2001.7.9 背振山・英彦山 コアラ
コアラです。
7月6日に、リンさん、ナイスバディ嬢、ゴザルさんが広島に遊びに来てくれて、
7〜8日と九州の九重連峰(久住山、中岳、大船山など)に登って来ました。
皆を大分空港まで送った後、コアラは福岡県筑後市の弟の家に寄り、
翌日も休暇を取っていたので、背振山、英彦山と福岡県内の山に登りました。
◎舟小屋温泉
弟の家は、福岡県筑後市にあり、九州自動車道の八女ICの近くである。
JRの羽犬塚駅が近いが、その隣に舟小屋温泉駅がある。
炭酸泉で、温泉街の中や周辺の農村部の道路沿いに飲泉場がある。
飲むと炭酸泉独特の苦みがある(ガス入りウォーターのような)。
鉄分も含んでいるのか、ちょっと赤みがかった感じがある。
弟の嫁さんは、温泉が余り綺麗な感じでないので、まだ行ったことがないとか。
うらぶれた歓楽街の温泉といった感じである。
結局その夜は、八女市にある公営の日帰り温泉施設「べんがら村」に行った。
無色透明の湯である。
7月9日(月)は、筑後市から北九州方面に向かって、
小倉から自動車道に乗って広島に帰るということで、
その途中の山に登ることにした。
候補に上がったのは、次の3つ。
英彦山(二百名山)
釈迦ヶ岳(福岡県最高峰)
背振山(三百名山)
英彦山は修険道で有名な山だし、完全に帰る方向なので当確。
もう一つの山は、色々悩んだのですが、
釈迦ヶ岳だとまた日田方面に戻ることになるので、
せっかく弟の家のある筑後平野まで来たのだからと、
福岡と佐賀の県境の山(背振山)に登ることにした。
ただ、自宅に帰ってからのリサーチの結果としては、釈迦ヶ岳へのアプローチは、
JR羽犬塚駅か高速八女ICからなので、まさに弟の住んでいるところから。
この後の英彦山へのアプローチも考えたら、釈迦ヶ岳の方が楽であった。
今度弟の家に遊びに行く機会があったら、釈迦ヶ岳に挑戦してみたい。
ちなみに、背振山は佐賀県で2番目に高い山である。
◎背振山
背振山は三百名山でもあり、福岡県と佐賀県の境界を成す背振山脈の主峰です。
山頂付近には自衛隊のレーダー観測基地があり、車で山頂直下まで行けます。
私は佐賀県側から登ろうと、大川市の郊外から国道385号に入り、
吉野ヶ里遺跡のすぐ近くを通って、坂本峠方面に向かったのですが、
途中国道が峠越えに入ろうとするところで取り付け工事をしており、
登り口を見失ってしまい、
そのまま超狭いうねうね道の峠越えに入ってしまいました。
引き返すに引き返せず、やっとの思いで福岡県側の麓に出て、
そこから自衛隊基地への車道を上がりました。
従って、山頂直下の駐車場に着いたのは約10時半と、
かなり遅くなってしまいました。
●コースタイム
駐車場10:30−背振山10:40〜45−駐車場10:50
駐車場の脇には自衛隊基地の入り口があり、そこから先は一般人は入れません。
守衛場のところでは、隊員がトランペットの練習をしており、
何とも言えないのんびりした、平和な風景でした。
自衛隊の敷地に沿って山頂まで階段を上がっていくようになっています。
山頂に着くと、小さな神社の祠があり、その上の方に三角点があります。
天気が良ければ、玄界灘やそこに浮かぶ島々が見えるらしいのですが、
あいにく雲が多く、雲海の隙間から背振山地の峰々が顔を覗かせていました。
山頂には人が一人いて、何か機材をセットして待っている様子でしたので、
私は最初カメラマンが何かシャッターチャンスを待っているのかと思いました。
山頂で他に人がいないと記念写真が撮れないので、これはラッキー。
しかし、よく見るとその人は作業着を着ており、機器は測量機器でした。
相手方の標尺持ちは自衛隊の敷地内にいました。
