コアラです。
7月17日に、伊吹山に登ってきたので報告を。
簡単に書いて直ぐにアップするつもりだったのですが、
子供を寝かしつけてから、夜中に時間をかけて色々追加していたら、
結構長い報告文になってしまいました。
7月16日に岐阜で自分の職場が主催のセミナーがあり、
講演とパネルディスカションのコーディネータをする事に。
メッセの一環だったので展示もあり、その後かたづけ等もあり、
その日は岐阜に泊まって、翌日土曜日に帰ることになった。
土曜日は帰るだけだったので、近くの山に行くことにした。
●伊吹山にするか御在所岳にするか?
候補は、百名山の伊吹山か、鈴鹿山脈の御在所岳(二百名山)。
伊吹山は4年前の秋に登っている。
登っているとはいっても、伊吹ドライブウエイの駐車場から20分かけてで、
登山とはいえない代物で、しかも秋だったのでお花畑は全くなし。
今回は7月でちょうどお花の良い時期。
今回は伊吹高原側から、きちんと歩いて登っておいて、
堂々と登頂済みの百名山に加えておきたい気もあった。
花の百名山でもあるので、花の時期に登っておきたい気もあった。
その一方で、御在所岳は未登頂の二百名山で、コレクションを増やしたい気も。
出張帰りでお気軽な格好であることを考えると、
ロープウエイで登れる御在所岳も、ある意味魅力があった。
でも花崗岩のこの山は、色々面白い岩場があるので、
どうせ登るなら、山麓から自力で登った方が面白い。
この山も花の百名山でもあるが、対象はツツジなのでもう終わっている。
またこの山は紅葉も綺麗で、登山最適期は新緑と紅葉の時期である。
というわけで登頂済みであるが、時期的には伊吹山を選んだ方が良さそうである。
しかしながら、新潟に豪雨をもたらした梅雨前線の影響を考えると、
日本海側の影響を受けやすい伊吹山は、心配である。
美濃地方の天気は曇りのち雨で、降水確率は30%程度考えられた。
しかも大気が不安定で雷雨の可能性も。
その一方で、三重県は晴れのち曇りで、降水確率は10%。
天気で考えたら、御在所岳の方がリスクは少ない。
当日の朝まで悩んだが、御在所岳は登山口の湯の山温泉までは、
名古屋から高速バスで1時間くらい。
登山開始時間が10時過ぎになる。
山行時間は、ロープウエイを使わないと5〜6時間になる。
順調にいって、湯の山温泉に下りてくるのが午後5時頃。
湯ノ山温泉に入って名古屋に戻ると、名古屋発が7〜8時くらいになる。
往復ロープウエイを使うと、片道12分なのでかなり余裕で往復出来るが、
蘇すると山頂ロープウエイ駅から山頂まで片道20分くらい。
これでは山登りとは呼べない。
伊吹山だと、往復ゴンドラを使うと山行時間は3時間半くらい。
出来れば早めにつくばに戻りたかったし、朝の岐阜の天候が良かったので、
天気的には賭もあったが、結果として伊吹山に行くことにした。
御在所岳は、名古屋や三重に来た時に、また立ち寄る事も可能であるが、
伊吹山だと、岐阜か大垣に来た時くらいしか立ち寄れないので、
時期的にも最適でもあり、登頂済みであるが伊吹山にした。
◎伊吹山山行報告
今回はきちんとした山登りの形で登ろうと、伊吹高原の方から登りました。
岐阜駅のコインロッカーに荷物を預けて、8時発の列車で近江長岡駅に。
8:38に近江長岡駅に着き(結構遠い)、8:45発のバスで登山口へ。
登山口に着いたのは、9時過ぎでした。
登山口にある三ノ宮神社でお参りして、観光センターで色々資料を集めて、
登山を開始。付近にはお店がいっぱいあって、有料駐車場が多い。
本当は登山口から登らないといけないのですが、早めに帰らないといけないので、
今回はゴンドラで3合目まで上がってしまいました。
ゴンドラは片道600円で、往復1000円なのですが、
