JFAの井上D助さんが岩場整備を手伝ってくれるということで、9時過ぎに現地集合。みんなの森のスタッフの人も来てくれて、対岸にある大きな岩場を見に行く。土地が財団の所有なのか、隣の土地なのかはっきりしなかったけど、高さが20m以上ある、けっこうかぶった岩場ということが判明した。掃除して整備すれば12や13のルートも拓けそう。
上 の岩場整備は今後の課題として、入り口の岩場整備にとりかかる。トップロープをダブルにして二人で上からぶらさがりながら、D助さんがハンマーで叩いて岩 質をチェックする。緻密なところと脆いところがモザイク状に入り交じっているので、ボルトを打つ場所に注意しないといけないとのこと。
今 回、D助さんにラッペルステーションを持ってきてもらっていたのだけど、終了点に回り込んでトップロープをセットすることもできるし、登って上に抜けるこ ともできるので、ラッペルステーションではなく、FIXEのケミカルボルトを埋め込んだ方がシンプルで良いのではないかと。
とりあえず、岩場の途中に生えている杉の木を引き抜く作業。根っこを切れないのこぎりで切断したり、飛び乗ったりして4本の木を引き倒す。それとD助さんは左側ハングのもろい岩をチェックして、落ちそうな部分を叩き落としてくれた。
メ インルートの途中のガバに残っていた根っこを引き抜こうと、スパナでつついていたところ、この岩全体が動くことに気がついた。どうやら浮いていますねとい う話になり、二人でつつくと、どんどん動き出す。これはだれかが登っている最中に落石が起きる可能性がある。けっこう大きい岩なので、これが落ちてきたら ビレイヤーはただではすまない。
二人で汗だくになってこじっていると、だんだん岩の動きが大きくなるのだけど、落ちるところまではいかな い。ちゃんとしたバールを持ってくれば良かったという話になったが、今日は持ってきていない。どうしようかと迷ったけれど、車載ジャッキを使えば動くので はないかと思い、車から取ってきた。1トンをあげることができるのだから、この程度の岩ならこじられるだろう。ということでこじったら、数百キロはありそ うな岩が落ちていった。これで、このルートは安心だ。ただ、大人二人がかかって落ちなかった岩を無理に落とす必要があったのか、ちょっと疑問。
結局、今回も掃除で終わってしまい、穴開けボルト打ちは日曜日にD助さんがまた来てくれるということになった。