仕事中なら写真は頼めないなと、一人で三角点の写真とか撮っていると。
その人が私に「時間があったら、ちょっとだけ手伝ってもらえないか」
と聞いてきました。要は、三角点上に標尺を置く標尺持ちをして欲しいとのこと。
さもないと、基地内にいる標尺持ちが山頂まで上がってこないといけないらしい。
もちろん、快く引き受けたが、
相手の身分を聞くと、自衛隊の工兵部隊の係長とか。
よく見たら、作業服も自衛隊の制服で、階級を示すものも付いていた。
山頂付近に新しい施設を造るため測量をしているらしい。
自衛隊はこの様な施設設営も直営でやってしまうらしい。さすが自衛隊。
というわけで、地理院職員が自衛隊の測量を手伝うこととなった。
せっかくなので山頂での記念写真撮影をお願いしたことは、言うまでもない。
◎秋月
背振山を後にして佐賀県側に車で下り、東背振ICから九州横断自動車道に乗り、
甘木ICで下り、落ち着いた城下町秋月経由で山越えして、英彦山に向かった。
秋月は大学の卒業九州一周一人旅で行ったっきり、15年以上ぶりである。
だいぶ観光地化されてはいたが、秋月城址付近の落ち着いた佇まいは変わらない。
秋月城址は今は中学校になっている。
狭い路地が続いているので、ちょこっとだけ車から降りて、城址付近を散策した。
平日だったので、余り観光客もおらず、ゆったりとした感じである。
単に通り道なので寄っただけなので、付近のお食事処で定食を食べて、
英彦山に向けて出発した。
◎英彦山
英彦山は福岡県と大分県の境界にあり、
標高1200m、福岡県では、釈迦ヶ岳、御前山に次いで第3位の高峰。
深田クラブの二百名山になっています。
奈良県の大峰山、山形県の羽黒山(月山の時稲葉さんらが寄った山)と並び
日本三霊山の一つとされている修険道の山だそうです。
石鎚は三霊山に入っていないようですね。
お昼を秋月で食べたくらいですから、登り始めたのは午後の遅い時間。
山頂まで表参道をピストンするだけだなと思ったのですが、
結構ハイペースで登ったので、調子に乗って、
最高峰の南岳から周回コースで歩いてしまいました。
●コースタイム
別所駐車場14:20−参道14:25−奉幣殿(下宮)14:35〜40
−中津宮15:10〜15−産霊神社15:35
−中岳(奥宮)15:45〜16:00−南岳(最高峰)16:05〜15
−鬼杉16:50〜55−玉屋神社17:25〜30−合流点18:00
−奉幣殿18:20〜30−駐車場18:50
当初は神宮下の有料駐車場に車を止めて、銅の鳥居から登り始める予定でした。
しかし、気づかず車で上まで上がってしまったため、
別所の駐車場(こちらは無料。ラッキー!)に車を止め、
参道の階段の途中に合流する形で、登り始めました。
駐車場の売店で、先に記念バッチなどのおみやげや水を買いました。
参道の脇には宿泊施設も兼ねた売店等が並び、おばちゃんが店の前に座っていて、
「これから、登るのかね?ちょっと寄って、何か食べていかんかね?」
と声をかけてくるのですが、確かに何かそばとか食べたい気もあったのですが、
時間も無かったので、帰りに寄ってみるよといって、階段を登り始めました。
階段を上りきったら、下宮があります。
社務所が開いていたのでちょっと覗いたのですが、
荷物になるし早めに山頂に着きたかったので、
お札等は帰りに寄って買おうと思い、お参りだけして、登山開始。
ここから登山道が始まりますが、表参道はひたすら上りの階段道。
道は良く整備されておりました。スニーカー等で登っても大丈夫。
途中で下山してきた中高年の女性一人とすれ違っただけで、
他には誰とも会いませんでした。
