12日の未明というか夜中0時半ごろ,雨の音で目が覚める。それほど強くはないけれど,霧も濃いようなので荷物を車の中に片付けて2度寝。朝になったら雨が上がって晴れてきた。朝食は鶏モモ肉を米と一緒に炊いた海南(ハンナン)ライス。
今日はGaruさんのお勧めで不動沢に行く。ここは初めてのエリアだ。カサメリ沢駐車場のちょっと上に止めて20分ぐらい歩く。近道を選んだのできついところもあったけれど,基本的には不動滝へのハイキングコースなので,危険なところは無い。
不動沢の一番奥,カーテン状壁にある4ピッチの「○友ルート」(5.10a)を登る。マルチピッチなど9年前,ガメラさんの講習会で「調和の幻想」とかを登ったきりだから,すっかりシステムを忘れている。覚えていることといえばカムとATCガイドを持ってくることぐらいか。
不動沢というと「クラック」というイメージがあったので,まずは両手甲をテーピング。テーピングのやり方も完全に忘れており,Garuさんのやっているのを見よう見まねで巻く。テーピングテープも足りないので買っておかなければ。
さて,ここで問題が。Garuさんは耳が聞こえずしゃべることができない。「テンション」なのか「ロープ出して」なのかが分からないのだ。通常のクライミングだと,常にGaruさんの動きを見ていて判断するしかない。もっと微妙なマルチピッチではどうすればいいのか。
だが,その心配は杞憂だった。考えてみれば30m,40m離れるマルチピッチでは相手が見えない,声が聞こえないことは珍しくない。その場合はロープの動き,流れで判断するしか無い。ロープがいっぱいに引っ張られてピンとなったらビレイ解除でフォローが登り始める。懸垂下降でロープが左右に振られたらフォローが降りるとか。
全ピッチをGaruさんがリードし,自分はフォローに徹する。出だしは苔だらけで滑りそうで怖い。これまた数年ぶりにバラクーダを履いてみた。マルチピッチ&クラック用ということでワンサイズ大きめを選らんだはずなのだが,足の形に合ってないのか,小指の付け根が当たって痛い。
登り始めると,クラックなどどこにもない。ずっと花崗岩のスラブが続いている。たまにリングボルトとかRCCボルトとかが出てくる。ドカ落ちすることはないだろうけど,怖い。2ピッチ目の途中でテンション入ってしまった。
3ピッチ目の手前で,Garuさんが「ここから先は屈曲して見えないので,ピッチを切ります」とメッセージ。そのすぐ先がチムニーになっていた。ビレイしているとGaruさんはこちらを向いた状態で,背中を岩に沿わせて登っていく。すごく苦労しているようで,カムエイドで切り抜けたようだ。チムニーを抜けるとGaruさんの姿は見えなくなる。
そして自分の番。取り付いてみて逆向きで登っていたのが分かった。スラブというには傾斜がきつくてフットホールドも無い。上側の岩に何カ所か出っ張りがあるので,そこを使って登るのだろう。
だがしかし,ワイドクラック・チムニーは苦手というかほとんど経験がない。大昔,クレイジージャムをトップロープで必死になって登ったぐらいか。手は無いし,足も決まらない。これがシングルピッチのルートなら
「もう下ろしてください」と言いたくなるが,マルチピッチの途中ではそうも行かず。
最後はロープを掴んでゴボウで登った。上部は狭くなっていて抜けられなく,途中からチムニーの外に出るしか無い。後で他の人のブログを探して読んだけれど,やはりここが最大の難所らしい。
一番上からは懸垂下降であっという間に取り付きへ。
へろへろになったけれど,高度感抜群で,しびれた。やはりマルチピッチやクラックも定期的にやっておかないとダメだ。というか,やってみたい。地上で4時間も待っていてくれた齋藤さん,神田さんありがとう。
あまり時間が無かったけれど,増富温泉入ってから須玉IC手前の大盛り中華料理屋で夕食。双葉で実家用に信玄桃なるお菓子を買ったら,神田さんが「釈迦堂で信玄プリンを買おう」というので,釈迦堂にも寄って信玄プリンを購入した。
