12月31日から剣岳小窓尾根で4名のパーティが行方不明に なっている。全員、かなりのベテランアルピニストで、熟練者。十分な装備を持って入山したものの、雪崩に巻き込まれたようだ。メンバーの中にはフリークラ イミングの岩場でよく顔を合わせ、ムーブを教えてもらったり、一緒に酒を飲んだ人もいる。いつも家族に気を使いながら、山を楽しんでいた彼らにもう会えな いことがとても残念だ。
捜索は二次災害の危険性があるため、今は中断している。それでも所属山岳会のメンバーはしばしば現場近くまで行き、捜索を続けたり、流れとめの柵を作ったりしているという。春になって雪が落ち着けば捜索活動は本格的に再開される。
も ちろん彼らは山岳遭難特約付きの保険に加入していたが、これだけ捜索が長期化すると保険だけでは賄えなくなる。先日、Facebookで小窓尾根捜索活動 への寄付要請というのが出回ってきた。なぜか振込口座が公開されておらず、メールで問い合わせれば教えてくれるというもの。口座を教えてもらい、今日、わ ずかな金額だけど寄付金を振り込んだ。早速、担当者から挨拶と領収書がメールで送られてきた。
どんなに優れた登山家でも、雪崩にはかなわない。クラハイの磯川君も雪崩で亡くなっている。GIRI GIRI BOYSのスパンティーク登山隊2009(一村 文隆・佐藤 裕介・天野 和明)も高度順応中に雪崩に巻き込まれ、3人とももう少しで命を落とすところだった。
今は4人が早く家族のもとへ帰れることを祈っている。