帰りに時間があったら、全て歩いて下山しようかと思い、片道で購入。
標高差500m強を5分で登ってしまう。さすがにラクチン。
帰りは、登山口まで全て歩きで下りました。
これだと標高差が1100m以上あるので、下りとはいえ結構疲れました。
●コースタイム
登山口バス停9:05〜10−(ゴンドラ)−伊吹高原3合目9:20〜30
−4合目9:40−5合目9:50−6合目10:05
−7合目10:15〜20−8合目10:35−9合目10:50
−伊吹山山頂(昼食)10:55〜12:05−9合目12:10
−8合目12:20−7合目12:30−6合目12:40
−5合目12:50〜13:00−4合目13:10−3合目13:15
−2合目13:30−1合目13:40〜45−登山口バス停14:00
●登り
ゴンドラの頂上駅の3合目は高原状になっていて、
伊吹山高原ホテルが立地する。
スキー場がお花畑になっていて、ユウスゲなどが咲いている。
ユウスゲは午後3時頃から咲きはじめるので、この時は花は閉じていた。
スキーリフトの最上部が4合目、5合目には小屋(売店)とトイレがある。
ここから伊吹山が一望出来るが、上部は雲の中で7合目くらいまでしか見えない。
5合目から山道になるが、7合目からかなり急になってくる。
本には落石に注意と書いてあるが、岩場はあっても、それほど急ではない。
日本アルプスや越後の山や石裂山の方がかなり急であった。
7合目から上はガスの中で、全く展望が無かった。
花はあちらこちらで咲いている。
写真を撮りながら結構ゆっくりと登ったつもりでいたが、
3合目から登り2時間のところ、1時間半で登ってしまった。
小荒井が気づいた花を列挙すると、
オニユリ、カワラナデシコ、ハクサンフウロ、ミヤマコアザミ、
シシウド、キンバイソウ、キリンソウ、メタカラコウ、
ヤマボタルフクロ、クサフジなどである。
日陰がない山なので、本には多めの水と帽子着用とあるが、
曇っていてガスの中を歩いたせいか、あまりバテることもなく、
水もペットボトル500mlも使わなかった。
コアラにしては、珍しいことである。
●山頂周辺
9合目からは山頂平坦面の一部になり、
山頂の周回路を歩いている観光客がかなり多くなってくる。
夏なので、街のような格好をしている人たちも多く、肌の露出も多い。
普通の山なら中高年が多いが、山頂だけは、
家族連れやらカップルやらがやたら多かった。
私も登山道を上がってきたが、必ずしも山の格好ではないし、
身なりだけで、ドライブウエイから来たのか、登山道から来たのか、
わかるわけでもないと思うが。
ただしコアラは、ものすごく汗をかいて、シャツがびしょびしょだったので、
(シャツだけは、山登り用の速乾性のシャツを着て登ったが)
まあ登山道を登ってきたとわかるかもしれない。
山頂のお花畑は、登山道以上に素晴らしかった。
登山道にあった花のほか、イブキトラノオが大群落を作っていた。
他には、クガイソウの群落の青色とか、
サラシナショウマ、オオバギボウシなどが印象に残っている。
実は伊吹山の花の百名山の対象はイブキジャコウソウであるが、
登山中はそれを知らず、あとで本を読んで知った。
時期的にはその花の開花時期で丁度良いのであるが、
その花が咲いていたかどうかはよく覚えていない。
東遊歩道をもう少し下りていたら、イブキジャコウソウの群落があったみたいだ。
山頂山小屋前のお花畑にも、保存されているみたいだ。
あとで写真を現像したら、写っているかもしれない。
山頂の神社にお参りし、日本武尊の像の前で記念写真。
売店となった山小屋では、食事の他色々お土産を売っている。
他に、臨時郵便局があり、花の切手セットを売っており、買ってしまう。
コアラが山頂にいる間は、雲の中で展望は全くなし。
