⇒概報とやりとりへ
猿です
先月、温泉娘さんと行った丹沢縦走について報告します。
写真は
http://www.erde.co.jp/~masaru/2004_tanzawa/
にあります。
◎丹沢山行
【目的地】丹沢山(1567m)
【日時】2004年11月27日(土)〜28日(日)
【メンバー】猿、温泉娘
【コースタイム】
27日
小田急線秦野駅 08:05 〜神奈中バス〜 蓑毛
08:35 − ヤビツ峠 09:48〜09:58
− 富士見山荘 10:18〜10:23 − 二ノ塔 11:30〜11:40
− 三ノ塔 11:56〜12:14
− 烏尾山 12:49 − 行者岳 13:15 − カイサク小屋
13:52〜13:58 − 新大日岳
14:14 − 木ノ又小屋 14:30 − 塔ノ岳山頂 14:57
28日
塔ノ岳 06:54 − 丹沢山 07:54〜08:11 − 休息所
08:45 − 蛭ケ岳 09:57〜10:21
− 姫次 11:47〜11:55 − 焼山 13:11〜13:25
− 焼山登山口 14:33 − 登山口バ
ス停 14:54
昨年11月29日、温泉娘さん独身最後の山行として計画しながら、雨のために途中
で敗退してしまった丹沢山行にリベンジすることとなった。今回は二日間とも好
天に恵まれ、無事に蓑毛から表尾根経由焼山登山口までの縦走を果たすことがで
きた。
昨年の時点では焼山登山口バス停から三ケ木行きのバスが土日運行廃止になって
おり、焼山への縦走は無理だったが、今年はこのバス路線が復活したので帰りが
楽そうな焼山登山口へ下ることにした。また、登山口としては大倉は階段の連続
で辛いそうなので蓑毛からヤビツ峠、二ノ塔、三ノ塔という表尾根を経由して塔
ノ岳に行くコースを選んだ。
06:30小田急新宿駅南口改札ということで、急いで行くが温泉娘さんの姿はない。
携帯で連絡すると50分の急行になんとか、という。
ホームで待ち合わせし、ぎりぎりで06:50の急行に乗る。
自宅から2.5リットルのプラティパスに水を入れては来たのだが、不安を感じて秦
野駅で1リットル追加。500ccペットボトルと合わせて4リットルは重い。
朝、中央線の中でコンビニサンドイッチを食べただけでちょっとお腹が空いたが
バスの発車時刻がせまっていたのですぐ乗る。ヤビツ峠行きは長蛇の列だったが
蓑毛行きは楽に坐れる。
終点の蓑毛で降りて身仕度。巨大な犬が入口に寝そべっている食料品屋があった
のでパンでも買おうと思って行ったが、袋入スナック類しかない。パンは売り切
れだという(というか、仕入れてなかったらしい)。しょうがないので魚肉ソーセー
ジを買って食べる。
ぎゅう詰めのヤビツ峠行きバスが車道を走って行った。
蓑毛から林道に入り、沢沿いの道を登って行く。途中までは茶屋やしゃれた喫茶
店などもある楽なコースだ。1時間弱歩いてヤビツ峠へ。バスで来た人達はだい
たい大山に登るみたいだ。
ヤビツ峠からしばらく車道を歩き、富士見山荘前から林道へ。そしてすぐ右手の
登山口に入る。このまま真っ直ぐ行くと菩提峠に達するらしい。ここから折り返
してきた道と交差する。
二丿塔までは展望があまり良くなく、階段や急な坂も多い。二丿塔からは見晴ら
しが良くなり、ずっと三丿塔や塔ノ岳も見えている。
一度下ってまた登ると三丿塔。上は広くなっており休息小屋などもある。昼食を
半分ぐらい食べる。ハンググライダーがあちこち飛び回っている。こんな天気だ
と気持ち良さそう。
かなり急な坂を下って烏尾山へ。
その先、行者岳を過ぎると下りの鎖場になる。温泉娘さんはそろそろ疲れが出て
きたところに苦手な鎖場なので足が進まない。後から来た人達に先に行ってもら
う。ここで若い女の子二人連れに抜かれたのだが、おヘソを出したジーンズにス
ニーカー、メイクもばっちりと、とても山では見かけないスタイルなのでおどろ
いた。だが、ぼくらより早く、さっさと鎖場を通過して先に行ってしまった。
閉まっている書策小屋、新大日茶屋を通過し、以前マゾッコメグさんたちが泊まっ
た木丿又小屋へ。小屋の前には鹿が悠然と草を食べていた。
予定時刻をだいぶオーバーして塔ノ岳にたどり着く。山頂は北東から西に展望が
開けており、都内、湘南、富士山、南アルプスなどを眺めることができる。
本日は尊仏山荘に素泊まりする。1階がロビーと食堂、2階が2段の寝室になってい
る。きれいな小屋で個室もある。ちゃんと一人一枚の布団で寝ることができた。
トイレは横に県営の水洗トイレが建っている。
この小屋には「ミャー」という猫が飼われている。ぼくらが廊下で荷物を整理して
いたら、横をすり抜けていった。写真撮影には失敗。
「山と渓谷」の記者とカメラマンが来ていて、宿泊客にアンケートをお願いしてい
