今日はN子さん、ゴン助さんと3人で二子へ。朝5時45分六角亭集合で、いつもより早く出発したのに林道の駐車スペースにはずらっと車が並んでいる。さっそく祠エリアに向かったが、アップルートの「アルケオロジー・孫悟飯」はすでに7人待ち。
それでも順番を待って「アルケオロジー」(5.10b)をマスターで登る。前回はオンサイトできたルートで今回は2度目なのに、なぜかものすごく難しく感じてギリギリ。腕がパンプしてあぶなかったが、なんとか必死でRP。
N子さんは「ペトルーシュカ」、ゴン助さんは「おいしいよ」を登るので、ここでグリグリだけ持って弓状エリアに移動。
二人がそれぞれ1便出したところで、また祠エリアに戻る。ぼくの宿題である「ゴンベエ」(5.11a)を登るためだ。
前回同様、5ピン目までは楽に登れるが、そこから終了点までの数手が悪い。いろいろトライしてみたが、行き詰ってしまい敗退する。
すでに祠エリアはほとんど人がいなくなって閑散としているが、強い人たちはアップを終えて弓状に移っているので、弓状は大混雑。まるで湯河原幕岩
や天王岩のように、スダレ状にロープがかかっている。幕岩などとの違いはトップロープが見当たらないのと、各ルートが5.12から5.13ということだろ
うか。
N子さん、ゴン助さんもなかなか順番が回ってこない。
そのため、ゴンベエへの2便目トライは15時過ぎ。午前中はいち早く日がさす祠エリアは、この時刻になると日が陰ってしまい、急に寒くなる。
5ピン目から先、ハングドッグしながらいろいろムーブを試してみる。左手アンダーポケットにして右手クロス気味にアンダーカチを取り、左手をコル
ネに飛ばすまではできたのだが、そこから先が決まらない。足が悪くて、いろいろ試行錯誤しているうちに偶然登れるときもあるのだが、再現できない。
とりあえず終了点まで到達できたので、ヌンチャクを回収する。このルートは封印かなぁ・・・
今の自分にとっては5.11aというのは無理なようだ。10台を練習すべきだが、そうなると二子は遠い割りに10台が少ない。ここは12台を登る人が来るエリアだろう。
夕方、ゴン助さんのビレイをしていたN子さんがコルネに頭をぶつけてしまい、額から大流血。
これは、最初ぼくがビレイをしていたのだが、ゴン助さんがチョークバッグを付け忘れたのに気づき、降りるというのでグリグリを操作したところ、急に落としてしまい、ぼくも宙に浮くような状態に。それでゴン助さんは不安を感じてN子さんに変わってもらった。
N子さんは壁際の岩の上にしゃがんでビレイを始めたのだが、3ピン目でゴン助さんがフォール。その際、N子さんが衝撃を和らげようと飛び上がったら、頭上にコルネがあったというわけだ。
「おいしいよ」や「ペトルーシュカ」のあたりは下地が斜めになっていて、ビレイをするのに苦労する。スタート時にはクライマーの足にロープがからまないよう、壁際にくっついていたほうがいいのだが、被りが強く、やりにくい。かといって壁から離れるとロープバーンの危険があるし、フォール時に浮かそうとすると自分が下に落ちてしまう。「おいしいよ」は、壁から離れた岩にハンガーがあるので、ビレイヤーはセルフビレイして、ここでビレイするのがいいのだろう。
また、ぼくの操作ミスはグリグリに慣れていなかったためではないかと思う。PUMP2でグリグリが使用禁止になったので、外岩に行かなかったこの8ヶ月間はATCしか使ってない。グリグリはクライマーが長時間ハングドッグする場合など、非常に楽なのだが、やはり自動的にロックされるので、細かいロープの出し入れがやりにくい。解説書にも、足下に自由に動けるスペースがある場所で使うように、と書かれている。ATCの方が安全かも。
N子さんは居合わせたクライマーたちが応急手当をしてとりあえず止血。さっさと荷物をまとめて下山し、小鹿野病院に連れて行く。幸い、切り傷
だけで1針縫って終了。当直医に「明日からシャンプーもスポーツも大丈夫ですよ」と言われて、さっそく週末には抜糸がてら二子に来ることに。本当にN子さ
んのクライミングへの情熱には驚愕する。
アルケオロジー 5.10b ○
ごんべえ 5.11a ××