安達太良山山行報告

 マゾッコメグです。

 8月19,20日の1泊2日で安達太良山に行って来ましたので、
報告します。

 今回の参加者は
(男性)マゾッコメグ、フリッシュ
(女性)SK、なりみ
の計4人。
参加希望を表明していたSさんが突然音信不通になり、
やむなく自動キャンセルにせざるを得ず、残念であった。

(8月19日)

 メグとフリッシュさんがAM7:30頃つくばセンターで待ち合わせ、
フリッシュさんの車で荒川沖へ。
SKさんも荒川沖で合流し、8:10発の常磐線で上野へ。
上野着は9:16。
上野9:42発の「Maxやまびこ119号」1号車の2階席に乗り、
大宮でなりみさんが合流した。

 「Maxやまびこ119号」は2階建て車両を使ってた訳だが、
座席が両方とも3人掛けで狭く、シートも倒せないので、
乗り心地はあまり良くなかった。
2階建てというのを売りにしているつもりだろうが、
他の部分をおろそかにし過ぎていると思った。

 郡山に11:02に到着し、
ここで11:38発の東北本線普通列車に乗り換えた。
郡山で駅弁を買い、普通列車の中で食べた。
二本松に12:01に到着し、12:13発のバスで岳温泉へ。
いつもなら岳温泉止まりのバスだが、今は観光シーズンのため、
JICA何とかというところまでバスが行ってたようだった。

 岳温泉には12:38到着。
ここは別名「ニコニコ共和国」といい、国会もあるし、通貨もある。
通貨の単位は「コスモ」で、
国会で100円を100コスモ紙幣と両替してくれる。
自分も記念に100コスモ紙幣と両替して貰った。
しかしまあ、どこまで冗談で、どこまで本気なのか・・・・・

 岳温泉で12:45発のバスに乗り、奥岳に行った。
奥岳到着は1:08。
ここから「あだたらエクスプレス」というゴンドラに乗ったが、
時間に余裕があったので、
ゴンドラに乗る前に乗り場近くのレストハウスで1時間位のんびりしてた。
あとこの辺はコスモスが綺麗に咲いていたのが印象的だった。



 ゴンドラの上の駅に着いたのは2:30頃。
そこから山頂まではひたすら歩いたが、最初はかなり登山道も整備されていて、
道の両側は石楠花やらハイマツやらが密集していて、
何だか植物園の中を歩いているみたいであった。
草津白根の時ほどではなかったが、他の登山者とすれ違うことが多かった。

 山頂に近付くと突然岩場が多くなリ、視界も開けてきた。
山頂に着いたのは3:40頃だったが、
安達太良の山頂は別名「乳首」とも言われ、
小高い岩山がぽつんと存在していた。
我々はその岩山の上まで登ったが、そこからの眺めは絶景だった。
現在火山活動が活発化している磐梯山も見えたが、
フリッシュさんが噴火の瞬間を随分見たがっていた(噴火はしなかった)。



 安達太良の標高は1699.6m。
もうちょっとで1700mなのだが・・・・

 宿泊する「くろがね小屋」は、山頂から近くだと思ったが、
実際は結構歩いた。
小屋らしきものが見えて、やった!と思ったら、近付いてみると、
山小屋ではなく、正体不明の小さい小屋だったりして・・・・

 結局、くろがね小屋には5:10頃到着。
こんなに遅くなるとは予想外だった。
くろがね小屋は当初予想したよりもずっと大きかったが、
周辺が工事中だったのがちょっと興醒めであった。
我々が寝ることになった部屋は3階だったが、2階までは階段で行けるものの、
2階から3階は垂直なはしごを登らねばならず、ちょっと怖かった。



 宿泊客が50人ほどいて、結構慌しかったせいもあるのだろうが、
小屋のおやじはかなり無愛想であった。

 夕食が5:30からということで、食事前に温泉に入るのは諦めた。
夕食はカレーライスで、おかわり自由。ちょっと具が少なかったが、
まあまあ美味かった。人数が多かったので、夕食は2回に分かれ、
第二陣は6:00からであった。

 夕食後温泉に入ったが、風呂場にシャワーはないし、
水道からは水しか出ないし、石鹸の備え付けなど勿論なかった。
でも山小屋で温泉に入れたのだから、御の字ということか。

