◎阿武隈高地 蓬田岳早朝山行報告
●日にち:2005年5月2日(月)
●参加者:コアラ単独
コアラです。
GWに家族旅行で、阿武隈・いわきに行きましたが、
その際、早朝山行をしたので報告します。
早朝山行をしたのは、小町温泉の廣太屋に泊まった日で、
東北百名山にもなっている蓬田岳(標高952m)に登りました。
阿武隈の山についてはこれまでに、
岩崎元郎さんの新百名山でもある霊山、阿武隈最高峰の大滝根山、
ツツジで有名な高柴山、岩峰が特徴的な常葉鎌倉岳などに登っています。
小野町近傍でも、登りたい山としては、
蓬田岳、矢大臣山、宇津峰、一盃山、鬼ヶ城山など色々あります。
登山口まで小野町から30分位で行けて、片道1時間位で登れる山としては、
蓬田岳、矢大臣山、一盃山などがあり、色々迷ったのですが、
一応一番登りたい山という事で、蓬田岳に登る事にしました。
朝4時に起きると、まだ雨はシトシト降ってはいたのですが、
小降りで、そろそろ雨が上がりそうな気配でしたので、登る事にしました。
車で20分強で平田村の登山口まで行けるので、4時半頃宿を出発。
小野町から平田村まではあぶくま高原道路が開通しているのですが、
行きは早朝で車も少ない事から、下道を通って行って、
登山口であるジュピアランドひらたには4:50頃到着。
●コースタイム
ジュピアランドひらた駐車場5:00−拝殿(水場)5:10−稜線5:35
−蓬田岳山頂5:50〜6:05−稜線6:15−拝殿(水場)6:35
−(ジュピアランドひらた散策)−駐車場6:50
今回登った蓬田新田口は山頂にある菅布祢神社への参道となっている。
登山口には「ジュピアランドひらた」と呼ばれる公園施設ががあり、
柴桜で有名で、ちょうど柴桜祭りの時期であったが、
今年はまだ早い様で、咲き始まったばかりの状況であった。
ここには、BQ場やオートキャンプ場などの施設もある。
本来、拝殿のあるところまで車で上がれて、そこに駐車場があるのだが、
早朝過ぎてか公園内の道は閉まっていて、車で上がれない。
そこでジュピアランドひらたの大駐車場に止めて、登山を開始した。
霧雨の様な状態なので、雨具は付けずに登山開始した。
菅布祢神社の拝殿近くの沢が水場になっている。
この周辺は参道近くのみが杉並木で、その周りは雑木林の様である。
しかも雑木林は伐採されており、参道周辺のみが線上に木が残されている。
何とも言えず変な状況である。自然破壊とまでは言わないが。
登山道である参道は木に覆われているので、
雨の影響で濡れる事はほとんど無い。
ただし、稜線まではかなりの急登で、時々現れる岩場ではロープが張られている。
結構良いペースで登っていたので(標準コースタイムの2/3くらい)、
結構汗をかいてしまい、雨でなく汗で服がびしょびしょになってしまった。
急な斜面を登り切ったところが稜線で、沢入コースとの合流点である。
稜線に出てからは、傾斜も緩くなり、稜線漫遊を楽しめる。
5月後半位からヤマツツジが楽しめる様であるが、
GW中はまだ新緑の芽吹きも始まっていない状況であった。
山頂には菅布祢神社があり、その背後の小高くなったところに、
NHKと福島放送のTV中継塔が設置されている。
山頂の北の端に三角点が設置されており、その北側に大岩がある。
この岩に登ると360度の展望が待っているのだが、
あいにくこの日は山頂付近は霧に覆われており、展望は全くなし。
15分位は山頂にいたが、展望は得られなかった。
8時から宿の朝食なので、7時までには登山口に下山したく、
泣く泣くピストンで下山を開始した。
良いペースで下山出来たので、拝殿から先は、
ジュピアランドひらた内を散策しながら、駐車場に戻った。
帰りの車の中で国道49号を走る際に蓬田岳がよく見えたが、
その時には山頂にはもう雲がかかっていなかった。
7時過ぎ位まで山頂にいれば、360度の展望が満喫出来たのだろうが、
早朝山行だと時間の制約があり、なかなか難しい。
帰りは、あぶくま高原道路を通ってみた。
平田ICと小野IC間が開通しているのであるが、
快適な道で正味5分で小野町に着いてしまった。
しかも、途中に料金所が無く、高速代が全く取られなかった。
どうやら、福島空港まで開通するまでは、料金は取らないみたいである。
それならば、行きにも使用すれば良かったと思った。
従って、宿には7時半前には戻れ、朝食前に温泉で一汗流す事が出来た。
山自体はなかなか良い山で、山頂から北に下りる田母神コースは、
本には廃道と書いてあるが、テープが所々貼ってあり、
山慣れていれば問題は無い様である。
蓬田新田コースを登り、田母神コースを下りれば、
下山口から送電線下をたどれば、ジュピアランド平田に出れるので、
周回コースを取る事も可能である。
今度天気が良く展望が得られる時に、このコースで挑戦してみたい。