◎二岐山山行報告(byコアラ)

日にち 11月8日(土)
メンバー:コアラ、タケちゃん

この時期に妻が作品展のため新潟に帰っているので、
11月8日9日と自由に山行出来る事から山MLで公募したところ、
タケちゃんから近場の日帰りなら参加したいとの連絡があり、
福島県の秘湯二岐温泉から登れる、三百名山でもある
二岐山(ふたまたやま:標高1554m)に登ることにしました。

●往路
午前4時45分頃、つくばのコアラ宅をマイカーで出発。
結局全て下道で行き、午前6時頃にタケちゃん宅を出発。
常陸太田、矢祭、棚倉、白河、羽鳥湖経由で二岐温泉に向かいましたが、
羽鳥湖付近で道を間違えたりしてしまったため、
二岐温泉着は午前9時半頃。
登山開始が10時頃になってしまい、
下山も15時半頃になってしまいました。
羽鳥湖には初めて行きましたが、時期が時期だけに全く人の居ない、
枯れ木に囲まれた湖でしたが、趣があって良かったです。
今度夏の時期にでも、家族連れで遊びに行きたいと思いました。

●山の概要
二岐山は、男岳と女岳のピークが二つある双耳峰。
その形から、乳房山とも呼ばれている。
また、ダイダラボッチという巨人がこの山を跨ごうとした時に、
股間のイチモツが山にぶつかり山が二つに割れて出来たという伝説もある。
ちょっと下ネタにも関係がある山でもある。

先に南側の御鍋神社登山口から三角点のある男山(標高1544m)に登って、
その後女山(標高1504m)に登って北側の岩山登山口に下りる周回コース。
林道歩きが、登り下り共に1時間程度あり、山道歩きは正味3時間程度。
全体の山行時間は、5時間弱くらいでした。

●コースタイム
二岐温泉9:55−水場10:25〜30−御鍋神社10:50〜55
−登山口11:05〜10−ブナ平11:45〜55
−男岳山頂12:35〜13:25−女岳山頂13:45〜50
−岩山分岐14:45〜50−二岐温泉15:40

もう紅葉は終わっていましたが、冬枯れの山を堪能してきました。
最初の林道歩きは、ウォーミングアップとしてはちょうど良かったです。
途中、八幡太郎義家や義経に関係する見所(水場や神社)があり、
それを見学しながら、歩きました。
御鍋神社は御神体が鍋という、全国的にも珍しいもの。



途中の林道で何人かに出会ったのですが、
大半が木やキノコを取りに山に入る人たちでした。
一人下山してくる人がいたのですが、その方は集団山行で来た方で、
途中でリタイアして戻ってくる途中だとか。
確かに温泉のところにバスが止まっていて、
○○山岳会御一行様と書いてあった。
どうやら前方に、集団山行のグループがいるようだ。

登山道自体は、全くジグザクせず、八丁坂と呼ばれる直線の急登である。
従って、標高差の割には結構辛い登りでした。
ただし、途中にブナ平と呼ばれる平坦地があり、
時間的にちょうど休憩ポイントとして良く、
それを挟むことで、それほど辛くは感じずに登ることが出来ました。
ただし、標準コースタイム50分を40分くらいで登っていたので、
出だしがちょっと早かったようで、
スロースターターのタケちゃんにはちょっと辛いようでした。



ブナ平自体は名前の通りブナの原生林があったところですが、
1970年代初めの開発で、大規模に伐採されてしまい、
温泉主や地元住民の反対運動で中止になった経緯がある。
尾瀬と並んで、福島県の自然保護運動の原点となった山らしい。
今でも、ブナ林自体は残っているものの、
伐採で荒らされた様子はかいま見ることが出来る。



天候は晴れでしたが、全体としては下り坂で、
三角点のある男山山頂に着いた頃には曇天となり、
展望もかすんでしまって、余り良くはなかったです。
360度の展望の山だけに、その点はちょっと残念でした。
それでも、大戸岳、小野岳などの会津の山々や、
小白森山、大白森山、旭岳、三本槍岳などの那須の北部の山々の展望を、
堪能することが出来ました。
南側の燧ヶ岳や会津駒などの尾瀬の山々や、
北側の磐梯、安達太良、吾妻などまでは、展望できませんでした。

山頂には、団体さんはもうおらず、
1パーティのみが昼食を取っていました。
我々もここでお昼としましたが、タケちゃんはうどんにしていたので、
ちょっと調理に時間がかかり、少し長めの山頂休憩となりました。