る。装備についてなど、2月号の記事に使うとのこと。アンケートに答えてオリジナ
ルの手ぬぐいをもらった。
富士山に沈む夕日を撮影し、ロビーで夕飯に。今夜のメニューは温泉娘さんが用意
してくれたキムチ鍋だ。甲武信岳の時と違い、白菜などもだいぶ値下がりしたので
野菜をたっぷり入れる。ラストは韓国風の冷麺みたいな腰のあるウドン。山荘で
買ったビールと、下から持参した焼酎を呑む。ストーブが暑いぐらい、じゃなくて
本当に暑い。
すっかり暗くなってから外に出ると、都内や横浜、それに湘南の夜景がきれい。
三脚をセットして写真を撮る。ただ、露光時間をどれだけにすればいいのか、ちょっ
と分らない。オートにしたら数分以上も開いていた。長すぎるようなので、後は1
秒、0.5秒などと設定を変えて何枚かずつ撮る。
20時前には寝たが、しばらくして暑くて目が覚めたほど。
翌日は5時過ぎに起き、また1階ロビーで朝食を作る。朝はいつものように永谷園
の麻婆春雨辛口のラーメン風。乾燥野菜と餅を入れる。下から水をたっぷり持参
して本当に良かった。尊仏山荘は水が足りないので、自炊用の水はくれない。
高価なミネラルウォーターを購入するか、30分ぐらいかけて下にある水場まで往
復しなければならなない。
日の出を待っていたら汗をかきながら登って来たおじさん二人連れ。なんでも明
け方に出発して3時間ぐらいで到達したのだという。これなら日帰り縦走も可能
ということだ。
小屋の裏には、また鹿がいた。
さすがに朝は霜柱が立って、下り坂ではすべりそうなので慎重に降りる。それにし
てもこのコースはアップダウンが多い。
ただ、木が落葉しているので朝日があたってとても気持いい。なだらかなコースは
奥多摩あたりのハイキングコースといった感じだ。
途中で数十人のガイド山行グループと遭遇する。年配の人達が多く、やたらゆっく
り、かつしばしば休憩しているが、人数が多いので彼らに巻き込まれたら大変。
追いつかれないよう、温泉娘さんもがんばって歩く。
登ったり下がったりして百名山の丹沢山へ。写真とトイレを済ませて丹沢最高峰の
蛭ケ岳へ。やはり焼山登山口に降りるという人とちょっと話す。やがてさっきの集
団がやってきたので、われわれもあわてて出発する。
蛭ケ岳からすこし行った先に広場がある。ここが原小屋跡で、正規のものではない
が幕営地になっているようでゴミも残っていた。
姫次では、焼山登山口からピストンしてきたというおばさんに合う。登山口にバイ
クを停めて登って来るのだという。
この先は東海自然歩道になり、アップダウンはほとんどない。
空は晴れているのだが、ちょうどぼくらの歩いているところは雲がかかって日がさ
さない。おまけに午後になって寒気が来たのか、下り道だしだんだん寒くなってき
た。
黍柄山避難小屋は登山道から少し下がったところにあるので、避難小屋マニアでな
い我々はちらと眺めるだけで通りすぎた。
焼山の手前にベンチがあり、そこで休もうかとしていたらバイクのおばさんが、山
頂はすぐそこだと教えてくれたので、そこまで移動。
山頂には10mぐらいの見晴らし台があったが、温泉娘さんは足がすくんで途中まで
で降りてきてしまった。ぼくは上に行き写真を撮る。津久井湖、都心や横浜の高層
ビルなども見える。ただ風が冷たい。
三角点は広場の裏の、さびれた場所にあった。
山頂からまた自然歩道に合流。しばらく行くと道が焼山登山道入口と西野々とに分
岐している。ここから先、登山道入口への道は壊れかけた階段が落ち葉に埋もれ、
すごく歩きにくい。人があまり通らないコースのようだ。何度か道を見失うことも
あった。橋は腐っていたし…
土日のバスが廃止になるのも分る。
やがて登山口に出る。ここからは林道歩きとなり、しばらくしてバス停へ。神社の
一角にバス停があり、蛭ケ岳にいたおじさんも。小型の観光バスが止まっていて、
これは例の集団らしい。焼山登山口バス停から三ケ木行きバスは15:37分の1本しか
ないので我々は少々焦って降りて来たのだが、専用バスがあるならいくらでものん
びりできるわけだ。
トイレを済ませ、神社前の酒屋でビールと缶チューハイを買って無事下山を祝う。
定刻にバスがやってきたが、乗客は全員で一桁というところか。道志道を走ってい
て、このバス停がどこにあるのか気にしていたのだが、一本山側の民家の中を通っ
ているので、見付からなかったのも当然だ。
三ケ木で橋本駅行のバスに乗り換え、バスの中で爆睡。橋本駅から温泉娘さんは
京王線でそのまま自宅へ、ぼくは横浜線八王子乗り換え中央線で帰途に着いた。
東京からとても近い山でありながら、丹沢主峰は今回が始めて。年中いつでも登
れるし、コースもいろいろある。また来て見よう。