クライミングとは関係ないけれど、この土日は代々木公園で開かれたアースデイ東京2007に行ってきた。
動物保護活動をおこなうSORAのスタッフとしての参加だ。
二日とも天気は良かったのだが、ものすごい強風。一時はテントが浮き上がるほど。
そんな中、初日はエコ風船売り、二日目はアザラシ猟反対署名集めに声をからした。
このエコ風船、本体も紐も紙でできていて、自然に分解して土に戻るというもの。一般的なゴム風船じゃ、飛ばした先でゴミになってしまうから。それにクレヨンなどで自由にメッセージを書き込むこともできる。難点は雨に弱いのと、ガスが抜けやすいということ。それにコストかな。
ここ1週間は毎日、プリントゴッコでSORAのロゴを印刷するのに追われていた。その数およそ150個。
ところが、1個も売れない。発売開始2時間ぐらいにして800円を500円に値下げしたけれど、そもそも興味を持ってくれないようだ。
最後は配ろうかという意見も出たが、紙ごみになる危険性もあるので取りやめ。結局、ブースの装飾用などに10個ぐらい作っただけで終わった・・・
二日目は早々に風船販売はあきらめ、署名運動に徹する。百万人署名ではない・・・
毛皮のためのアザラシ猟反対署名集めである。ピチピチモコモコの白アザラシタイツ着用は拒否しぬいたが、アザラシの着ぐるみを着ることに。フリース製なので暑そうだったが、風が強いのでちょうどいい感じ。
首からは、赤ちゃんアザラシが皮をはがれて死んでいる写真をぶら下げる。アザラシの着ぐるみで興味を持って、この写真を見てショックを受けて顔をそむける人も多かった。
どぎつかったかもしれないが、大勢の人が興味を持ってくれて署名に賛同してくれた。
白人男性に「私の住んでいる静岡ではイルカを食べますが」と言われたので、「いろんな国や地域で、野生動物を殺して食べます。でも、それは生きるためだったり、伝統や文化という側面があります。このアザラシの赤ちゃんは、食べるためではなく、毛皮を採って日本やアメリカやヨーロッパに輸出するためだけに殺され、死体はゴミとしてそのまま海に捨てられています」と説明したら、分かってくれたようだ。
アザラシ猟のこと、そしてSORAについては
http://www.sora.ne.jp/
全部を見たわけではないが、出展ブースはTシャツやエコバッグ、エスニックグッズ関係などを売っているところが多いが、パタゴニアやTNF、京セラ(太陽電池)といった企業ブースからアムネスティやピースボートなどといった運動体までさまざま。
それにしても、マイ食器を持参しようとか、ソーラーパワーを活用しようといったことから、六ヶ所村再処理工場や沖縄の基地移転、そして9条改憲反対までさまざまなレベルの運動が同列で語られ、違和感なく溶け込んでいるアースデイって、排除と規制が横行する現在の日本では、とても不思議ですばらしい空間だった。