ツリークライミングとかいったものではなく、庭の木を切った。
子供の頃に父が植えたのだろうが、庭の隅に月桂樹の木がある。葉をスパイスに使う月桂樹だ。これがどんどん伸びて、隣の3階建てマンションより高くなってしまった。
何度かマンションの管理会社から、日が差さなくなると苦情があったし、我が家も暗くなる。
そのたびに先端をカットしていたのだが、すぐ伸びてしまう。
そこで、少し下からばっさり切ることに。
とはいっても、上の枝を切り落としておかないと、引っかかっておろせなくなる。
クライミング用のハーネス、ペツルのヘルメット、足元はファイブテンのアプローチシューズで固め、木によじ登る。適度に幹が分かれているので、ジャミングとスメアリングで2階の高さまですぐに到達。スリングでセルフビレイを取って、上の方の枝を鋸で切って、庭に落とす。
一通り切り終わったら、少し下りて、今度は幹に2方向からスリングをかける。細い枝と違って、倒れ始めたら手では保持できそうにない。マンションの窓にでも当たったら大事になるから、切り落とす部分の真ん中ぐらいをスリングで吊っておくのだ。
園芸用の折りたたみ鋸では、10cm以上ある幹はなかなか切れない。腕がパンプするし、握力もなくなってしまう。休み休み、どうにか切り落とし、スリングを架け替えながら下まで降ろしたところで雨が降り出した。
枝分かれした幹がまだ何本もあるので、庭はあいかわらず暗い。