 9時の消灯まで、酒でも飲んで語ろうかと思っていたが、
突然「歌の時間」が始まった。
他の客も食堂に集まり、おやじがハーモニカを吹き出して、
結局みんなで10曲くらい歌ったかな?
まああれはあれで盛り上がって良かったが。
でも語りモードが今イチになってしまい、ちょっと残念だった。



(8月20日)

 夜は殆ど眠れた気がしなかった。
実は地震があったらしいが、よく分からなかった。

 朝食は第一陣が5:30からで、我々第二陣は6:00からだったが、
みんなそれより早く起きていた。
自分も4時過ぎには起きていた。
朝食のメニューはご飯と味噌汁と海苔と生卵。
まあありふれたメニューであった。

 6:20頃出発した。
くろがね小屋から鉄山に直接行く登山道は、
有毒な火山性ガスのため通行止めとなっており、
峰の辻経由で「馬の背」という尾根に出て、そこから鉄山まで歩いた。
馬の背からは「沼の平」の雄大な景色が拝め、結構感動したが、
残念ながらここも毒ガスのため立ち入り禁止であった。
鉄山の近くではやや急な道もあったが、
それ以外はかなり緩やかな道が多かった。
あと鉄山までは、
くろがね小屋で一緒に宿泊してた人達と一緒になることが多かった。



 鉄山のあとは、「鉄山避難小屋」に行った。
最近できたらしく、結構綺麗で、
「今度ここに泊まろうか?」
なんて話も出た。
しかし水が出ず、トイレもないのが難点であった。

 私とフリッシュさんは、避難小屋の近くの「石楠花の塔」にも行った。
上部にプロペラみたいな形の物体が2本生えている、
不思議な形をした塔であった。

 避難小屋を9:00頃出発した。
目の前の箕輪山の綺麗な緑色と雄大な姿に見とれつつ、
こんな大変そうな山に登らなければならないのかと心配したが、
幸い登らずに済んで、ひと安心。



 避難小屋からの道は下りばかりだったが、
この辺の道はあまり整備がされていなくて、藪がすさまじかった。
場所によっては道がないに等しいところもあり、先頭を歩いていた自分は、
「この道で正しいのだろうか?」
と心配になったりもした。
しかしそれ以上に足元が見えないから、マムシなんかいたらどうしよう、
という不安が大きかった。

 当初の予定では、
「僧悟台」から滝を見に行くコースを行くつもりだったのだが、
滝に行くコースは滑りやすく危険なので、つい最近廃コースになったらしい。
自分が持ってた地図は3年前のもので、そんなことは書かれてなかった。
今回の山行は山の経験があまり豊富でない人もいたので、このコースは諦め、
安全コースを通って塩沢温泉まで歩くことにした。

 塩沢温泉に着いたのは12:30頃。
これも当初の予定よりだいぶ遅れた。

 塩沢温泉は岳温泉とはうって変わって建物が少なく、
入浴や食事ができそうなところは「湯川荘」しかなかった。
湯川荘で温泉に入るのは当初の予定どおりだったが、
食事がおでんしか出ないと言われた。
「何てこったい」
と思ったが、背に腹は変えられず、
温泉から上がったらおでんを食べることにした。

 温泉は室内風呂と露天風呂があったが、
露天風呂はプールの消毒薬のような、妙な臭いがした。

 湯川荘の人が、おにぎりも出せるというので、それもお願いした。
更にビールも頼んだので、結構腹はふくれた。

 二本松に行くバスは3:30発で、だいぶ時間もあったので、
寝てた人も結構いた。

 バスの中でもみんな爆睡モードに入り、二本松到着は4:05。
二本松4:45発の東北本線に乗り、郡山着は5:09。

 郡山5:25発の「やまびこ50号」で帰ろうかと思ったが、
自由席がかなり混んでいるという情報が入り、
5:33郡山始発の「なすの256号」に乗ることにした。
お陰で4人とも座れた。
先発の「やまびこ50号」は実際、立ち乗りの人もいたようだった。

 大宮でなりみさんが降り、上野には7:18到着。
7:38発の常磐線に乗り、荒川沖には8:46到着。
SKさんの家は駅の近くだったようだが、夜で危険ということもあり、
本当に家の近くまでフリッシュさんの車で送った。
で、つくば到着は9時過ぎだった。

 今回の山行は、比較的楽なコースだったので、筋肉痛になることも殆どなく、
来週の南アルプスに向けてのウォーミングアップには丁度良かったかと思う。