今夜はPUMP2で、城ヶ崎エリア利用説明会が開催されるので、久しぶりにやってきた。
日記を読み直したら、11月はPUMP2に一度も来てなかった。いつの間にかセブンイレブンが閉店していたし・・・
20時から2階の休憩室に30名以上がつめかけて説明会が始まった。PUMPの内藤社長が挨拶し、プロガイドの保科雅則さんがこれまでの経緯、現状、これからの対応などを説明してくれた。
日記を読み直したら、11月はPUMP2に一度も来てなかった。いつの間にかセブンイレブンが閉店していたし・・・
20時から2階の休憩室に30名以上がつめかけて説明会が始まった。PUMPの内藤社長が挨拶し、プロガイドの保科雅則さんがこれまでの経緯、現状、これからの対応などを説明してくれた。
城ヶ
崎エリアでのフリークライミングは78年ごろから始まった。これまでにも岩場や公園でのキャンプ、路上駐車、酒を飲んでの馬鹿騒ぎ、遊歩道脇での大便、岩
場での焚き火などなんどかトラブルが発生してきた。ただ、大問題というほどにはならず、クライマーどうしの自治で穏便に解決してきた。
ところが世代が代わり、開拓時の苦労を知らないクライマーが増えてきた。遊歩道脇での大便や岩場でのキャンプ・焚き火はさすがに目にしないが、地元にあまりお金を落とさないクライマーは歓迎されざる存在だったようだ。
そして昨年から今年の初めにかけてファミリーとシーサイドで死亡事故を含む大きな事故が続いた。収容にはヘリコプターが出動する騒ぎとなり、さらにテレビでも取り上げられ地元・市・警察・県・環境省を巻き込んだ事件になってしまった。
一時は登攀禁止という最悪の事態も懸念されたという。保科さんをはじめとする多くのクライマーの努力により、登攀禁止は免れたものの、城ヶ崎でのクライミングは大きな制約が課せられることになってしまった。
まず、城ヶ崎一帯は厳しい景観の保持が求められる第一種特別地域の富士箱根伊豆国立公園に含まれている。ここでは岩に穴を空けたり、ボルトを打ち込んだり、スリングを残置するといった改変は禁止されている。キャンプや焚き火も禁止だ。
とは言うものの、長い年月にわたって多くの人にクライミングが楽しまれてきており、それを一挙に禁止することも、国立公園の有効活用という面からそぐわない点もある。
そこで、遊歩道から目に付く残置スリング・ロープ、ハンガーなどは撤去した。シーサイドで言えば懸垂下降地点の残置ロープは撤去された。まず、クライマーは自分のロープを使って懸垂下降し、パーティーが下り終わったらそのロープを引き抜かなければならない。
問題はクライミングが終わっての登り返し。これまでのように残置ロープをつかんでのゴボウ登りはできなくなった。懸垂下降に使う右側はちょっと難しいが、左側は5.7ぐらいのルートなので、城ヶ崎に来るクライマーならアプローチシューズでも登れるはず。ただ、荷物を担いでいると難しいので、一人が空身でリードし、残るメンバーはそのロープを使ってフォロー。ザックは右側からロープで引き上げることになるだろう。このあたり、ロープ撤去後にシーサイドへ行ったクライマーに詳細を確認してほしい。
混雑する夕方、疲れていたり、暗くなってしまうと、それこそ事故の原因になりかねない。うまくクライマーどうし連携し、スピーディーに登り返す必要があるだろう。
もうひとつ問題が残っている。それは地権者の同意が得られていないというのだ。地権者は東京に住んでおり、事故や岩場の現状は知らないらしい。た だ、自然保護には関心が強く、現在のようなボルトだらけ、チョークで真っ白な岩場を見たら、それこそ立ち入り禁止にされかねないそうだ。
今後はクライマーが路上駐車や残置をやめ、清掃活動などを続けることで地元住民との信頼関係を修復し、クライミングをスポーツとして認めてもらえるようにすることが先決で、その後に地権者と接触するべきではないかという。
また、県警の方からは、クライマーの安全確保や登攀技術が低いのではないかという指摘があったという。お互いにほとんど力量を知らないインスタン トパーティーで岩場に行き、コールを間違えてビレイ解除して事故を起こしたり、自分たちでの応急処置やレスキューができない例も多いそうだ。やはり岩場に 行くには、最低限のセルフレスキュー技術は身につけておかないとダメだろう。