小仏トンネル手前で12kmぐらい,やや渋滞していたけれど終電前に矢野口で齋藤さんをおろし,Garuさんを送り届けて帰宅した。
不動沢の一番奥,カーテン状壁にある4ピッチの「○友ルート」(5.10a)を登る。マルチピッチなど9年前,ガメラさんの講習会で「調和の幻想」とかを登ったきりだから,すっかりシステムを忘れている。覚えていることといえばカムとATCガイドを持ってくることぐらいか。
不動沢というと「クラック」というイメージがあったので,まずは両手甲をテーピング。テーピングのやり方も完全に忘れており,Garuさんのやっているのを見よう見まねで巻く。テーピングテープも足りないので買っておかなければ。
さて,ここで問題が。Garuさんは耳が聞こえずしゃべることができない。「テンション」なのか「ロープ出して」なのかが分からないのだ。通常のクライミングだと,常にGaruさんの動きを見ていて判断するしかない。もっと微妙なマルチピッチではどうすればいいのか。
だが,その心配は杞憂だった。考えてみれば30m,40m離れるマルチピッチでは相手が見えない,声が聞こえないことは珍しくない。その場合はロープの動き,流れで判断するしか無い。ロープがいっぱいに引っ張られてピンとなったらビレイ解除でフォローが登り始める。懸垂下降でロープが左右に振られたらフォローが降りるとか。
全ピッチをGaruさんがリードし,自分はフォローに徹する。出だしは苔だらけで滑りそうで怖い。これまた数年ぶりにバラクーダを履いてみた。マルチピッチ&クラック用ということでワンサイズ大きめを選らんだはずなのだが,足の形に合ってないのか,小指の付け根が当たって痛い。
登り始めると,クラックなどどこにもない。ずっと花崗岩のスラブが続いている。たまにリングボルトとかRCCボルトとかが出てくる。ドカ落ちすることはないだろうけど,怖い。2ピッチ目の途中でテンション入ってしまった。
3ピッチ目の手前で,Garuさんが「ここから先は屈曲して見えないので,ピッチを切ります」とメッセージ。そのすぐ先がチムニーになっていた。ビレイしているとGaruさんはこちらを向いた状態で,背中を岩に沿わせて登っていく。すごく苦労しているようで,カムエイドで切り抜けたようだ。チムニーを抜けるとGaruさんの姿は見えなくなる。
そして自分の番。取り付いてみて逆向きで登っていたのが分かった。スラブというには傾斜がきつくてフットホールドも無い。上側の岩に何カ所か出っ張りがあるので,そこを使って登るのだろう。
だがしかし,ワイドクラック・チムニーは苦手というかほとんど経験がない。大昔,クレイジージャムをトップロープで必死になって登ったぐらいか。手は無いし,足も決まらない。これがシングルピッチのルートなら
「もう下ろしてください」と言いたくなるが,マルチピッチの途中ではそうも行かず。
最後はロープを掴んでゴボウで登った。上部は狭くなっていて抜けられなく,途中からチムニーの外に出るしか無い。後で他の人のブログを探して読んだけれど,やはりここが最大の難所らしい。
一番上からは懸垂下降であっという間に取り付きへ。
へろへろになったけれど,高度感抜群で,しびれた。やはりマルチピッチやクラックも定期的にやっておかないとダメだ。というか,やってみたい。地上で4時間も待っていてくれた齋藤さん,神田さんありがとう。
あまり時間が無かったけれど,増富温泉入ってから須玉IC手前の大盛り中華料理屋で夕食。双葉で実家用に信玄桃なるお菓子を買ったら,神田さんが「釈迦堂で信玄プリンを買おう」というので,釈迦堂にも寄って信玄プリンを購入した。
小仏トンネル手前で12kmぐらい,やや渋滞していたけれど終電前に矢野口で齋藤さんをおろし,Garuさんを送り届けて帰宅した。