昼食後、二人で記念写真と、二等三角点の写真を撮り、出発。
一旦急坂を下り、登り返して女岳山頂に。
こちらは展望はなく、北の端の岩場から、北方向が展望できるのみ。
この後は、地獄坂と呼ばれる転がり落ちるような急な坂を、
下山口まで下りるのみで、全く展望のない急坂でした。
登り以上の直線的な急坂で、落葉等で滑りやすく、大変でした。
ロープが張ってあって、結構これに頼って下りてしまいました。
足場は全く気にせずに、ロープに頼りきりで下りてしまったため、
ロープが無くなってからの急坂で、きちんとした下り方をしておらず、
ちゃんと足場に気をつけながら下りなければならなくなり、
前方を歩くタケちゃんとの差が少し開いてしまいました。
コースタイムより10分遅れ位の時間で下山口まで下りることができ、
後は林道を歩くだけとなり、ほっとしました。
下山口には、作ったばかりの木の鳥居があったのですが、
この山には、結構新しい木の鳥居があちこちで目に付いていました。

●下山後の温泉
二岐温泉で日帰り入浴したのですが、下山が15時半過ぎになってしまい、
秘湯の宿の二岐温泉「大丸あすなろ荘」には日帰り入浴できず。
大丸あすなろ荘にTELしたら、午後2時半までとのこと。
結局、隣にある登山客などがよく利用する「大和館」で日帰り入浴。
日帰り入浴料は500円でした。

あすなろ荘には、おそらく女性用の露天風呂もあったのですが、
大和館は露天は混浴しかなっかたので、タケちゃんは堪能できず残念。
河原沿いの露天で、結構良かったです。
タケちゃんものぞきに来て、結構開放的で気に入ったみたいでしたが、
着替えるところがオープンで、しかも透明の湯だったので、
結果的には、なくなく諦めたみたいです。
コアラ的にも、タケちゃんと混浴できなくて、残念。
ただし、おばさんとは混浴してしまいましたが。
(タケちゃんは、夜だったら混浴しても良かったとは言っていましたが。
ただし、この宿も宿泊者向けには女性専用時間を設定していたので、
夜ならば、別に混浴しなくても、その時間に入れば良いわけですが)

私は最初に露天風呂に入りましたが、その時は自分一人。
河原沿いの露天で、展望も良く、秘湯の雰囲気を堪能できました。
川に板張りの橋が架かっていて、対岸に渡るとそこにも露天風呂が。
こちらの方も堪能してきました。
もちろん裸で渡ったのですが(一応前は隠していましたが)、
帰るときにふと前を見ると、女風呂の窓がオープンになっていて、
おばさんが全く隠さずに景色を見ていました。
思わずお互いの目が合ってしまい、あわてて窓を閉めていましたが。
残念?ながら、タケちゃんの入浴シーンは見えなかったので、ご安心を。
後でタケちゃんに聞いたところ、
このおばさんは露天風呂が空いているかどうかを確認したくて、
ちょくちょく窓を開けていたとのことでした。

その後、内風呂に入りましたが、
こちらもなかなか秘湯の感じのある良い湯でした。
洗い場とかは狭く、共同湯的な感じでした。
ドライヤーとかのセットもないので、
豪華な日帰り施設が好きな人には不満はあるかも。
それと、窓を開けても外の景色が余り見えず、
タケちゃんが内湯しか体験できなかったのは、
その意味でも残念だったかもしれません。

内風呂で体を洗った後、露天風呂の入浴写真でも撮ろうと、
また露天風呂に行ったのですが、
手前の露天風呂にはおばさんが入っていました。
タケちゃんの談だと、例のおばさんらしい。
そこで対岸の露天風呂に行きましたが、
家族連れが4人入っていて混んでいたので、
手前の露天は湯船が二つあるので、
おばさんが入っていない湯船に入ることにした。
ただし、女性が直ぐ隣の湯船に入っているので、
写真を撮ることは出来ませんでした。
タオル巻きでなく、マッパで入っている女性に、
写真撮影を頼む事も出来ないですしね。

●帰路
二岐温泉を17:15に出て、東海村に着いたのは20:20。
帰りの方が道路は混み気味だったのに、
行きに3時間半かかったルートが、約3時間で着いてしまいました。
ここで、キミベエさん夫妻と待ち合わせて、夕食を取りました。

夕食をとったのは、東海駅近くの「八角」という和食の店。
コアラは海鮮丼を頼みましたが、新鮮な魚介類が豊富で、
ボリュームもあり、大満足する内容でした。
車だったために、お酒が飲めずに残念。
この店にはキミベエさん夫妻お勧めの蔵出しの地酒があるのですが、
後日タケちゃんが試したそうです。



この時、翌日はキミベエ夫妻と
阿武隈最高峰の大滝根山に行くことが決まったので、
コアラはつくばまで戻るのは面倒だし、高速代・ガソリン代もかかるので、
タケちゃんを自宅まで送った後、
那珂IC近くの「なか健康センター」に泊まりました。
1泊で、2885円。

なお、今回は全て下道で行ったので、かかった費用はガソリン代のみ。
ひたちなかから二岐温泉までのの往復で約3000円。
一人あたりの負担は、1500円でした。
これに、食事代と入浴料のみでした。
(コアラはこの他に、つくば・ひたちなか間のガソリン代と、
なか健康センターの宿泊代がかかっておりますが)

以下、翌日の大滝根山行は、そちらの山行報告を参照して下さい。