室堂雪崩事故で亡くなった磯川暁君の告別式が日本基督教団三鷹教会で行われ、別れを告げてきた。小さな教会は満員で、道路に大勢があふれるほど。クラハイの池田さん、佐藤さん、hanehaneさん、まりさん、北原さん、JFAの井上D助さんとお会いすることができた。他にも岩場やジムなどでお見かけする方多数。
入り口には磯川君が愛用していたザックやロープ、ブーツなどが置かれ、岩場やスキー、MTBを楽しむ写真、そしてロクスノなど彼が登場している雑誌が広げられていた。そこには、いつもさわやかな笑顔を浮かべている彼の顔が。
葬儀というのは、誰のであっても暗いけれど、若い人の葬儀はとりわけつらく悲しい。牧師の説教、兄上とご母堂様のお話、そして友人の話。あちこちから嗚咽する声がもれる。まだまだこれからクライミングの世界で、ガイドとして活躍を期待されていたのに。
献花は、棺に直接だったので磯川君の顔を見ることができた。眠っているような、おだやかな顔だった。
磯川君と出会ったのは2005年、クラハイに参加してだった。当時ぼくは5.10aがやっとというレベルで、磯川君がヨセミテ1ヶ月半行ってサラテとアス トロマン登ってきたなどと投稿していて、雲の上の人だった。あ、当時はサラテやアストロマンがどんだけ難しいかすら、別世界の話だった。だいたい40代前 後が多いクラハイで、どんどん上達する20代の磯川君は光っていたっけ。
彼と交わした最初のメールが2006年6月9日の
>土屋です
>
>> こんにちは。大変ご無沙汰してます。磯川です。 突然ですが、日曜の河又に参加さ\\
> せてもらえないでしょうか?? よろしくお願いします。
>> 大西さん、青山さんよろしくっす。 いーずかくんごぶさたです。俺も一期一会に\\
> 触りたいなぁと思ってました。 山田さん、土屋さんはじめまして(たぶん)。よろし\\
> くおねがいします。 バイクで行きます。
>
> 磯川さん、はじめまして。
> よろしくお願いします
だった。
それから何度か岩場やPUMP2で一緒に登った。
しばらく音沙汰がないなと思っていたら、ホグロフスのH PLUS白馬店に転勤となり、ガイドの資格を取って本格的にアウトドアの世界で生きてくようになっていた。ロクスノに記事が出たり、変わったところでは男 性ライフスタイル誌『エスクワイヤ』の山特集に紹介されたり。最近では三宅島のクライミングエリア開拓に熱中していたようだった。
このところTwitterで登ったエリアの話などをTweetしていたけれど、最後から2番目のTweetが「帰ってきて久しぶりに故新井 祐己氏のブログを見に行くと・・・、TLT SPEEDで十分良さそう。ブレーキいらないし。春にはGETしたい!!」(@akiisokawa 11月28日)というもの。新井君のところに行ってしまったのかなぁ。彼もクライミングと山スキーに打ち込んでいて、32歳でスキーに散ってしまったっけ。
フリークライミングをやってると、捻挫とか骨折といったケガは珍しくないけれど、死亡事故というのは滅多に起きない。しかし、山スキーとかアルパインとなると、本人がいくらベテランで慎重であっても、どうしようもない時がある。
今回の磯川君たちのホグロフス社員ツアーは全員が雪崩ビーコンを装着していたというし、ゾンデ棒やスコップも携帯してたのだろう。3mの雪の下から30分 で救出されたというのも、そういった備えがあったから。だけど、雪崩事故で助かるのは発生から15分が限度という。写真を見て「あんな斜面では雪崩れて当 然」とか言ってる人もいるけれど、どれだけ弱層テストをやっても雪崩は完全に予知できない。生きるか死ぬかは運次第だ。
磯川君は、天国でお父様や新井君たちとアウトドアライフを思いっきり楽しんでほしい。
葬儀というのは、誰のであっても暗いけれど、若い人の葬儀はとりわけつらく悲しい。牧師の説教、兄上とご母堂様のお話、そして友人の話。あちこちから嗚咽する声がもれる。まだまだこれからクライミングの世界で、ガイドとして活躍を期待されていたのに。
献花は、棺に直接だったので磯川君の顔を見ることができた。眠っているような、おだやかな顔だった。
磯川君と出会ったのは2005年、クラハイに参加してだった。当時ぼくは5.10aがやっとというレベルで、磯川君がヨセミテ1ヶ月半行ってサラテとアス トロマン登ってきたなどと投稿していて、雲の上の人だった。あ、当時はサラテやアストロマンがどんだけ難しいかすら、別世界の話だった。だいたい40代前 後が多いクラハイで、どんどん上達する20代の磯川君は光っていたっけ。
彼と交わした最初のメールが2006年6月9日の
>土屋です
>
>> こんにちは。大変ご無沙汰してます。磯川です。 突然ですが、日曜の河又に参加さ\\
> せてもらえないでしょうか?? よろしくお願いします。
>> 大西さん、青山さんよろしくっす。 いーずかくんごぶさたです。俺も一期一会に\\
> 触りたいなぁと思ってました。 山田さん、土屋さんはじめまして(たぶん)。よろし\\
> くおねがいします。 バイクで行きます。
>
> 磯川さん、はじめまして。
> よろしくお願いします
だった。
それから何度か岩場やPUMP2で一緒に登った。
しばらく音沙汰がないなと思っていたら、ホグロフスのH PLUS白馬店に転勤となり、ガイドの資格を取って本格的にアウトドアの世界で生きてくようになっていた。ロクスノに記事が出たり、変わったところでは男 性ライフスタイル誌『エスクワイヤ』の山特集に紹介されたり。最近では三宅島のクライミングエリア開拓に熱中していたようだった。
このところTwitterで登ったエリアの話などをTweetしていたけれど、最後から2番目のTweetが「帰ってきて久しぶりに故新井 祐己氏のブログを見に行くと・・・、TLT SPEEDで十分良さそう。ブレーキいらないし。春にはGETしたい!!」(@akiisokawa 11月28日)というもの。新井君のところに行ってしまったのかなぁ。彼もクライミングと山スキーに打ち込んでいて、32歳でスキーに散ってしまったっけ。
フリークライミングをやってると、捻挫とか骨折といったケガは珍しくないけれど、死亡事故というのは滅多に起きない。しかし、山スキーとかアルパインとなると、本人がいくらベテランで慎重であっても、どうしようもない時がある。
今回の磯川君たちのホグロフス社員ツアーは全員が雪崩ビーコンを装着していたというし、ゾンデ棒やスコップも携帯してたのだろう。3mの雪の下から30分 で救出されたというのも、そういった備えがあったから。だけど、雪崩事故で助かるのは発生から15分が限度という。写真を見て「あんな斜面では雪崩れて当 然」とか言ってる人もいるけれど、どれだけ弱層テストをやっても雪崩は完全に予知できない。生きるか死ぬかは運次第だ。
磯川君は、天国でお父様や新井君たちとアウトドアライフを思いっきり楽しんでほしい。