山頂に近くなったところで、遠くで雷が鳴って、雨が降り始める。
結構ぬれ始めたので、木の下で雨具をきて、中岳の山頂まで行って、
奥宮神社の脇で一休み。社務所は閉まっていた。
週末しか開いていないのかもしれない。
しばらくすると雨が上がり始めたので、これからどうするか考える。
1.表参道をそのまま下りる。
2.北岳と南岳をそれぞれピストンして、中岳から表参道を下りる。
3.最高峰の南岳に行って、鬼杉経由で周回。
最高峰には行きたかったので、1はまずパスして、
なかなか英彦山までは来る機会がないし、とことん英彦山を歩いてやろうと、
明るいうちに下山できるか心配であったが、結局3コースを選んだ。
最高峰南岳で三角点の写真を撮り、展望台に上がって風景を見る。
中岳の神社が見えるが、他は雲海の切れ目に所々山のピークが顔を出す、
幻想的な風景を堪能することが出来た。
南岳からの下りは、しばらく行くとガレ場や鎖場があったが、
慎重に下って事なきを得た。
鬼杉までうっそうとした樹林帯の中の急な下りの連続で、結構時間がかかった。
鬼杉あたりは薄暗く幻想的な森林帯で、ちょっと気が滅入る感じ。
しかも、かなり注意して歩いたのに、何度も滑ってしまい、
その内1回、ついに大きく転けてしまい、腰をしこたま強く打ってしまった。
玉屋神社まではアップダウンも多く、玉屋神社で長い休みが必要であった。
樹林帯の中はかなり暗く、時間も予定以上にかかってしまい、
表参道を下りていたらとっくに着いていたのに、
と思うと、よけい気が滅入ってしまいました。
奉幣殿(下宮)についたら森が開けて、
西日本ということもあり、まだまだ明るかったです。
下宮の社務所等はもう閉まっておりましたが、登ってきている人がいました。
その方から声をかけられたので、自販機のジュースを飲みながら話したところ、
その方は近所の方で、毎日夕方下宮まで登ってくるのが日課みたいです。
私がこの時間に鬼杉経由で下りてきたので、ビックリされていたようでした。
この後、参道の階段を下り駐車場まで戻ったのですが、
宿やお店は全て閉まっていました。登る前におみやげとか買っておいて正解。
◎英彦山温泉
下山後、車で5分ほど下りたところにある、
英彦山温泉「しゃくなげ荘」に入りました。
公営の施設で、基本的には日帰り温泉施設ですが、宿泊施設も付いています。
無色透明の湯でしたが、露天風呂もあり、まだ明るかったので、
霧に煙る山並みを眺めながら、身体の疲れをほぐしました。
料金は500円。泉質は、単純放射能温泉(ラドン温泉)と
ナトリウム炭酸水素温泉(弱アルカリ性低張性温泉)の2種類あります。
帰りは、下道を通って、小倉南ICから高速に乗り(ここまで1時間くらい)、
関門海峡の見えるSAで夜景を見ながら夕食を食べて、
そのまま広島に向かいました。
このペースならその日のうちに広島に到着できるのですが、
食後眠くなってしまい、防府付近のSAで仮眠を取ってしまい、
自宅に付いたのは午前3時頃。
疲れましたが、満足のいく九州山行でした。
でも、広島から九州に行くのも結構遠いし、
お金もかかるので(高速代・フェリー代)大変です。
今後、色々工夫する必要がありそうです。
山MLのように、こちらで山仲間を募るとか、
旅行会社のバスツアー等に参加するとか。
ちなみに、後日お礼のTELを弟のところにしたところ、
その日の午後は筑後市周辺はものすごいにわか雨が降っていて、
私が英彦山に行くと行っていたので、心配していたとか。
英彦山では雨に降られたものの、短時間で(こちらもにわか雨)、
しかも大した量ではなかったので、良かったです。
最近晴れ男パワーは低下しておりますが、まだそれなりに晴れ男のようです。