ヨーロッパアルプスを登ってきたN子さんと、semiさんとの3人で日帰り小川山へ。
途中、中央高速で隣の車を見たら助手席にGAIDAさんが。眠りかけていたので気づかなかったようだ。
兄岩を目指すが、最大の核心は渡渉。いつもなら、何箇所か岩づたいに渡れるところがあるのだが、増水したままでどこも使えない。あっちにウロウロ、こっちにウロウロしたあげく、諦めて靴を脱ぎ、パンツをまくりあげて川の中へ。でも、マラ岩への渡渉と違って、このあたりは水深があり、かなりヤバイ。
なんとか川を渡りきり、ケルンにしたがって斜面を登っていくのだが、いつまでたっても岩場に到着しない。兄岩は川からすぐのはずなのに。
やがて見たことのない岩場に。トポを見るとどうやら「ともだち岩」である。だいぶ下流に来てしまったようだ。斜面をトラバースして上流を目指すと、無事に兄岩上部に着く。
さすがに空いている。
まずは「もみじ」(5.10a)でアップ。前回は使えなかったカムを下部に入れてみたが、手の邪魔になるだけのような気がする。
次に前回フラッシングしている「北条カンテ」(5.10b)を、正規ルート?の左側カンテ沿いに登る。2ピン目の上で行き詰ってしまい、テンション。ここからは右側、ボルト面に回ったほうがいいようだ。
「ウォーリーを探せ」(5.11a)を登りたかったが、何人か順番待ちなのと、日がガンガンにあたって暑そうなので、後回し。「森の緑に囲まれて」(5.11b)にヌンチャクがかかっているので、みんなでそっちを登る。
semiさん、N子さん、ぼくの順番に登るが1便目は全員テン山。2ピン目をかけてからのトラバース、4ピン目のクリップ、その先のランナウトなどに苦しむ。
でも、意外と登れそうな感じ。
ちょっと休んでから2便目。semiさん、N子さんは2撃でレッドポイント。さすがだ。
ぼくは腕が疲れてしまったのか、1便目よりひどい登り方。4ピン目から先がどうしても進めない。ヌンチャクの主が回収したいと言ってたので、時間切れで敗退。
すでに夕方になっていたが、このままでは新規RPなしという、情けない一日に終わりそうだ。
無理を言って「Sunday」(5.9 NP)を登らせてもらう。最初、ビレイヤーのsemiさんと上のテラスまで上がったが、ビレイヤポイントもない。あまりにも危なっかしいし、ルートとしても短すぎるので下のテラスに降りた。ここにはリングボルトがあり、ビレイヤーがセルフを取れるので、正解だろう。
肝心のルートだが、フィンガーからハンドサイズ。コーナーなので足はジャムもステミングも使える。レイバックにはならず、ちゃんとジャミングで登る。終了点が分かりにくかったが、「もみじ」の下あたりにリング付きハンガーがあった。
無事にオンサイト。
回収しながらロアーダウンしていくと、なぜかロープに赤キャメロットがぶらさがっている。登っている途中でクラックから勝手に抜けてしまったそうだ。すでに次のカムをセットしてあったから、そこで落ちてもなんとかなっただろうが、カムセットをもっと慎重にやらないといけない。
すでに日没してあたりは真っ暗。ヘッ電を頼りに下山する。まぁ、川まではすぐなのだが、問題は帰りの渡渉だ。幸い、降りてすぐのところが浅瀬だったので、裸足になって川を渡る。それでもけっこう深さがあり、水は太ももぐらいまで来るし、ショルダー式のロープバッグは水中に。朝はロープバッグじゃなくてカメラバッグを下げていたので、逆だったらシャレにならない。
キャンプ場を出たのが19時過ぎ。今から飛ばしてもETC通勤割引が適用される20時までに韮崎ICは厳しいので、ふじもとで焼肉定食。土曜日なので中央道は渋滞なし。なぜか料金が1750円と安かった。何の割引が適用されたのだろう?