説明会は質疑応答も含めて1時間以上にわたった。
ぼくは、実はあまり城ヶ崎には行かない。府中からだと遠いというイメージが強いし、自分に登れるルートがあまりないというのも大きい。真冬でも半 そでTシャツでいられるほど暖かくて気持ちいいんだけど、同じ3時間かけるなら激寒の二子に行ってしまいがち。でも、そろそろアイロンヘッドやエアーダン スにトライすべきかも。
ところが世代が代わり、開拓時の苦労を知らないクライマーが増えてきた。遊歩道脇での大便や岩場でのキャンプ・焚き火はさすがに目にしないが、地元にあまりお金を落とさないクライマーは歓迎されざる存在だったようだ。
そして昨年から今年の初めにかけてファミリーとシーサイドで死亡事故を含む大きな事故が続いた。収容にはヘリコプターが出動する騒ぎとなり、さらにテレビでも取り上げられ地元・市・警察・県・環境省を巻き込んだ事件になってしまった。
一時は登攀禁止という最悪の事態も懸念されたという。保科さんをはじめとする多くのクライマーの努力により、登攀禁止は免れたものの、城ヶ崎でのクライミングは大きな制約が課せられることになってしまった。
まず、城ヶ崎一帯は厳しい景観の保持が求められる第一種特別地域の富士箱根伊豆国立公園に含まれている。ここでは岩に穴を空けたり、ボルトを打ち込んだり、スリングを残置するといった改変は禁止されている。キャンプや焚き火も禁止だ。
とは言うものの、長い年月にわたって多くの人にクライミングが楽しまれてきており、それを一挙に禁止することも、国立公園の有効活用という面からそぐわない点もある。
そこで、遊歩道から目に付く残置スリング・ロープ、ハンガーなどは撤去した。シーサイドで言えば懸垂下降地点の残置ロープは撤去された。まず、クライマーは自分のロープを使って懸垂下降し、パーティーが下り終わったらそのロープを引き抜かなければならない。
問題はクライミングが終わっての登り返し。これまでのように残置ロープをつかんでのゴボウ登りはできなくなった。懸垂下降に使う右側はちょっと難しいが、左側は5.7ぐらいのルートなので、城ヶ崎に来るクライマーならアプローチシューズでも登れるはず。ただ、荷物を担いでいると難しいので、一人が空身でリードし、残るメンバーはそのロープを使ってフォロー。ザックは右側からロープで引き上げることになるだろう。このあたり、ロープ撤去後にシーサイドへ行ったクライマーに詳細を確認してほしい。
混雑する夕方、疲れていたり、暗くなってしまうと、それこそ事故の原因になりかねない。うまくクライマーどうし連携し、スピーディーに登り返す必要があるだろう。
もうひとつ問題が残っている。それは地権者の同意が得られていないというのだ。地権者は東京に住んでおり、事故や岩場の現状は知らないらしい。た だ、自然保護には関心が強く、現在のようなボルトだらけ、チョークで真っ白な岩場を見たら、それこそ立ち入り禁止にされかねないそうだ。
今後はクライマーが路上駐車や残置をやめ、清掃活動などを続けることで地元住民との信頼関係を修復し、クライミングをスポーツとして認めてもらえるようにすることが先決で、その後に地権者と接触するべきではないかという。
また、県警の方からは、クライマーの安全確保や登攀技術が低いのではないかという指摘があったという。お互いにほとんど力量を知らないインスタン トパーティーで岩場に行き、コールを間違えてビレイ解除して事故を起こしたり、自分たちでの応急処置やレスキューができない例も多いそうだ。やはり岩場に 行くには、最低限のセルフレスキュー技術は身につけておかないとダメだろう。
説明会は質疑応答も含めて1時間以上にわたった。
ぼくは、実はあまり城ヶ崎には行かない。府中からだと遠いというイメージが強いし、自分に登れるルートがあまりないというのも大きい。真冬でも半 そでTシャツでいられるほど暖かくて気持ちいいんだけど、同じ3時間かけるなら激寒の二子に行ってしまいがち。でも、そろそろアイロンヘッドやエアーダン スにトライすべきかも。