夜中、テントを叩く雨音で目が覚めた。予報では昼からだったのに、早まったか。テーブルの上に置きっぱなしにしていた食器や周りの椅子を車の中に片付けた。それでも朝になると雨はあがり、日もちらほらとさしている。これなら登れそうだ。
朝食の食材を買い忘れたので、前日のうちに管理棟で買っておいたほうとうに余った食料を混ぜたスペアリブ+生ハム+絹さや+たけのこ入りほうとう。けっこう豪華になった。
カサメリ沢・コセロックへ
テントを畳み、荷物をすべて撤収し、車でカサメリ沢に向かう。カサメリ沢は乾いている。これならどこでも登れそうだ。モツランドは数人がアップしていたのでそのままコセロックへ。
最初にぼくがマスターで「ネコの手」(5.10a)に取り付いたつもりだが、なんかおかしい。左へのトラバースがやたら難しいというか、できない。右に回ってテラスに立ち込み、終了点へ。降りてきてよくトポを確認したら「トータルリコール」(5.10b)の下部だった。「トータルリコール」から「ネコの足」(5.10c)を経由して「ネコの手」に到達するという、とんでもない新ルート。カサメリ沢に来る度に登っているのに、何をぼけているのだろうか。
その後、トータルリコールの正規ルートを登るが、左へトラバースしてカンテを使うところがうまくできずテン山。おまけに最後のボルトを別ルートのボルトと勘違いしてクリップせずに終了点へ。あそこでフォールするとテラスにグランドする危険性があるのだった。
「ネコのヒゲ」(5.10b)にマスターオンサイトトライする。2ピン目までは楽勝。クラックをレイバックでぐいぐいと登るが、3ピン目がまったく取れない。粘ったけれど右上は甘いスローパー、中央も甘い外傾、左にもホールドがない。諦めて降ろしてもらった。
そうこうするうちにコセロックも人が増えて混雑してきた。雨は時折霧雨程度がぱらつくが、岩のコンディションとしてはまったく問題無い。
夕方になりそろそろヌンチャクを回収しないといけない。「ネコのヒゲ」はヌンチャクあぶみで立ち込んだものの、相変わらず3ピン目をクリップもできず。隣のルートのハンガーも使ってヌンチャクをかけ、少しずつ上から降りてきた。
「トータルリコール」もテン山になったが、どうにか回収。登っていたらゴン助さん、青山さん、鈴木まきえさんが通りかかった。日帰りでコロッセオに行ってたという。ゴン助さんは「ナイト・デイジィ・ダンス」(5.12c)をRPしたという。おめでとうございます。
結局、自分は1本もRPできず。前回のクライミングが9月の「2年ぶりに小川山でクライミング」以来なのだから、登れなくて当然だが。
森のラーメンを食べる
夕食は斎藤さんの強いリクエストで森のラーメン」へ。塩川ダムを過ぎると山の中に「ラーメン」や「餃子」の幟が立っているのは知っていたが、土日祝日の11時~18時しか営業してないので、なかなか食べるチャンスがない。
増富ラジウムラインから谷に降り、細いくねった道を5分ほど。山の中に手作り感あふれる店がオープンしていた。山菜餃子と山菜塩ラーメンを頼む。山菜餃子は肉が入ってない山菜だけの餃子だが、さっぱりしていてジューシー。ラーメンは鹿肉チャーシュー、キノコ、山菜などがどっさり乗っていて、鶏ガラスープのさっぱり味。おいしかった。
中央高速は30kmの大渋滞
須玉から中央高速乗ると、八王子JCTから大月JCTまで30km・3時間以上渋滞との表示。これは即座に吉田線に回って都留で降りることにした。どうせ20号も渋滞しているだろうから、斎藤さんを橋本まで送ることにし、山の中を走り回って三ヶ木経由で橋本へ。ちょっと遠回りでも道志道へ出た方が走りやすかったかもしれない。それでも18時10分ぐらいに大月JCT、21時45分には帰宅できたので、3時間半。