くと赤岳天望荘に着く。風が強くてほとんど休めない。さっさと赤岳頂上を目指して動くしかない。

11時6分に赤岳頂上到着。ものすごい強風と寒さだが、360度快晴で視界が広がっている。富士山から南アルプス、北アルプスの山々まですっかり見通せる。これがあるから登山は止められない。

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akadake04.jpg寒いので写真を撮ってさっさと下山する。

天望荘まで降りて小屋の陰で風が弱い場所を探し、行動食と熱い紅茶。

そしてまた横岳と地蔵尾根の分岐に戻る。このまま直進し、横岳~硫黄岳をたどって赤岳鉱泉へ降りるルートも考えたが、この時点で11時半を過ぎている。横岳方面を登ると2時間以上かかるので、テン場着が14時ごろになるだろう。水が少ないのでちょっと不安。久しぶりの冬山登山ということでさっさと尾根を下ってしまった。

12時半に行者小屋到着、ちょっと休んで13時ジャストに赤岳鉱泉到着。

のんびり片付けをして14時ジャストに赤岳鉱泉を出発。1時間ほどで美濃戸の赤岳山荘駐車場に到着。諏訪南インターから中央高速で帰途についた。

今回の教訓
○寝るときのウェアやシュラフの防寒対策、これ以上やりようがないだろう。体脂肪率が低い(14%ぐらい)のが原因か?
○リッジレストはもう何年も使っているので、へたってしまった可能性もある。防寒性能の高いエアマットの導入は考えるべき。
○プラティパスは忘れずに。
○諏訪南インターを降りてすぐの交差点角にファミリーマートがある。その先の「左折3分」というセブンイレブンはかなり遠い。

○この時期の赤岳だと、わかんやスノースコップの出番はない