クライミングとか登山とかアマチュア無線(鉄塔作業)などという危険な趣味をやっていると、普通の人より事故に遭遇する可能性は高い。クライミング中の事故についてはザックを連結して担架を作るとか、フィックスロープを張ってつり降ろすとかのレスキュー訓練はクラハイでやったことがあるが、止血とか心肺蘇生といった医療的な処置は救命講習を受けてくれと言われていた。
そのまま数年放置していたのだが、今回、救命講習を受けてきた。やはり最大のきっかけはマラ岩ブルースパワーでのグランドフォール死亡事故だ。リアルタイ
ムで事故現場にいたわけではないけれど、自分がトライしているルートで死者が出たというのはショックだった。今回の事故で止血処置や心肺蘇生が役立ったの
かは分からないけれど、そういう技術を身につけていて悪いことはない。
調べてみると東京都は各地の消防署で救命講習をやっている。講習には3時間の普通救命講習と8時間の上級救命講習の2種類があるが、普通救命講習はAED を含む心肺蘇生が中心で、上級はけがの手当や搬送方法も含まれる。朝の9時から16時半まで、一日拘束されてしまうけれど、どうせなら上級を受けた方が良 さそうだ。
一番行きやすい場所にある四谷消防署では9月14日に上級救命講習が開催されていたので、東京防災救急協会 のサイトで申し込んでおいた。今朝は四ツ谷駅から歩いて四谷三丁目の角にある四谷消防署へ。地下にある体育室に30数名が集まって講習会が始まった。会社 から派遣されてきたらしい若い男性もいれば中高年もいるし、白人男性もいる。女性は4名。参加費2600円を払ってテキストと講習用マスク、三角巾を受け 取る。
やった内容は
というもの。
心肺蘇生は人形を使って行い、その際に感染防止のマスクを装着する。昔は口移しによる人工呼吸が緊急時の対策だったけれど、今はマスクがなければ人工呼吸はしなくても良く、それより胸骨圧迫、いわゆる心臓マッサージが重視されている。
AEDは、電源を入れれば操作ガイダンスが自動的に流れ、それに従ってやればいい。まず心電図をチェックし、電気ショックが必要かどうかを判断してくれ る。心臓が正常に動いていても、すでに止まってしまっていてもAEDは動作しない。電気ショックは心臓を動かすために与えるのではなく、痙攣を起こしてま ともに血液を送ることができなくなっている心臓をいったん止めるのが目的なのだ。そのためにも、電気ショック後は胸骨圧迫を再開し、心臓を正常に動作させ なければ意味がない。
試験はダミー人形を使って、安全確認、意識の確認、119番通報とAEDの依頼、呼吸のチェック、人工呼吸、胸骨圧迫といった一連の流れがちゃんとできるかチェックされた。参加者全員が合格。
1時間の昼休みの後、ダミー人形を使った小児と乳児の心肺蘇生実技。講師による気道異物除去のデモ。
止血は、傷口の上にガーゼなどを当てて強く押す圧迫法のみが教えられた。これも昔習った、動脈を縛る止血帯法や動脈を押さえる関節圧迫法は、危険なので今は教えないことになっているという。
そして配布された三角巾を使い、隣の人とパートナーを組んで頭頂部、あご、腕、膝などの応急手当、骨折した腕の固定法をやる。巻いてある包帯より三角巾の方が多目的に使えるので便利なんだそうだ。
傷病者管理では体温管理のために毛布でくるむ場面があったが、必ず左側を上にするようにと。右を上にすると仏様に着せる「右前」になってしまい、周りの人が怒ることもあるとか。
最後に20問の○×テストが行われた。講義で言われたことばかりだったので、100点満点を獲得。この試験も全員が合格した。
最後に「上級救命技能認定証」をもらって終了。
調べてみると東京都は各地の消防署で救命講習をやっている。講習には3時間の普通救命講習と8時間の上級救命講習の2種類があるが、普通救命講習はAED を含む心肺蘇生が中心で、上級はけがの手当や搬送方法も含まれる。朝の9時から16時半まで、一日拘束されてしまうけれど、どうせなら上級を受けた方が良 さそうだ。
一番行きやすい場所にある四谷消防署では9月14日に上級救命講習が開催されていたので、東京防災救急協会 のサイトで申し込んでおいた。今朝は四ツ谷駅から歩いて四谷三丁目の角にある四谷消防署へ。地下にある体育室に30数名が集まって講習会が始まった。会社 から派遣されてきたらしい若い男性もいれば中高年もいるし、白人男性もいる。女性は4名。参加費2600円を払ってテキストと講習用マスク、三角巾を受け 取る。
やった内容は
- 大人の心肺蘇生
- AEDの使い方
- 心肺蘇生の実技試験
- 小児・乳児の心肺蘇生
- 気道異物除去
- 止血方法
- 外傷の手当
- 三角巾の使い方
- 傷病者管理
- 体位管理
- 毛布による搬送
- ペーパーテスト
というもの。
心肺蘇生は人形を使って行い、その際に感染防止のマスクを装着する。昔は口移しによる人工呼吸が緊急時の対策だったけれど、今はマスクがなければ人工呼吸はしなくても良く、それより胸骨圧迫、いわゆる心臓マッサージが重視されている。
AEDは、電源を入れれば操作ガイダンスが自動的に流れ、それに従ってやればいい。まず心電図をチェックし、電気ショックが必要かどうかを判断してくれ る。心臓が正常に動いていても、すでに止まってしまっていてもAEDは動作しない。電気ショックは心臓を動かすために与えるのではなく、痙攣を起こしてま ともに血液を送ることができなくなっている心臓をいったん止めるのが目的なのだ。そのためにも、電気ショック後は胸骨圧迫を再開し、心臓を正常に動作させ なければ意味がない。
試験はダミー人形を使って、安全確認、意識の確認、119番通報とAEDの依頼、呼吸のチェック、人工呼吸、胸骨圧迫といった一連の流れがちゃんとできるかチェックされた。参加者全員が合格。
1時間の昼休みの後、ダミー人形を使った小児と乳児の心肺蘇生実技。講師による気道異物除去のデモ。
止血は、傷口の上にガーゼなどを当てて強く押す圧迫法のみが教えられた。これも昔習った、動脈を縛る止血帯法や動脈を押さえる関節圧迫法は、危険なので今は教えないことになっているという。
そして配布された三角巾を使い、隣の人とパートナーを組んで頭頂部、あご、腕、膝などの応急手当、骨折した腕の固定法をやる。巻いてある包帯より三角巾の方が多目的に使えるので便利なんだそうだ。
傷病者管理では体温管理のために毛布でくるむ場面があったが、必ず左側を上にするようにと。右を上にすると仏様に着せる「右前」になってしまい、周りの人が怒ることもあるとか。
最後に20問の○×テストが行われた。講義で言われたことばかりだったので、100点満点を獲得。この試験も全員が合格した。
最後に「上級救命技能認定証」をもらって終了。