晴れていると360度の展望で、日本アルプス、白山、奥美濃の山、
鈴鹿山脈、比良山地などが見えるらしい。誠にもって残念。
山頂お花畑の遊歩道は、中央遊歩道(片道20分)、西遊歩道(片道40分)、
東遊歩道(露岸が多いため下り専用60分)の3種類があり、
全てを巡ってしまうと、最低でも2時間は必要である。
山頂周辺でお花の写真を撮りながら、30分以上徘徊し、
その後中央遊歩道を下りてみたが、
下の方のお花の状況は山頂周辺と比べて良いわけでもなかったので、
余り時間も無いことだし、途中で引き返した。
ドライブウエイの山頂駐車場を上から眺めてみたが、
ほぼ満車状態でした。遊歩道を次から次へと人が数珠繋ぎで上がってきます。
いつまで持っても展望は良くないし、ガスで体も冷えてきたので、
ベンチでさっとお昼におにぎりを食べて、下山することにした。
山小屋で伊吹そばか伊吹うどんを食べても良かったのだが、
帰りを急ぎたかったし、余りお腹も空いていなかったので、
おにぎりだけで済まして、正午過ぎには下山開始。
●下山
なんと、下山し始めたら晴れてきた。
お花畑の斜面や、琵琶湖の周辺などが俯瞰できたので、
満足であったが、遠望は効かなかった。
結構な人数の人が下山していたし、登ってくる人も結構いたので、
すれ違ったり、ゆっくり下山している人を抜いたりするのに時間を有し、
思ったよりは時間がかかってしまった。
それでも、1時間もかからずに5合目の売店まで下りる。
5合目では、売店でラムネを買って、小休止。
売店のおじいさんと色々話すが、いつもは週末のみ開けていて、
これからは8月下旬まで、毎日開けているそうである。
ベンチに腰掛けて来た道を振り返ると、伊吹山が山頂まで綺麗に見えて、
その美しい姿をクリアにさらけ出している。
登る時にここまで綺麗に見えていたら、さどや気持ちが良かったあろうに。
その代わり、直射日光を浴びて余りに暑くて、バテていたかもしれない。
トイレがあるので用を足そうと入るが、余りにも汚くて臭いがきつい。
しかもアブがいっぱいたむろしていて、チンコを出したら群がってきた。
小便をし始めたら逃げ回ることも出来ないので、
チンコを刺されたらたまらないと思い、小便は我慢することにした。
チンコを刺されたら大きくなって良いかな、何て馬鹿なことは考えない。
途中で野シッコでもすれば良いと思ったが、
見晴らしの良い草原で、登山客も多いので、なかなかそのチャンスもない。
その周辺で三世代の親子連れに会う。
お婆さん、お母さん、小学校中学年くらいの子供の3人組であるが、
靴はそれなりのローカットのウォーキングシューズで、
コアラも同じような感じなので違和感がないが、服装が興味を惹いた。
子供とお婆さんは、普通の街中でもありそうな格好であるが、
別にこれで山を歩いても違和感は無い感じなのだが、
お母さんは、黒を基調にしたシックな感じの服装で、
このまま六本木あたりに繰り出しても違和感のない様な格好である。
と言うよりは、山などのアウトドアでは、違和感のある格好であった。
非常にスタイルの良いお母さんで、それでいて胸がポーンと大きい、
ほんとナイスバディといった感じだったので、
助平な私は思わず目がいってしまったのであるが、
30代前半くらいの若くて綺麗なお母さんであった。
(山の様な心が美しく洗われるところに行っても、
美しいものには、花だけでなく、女性にも目がいってしまう)
子供やお年寄りに合わせて下りているからかもしれないが、
全く汗もかかずに優雅に下りているので、注目してしまう。
コアラなんかは、汗でビチョ濡れになったシャツ1枚で下りているというのに。
そのお母さんは実はバリバリのクライマーかなんかで、
この程度の運動量なら、全く汗一つかくレベルではないのかもしれない。
それとも、見た目はタウンウエアのようでありながら、
実は最新鋭の即乾性の高い山ウェアなのかもしれない、
何て事を色々考えながら、この3人家族を追い抜いたのであった。
3合目まで下りたが、順調に予定以上のペースで下りれたので、
せっかくだから最後まで自分の足で下りることを決め、
高原ホテルに寄らず、そのままスキー場の斜面を登山口まで下りる。
ここから先は、それほど珍しいお花もなく、スキー場なので日差しが結構強い。
ここを登っていたら、結構辛かったと思う。
その意味では、登りはゴンドラを使って正解だと思った。
2合目から1合目にかけては、スキー場の斜面からの展望が良く、
麓の方にスキー場の民宿やペンションが建ち並んでいる。
そこでは、パラグライダーの大会をやっていた。
1合目の民宿村に到着したら、そこには綺麗なトイレがあり、やっと用を足す。
1合目からは樹林帯の中に入り、ほっと一息。
3合目より上ですれ違う人が多いのは、余り気にならなかったが、
3合目から下でも、結構すれ違う人が多いのが不思議であった。
しかも本格的な山登りの格好をしていた人もいたが、そうでない人も多い。
普通の格好をしたカップルなんかもいた。
(もちろん靴とリュックはそれなりですが)
登山口近くで午後2時近い時間なので、
山頂に着くのは5時過ぎになってしまう。
3合目の高原ホテルまでなのかもしれないが、
そこまでだったら登山道としては面白みは無い。
山頂にも売店と一緒になった山小屋はあるので、
ひょっとして山頂までがんばって行って泊まって、
翌日ゆっくり山頂のお花畑を周遊するのかもしれないが、
それにしては荷物が皆さん少ないので、不思議に思った次第である。
汗だくになりながらも、山頂から2時間以内の時間で、
登山口まで無事下りることが出来た。
一応、一風呂浴びてつくばまでは帰れそうな余裕はありそうだ。
山頂駐車場からドライブウエイをバスで下りるのが一番楽だったのだが、
それだと大垣まで行ってしまうので、下山後一風呂浴びるのが困難である。
そこで山麓や高原ホテル内に薬草風呂のある伊吹高原の方に、
ピストンで下りることにしたのである。
もっとも、大垣に直通で行ったとしても、岐阜の金津園あたりで、
別な種類のお風呂に入って汗を流す手もあったかもしれないが(ハハハ)。
●下山後
下山後は、ジョイいぶきという薬湯の施設に行き、一風呂浴びる。
登山口からは15分くらい歩かないとならない。
登山口にある売店で缶ジュースを飲みながら休んでいると、
丁度駅行きの臨時バスが来て、ジョイいぶきを経由するというので、
それに乗ることにした。
ジョイいぶきというのは、伊吹町の文化交流施設で、
コンサートなどをやるホールやら、会議室やら野菜の即売場などがあり、
伊吹山自体が薬草が自生していることでも有名で、
色々薬草に関する展示や薬草園などもあるらしい。
また、ハーブティが飲めるティラウンジなどもある。
その中に、薬湯に入れる日帰り入浴施設も設置されている。入浴料は300円。
伊吹山と直接眺められる露天風呂もあり、良い感じ。
ちょっと風呂と洗い場が狭いのが難点か?
3時半頃風呂を出てバスに乗り、4時前くらいに近江長岡の駅を出る。
岐阜で下車して荷物を取り、名古屋を新幹線で出たのは5時半頃。
つくばには午後9時頃戻った。
御在所山にしていたら、もっと遅くなっていただろう。
結果としては満足する内容であった。
ただし、次回花の時期に登るとしたら、ドライブウエイから登って、
ゆっくり山頂のお花畑を、2〜3時間かけて散策したいと思った。
さもなければ夜間山行をして、山小屋で仮眠を取ってご来光を堪能し、
その後午前中いっぱいを使って山頂のお花畑を堪能するのも良いかもしれない。