他の人の報告

西丹沢・御正体山山行報告(byマゾッコメグ)

メグです。

去年(2001年)12月29,30日の1泊2日で、
西丹沢・道志方面に年末山行に行って来ました。

今回の参加者は、
(男性)イトヤン、マゾッコメグ、コアラ、猿、リン、あきじ
(女性)タケちゃん、ナイスバディ、ゆっこたん、ゴザル
の計10人。

例年なら自分は年末年始は実家に帰っていて、
この時期の山行には参加できないのだが、昨年自分が結婚したためか、
うちの両親が年末年始に旅行に行くことになり、
自分も帰省の時期を遅らせることになり、参加が実現したのだ。

<12月29日(土)>つくば−新宿−新松田−西丹沢自然教室−犬越路
−大室山−加入道山−日野出屋(道志)

新宿7:00発の小田急の特急「サポート1号」に乗るので、
予めJTBでチケットを買っておいた。
茨城在住の私にとって、朝7時に新宿に行くのはかなり大変で、
荒川沖5:25発の常磐線の始発に乗ってギリギリかな、っていう状況だった。
当初は荒川沖まで妻と一緒に車で行って、妻には自分の車で家に戻って貰う
つもりでいたが、妻がその日急きょ実家に行くことになったので、
新宿まで送って貰い、妻はその足で実家に行くことになった。

妻の車でつくばを出発したのはAM4:40。
5:00頃谷田部ICから常磐道に入り、首都高に入って、
新宿には何と5:50には着いてしまった。
7時まで時間があったからどこかでお茶でもしようかという話になったが、
新宿では車を停められる店が少なく、店を探すのにえらく苦労した。
そうこうしているうちに自分がトイレに行きたくなり、
どこでもいいから早くしてくれ、って気分になってきた。

結局、中野坂上にある「デニーズ」に入った。
トイレの方も何とかなったが、着いた時には6:20頃になっていたので、
あまりのんびりはできなかった。
妻の車で新宿駅南口まで送って貰い、ここで別れた。
駅には6:40に着いたから、7:00の電車には余裕で間に合った。

小田急の特急に乗るのは21年ぶりだったが、「サポート1号」は
新しい車種で、この種類の車両に乗ったのは初めてだ。
指定券はみんな別々に買ったから、当然席も離れ離れになるものと
思っていたが、意外にも今回の参加者の殆どが近くの席になった。
イトヤンは別の車両だったようだが、幸い空席が多かったので、
途中駅で本来その席をとっていた人が乗って来るまでは
近くに座ることができた。
ただ残念だったのは、折角座席を向かい合わせにできたのに、
途中で私の隣の席をとっていたおじさんが乗ってきて、
その人に席を直されてしまったこと。
「何だこのオヤジ」
と思ったが、仕方ないか。
自分だったら、向かい合わせのままで見ず知らずの3人と同席になっても
構わないと思うのだが・・・

新松田には8:05に到着。
前日近くのお兄さんの家に泊まったタケちゃん、
夜行列車で広島から直行したコアラさんもここで合流し、10人揃った。

駅前に「マニラ食堂」という不思議な名前の食堂があった。
実は何の変哲もない定食屋なのだが、
私の妻が高校時代この店を見て不思議に感じたらしい。
「あの店まだあるのかな?」
と妻が言っていたのを思い出し、
マニラ食堂が健在である証拠写真を撮っておいた。



8:25新松田駅発のバスに乗り、西丹沢へ。
西丹沢到着は9:30。途中では寝てる人が多かった。
2000年5月に檜洞丸に行った時にも同じバス停まで行っているのだが、
その時のことを忘れてしまっていたので、意外に遠く、
料金も高い(1150円)と感じた。

檜洞丸の時と同様に、西丹沢自然教室でトイレや身支度を済ませ、
9:45頃出発した。
しかもその時と同じように天気は冴えず、今回は雪が降り出した。
降水確率はそんなに高くはなかった筈なのだが・・・

沢沿いの道を歩いたりして、犬越路に着いたのは11:35頃。
ここで15分程の休憩をとったが、雪は降るし、とにかく寒かった。
ここには避難小屋があったが、中は案外綺麗で、布団の準備もしてあった。
ただトイレがないのが難点であった。
今回避難小屋に泊まろうかという案もあったのだが、この寒さを考えると、
やめておいて良かったのかも知れない。

次なる目的地、大室山に着いたのはPM1:40。ここで10分休憩。
コースタイムでは1時間半で着くところを1時間50分かかったから、
少し遅れた訳だが、なにぶん今回は雪も積もっていたし、
人数が多かったこともあって、若干の遅れは止むなしといったところか。
この辺で雪が更に激しく降り出し、寒いの何の。
しかし霧氷が見られたのは良かった。
霧氷の美しさに感動し、写真を撮りまくった。



加入道山避難小屋には3:10到着。
ここで30分の休憩をとり、コーヒーなどを入れて飲んだ。
(自分はコーヒー飲めないが)
小屋に温度計があったが、それによると気温はマイナス4℃だった。

加入道山の山頂は小屋のすぐ近くで、山頂で記念写真を撮ってから出発した。
しばらく行くと、白石峠方面に行く道と道志方面に降りる道との分岐があり、
右折して道志方面へ向かった。
この道が結構急で、しかも雪も積もっていて、とにかく歩きにくい。
こんな中で、イトヤンがどんどん先へ行ってしまい、
彼の成長ぶりに驚くと同時に、あまり速く歩いて大丈夫か?と心配になった。



途中で富士山の雄大な姿が見られ、結構感動したが、
当初の予定よりだいぶ遅れてしまったので、だんだん周りが暗くなって来た。
一応こうなることは想定してあったので、
ヘッドランプを持って来るようにとの通達は行き届いていたが、
実際にこのような状況になると不安になるものだ。

結局私自身は最後までヘッドランプは使わなかったが、
山に登る時は眼鏡を外していることの多い私としては、
暗くなってくると足元が良く見えなくなるという不安があるので、
途中から眼鏡をかけることにした。

途中から林道に合流した。
林道は舗装されていたからもう大丈夫と思いきや、
何と路面が凍結していて、滑りやすかった。
ここでも細心の注意を払う必要があった。

宿泊する「日野出屋」に着いたのは5:40。
この日の山行は雪のせいで予想以上に時間がかかり、予想以上に疲れた。
しかしこの旅館は、レトロな雰囲気があって、結構面白かった。
巻機の時に泊まった「雲天」といい、大峰の時の「紀の国屋甚八」といい、
最近いい雰囲気の旅館に泊まることが多い。
山小屋もいいが、こちらの方もハマりそうだ。



宿の人の厚意で夕食の時間を遅らせて、先に温泉に入ることができた。
風呂は内風呂と露天風呂があったが、時間分けをしている関係で、
男性は露天風呂に入ることになった。
しかしその露天風呂は一旦建物を出て橋を渡って行かなくてはいけなかった。
何てこったい。

風呂の外は寒かったが、湯が少し熱めだったので、
入ってみるといい具合だった。
そしていつもながら生き返った気分になった。
しかし体を洗う時はやっぱり寒いし、
しかも水道から出る湯が熱くなったり冷たくなったりするので、評価マイナス。
我々の他に入浴者がいなかったので、写真も撮った。
(写りはあまり良くなかった)



一応6時半には上がると女性陣にも話しており、
我々はちゃんと6時半頃には上がったが、女性陣が上がって来ないので、
取り敢えず乾杯だけは先にすることにした。

女性陣も合流して、本当に夕食が始まったのは7時頃。
メニューは猪鍋の他、鹿刺しや日本酒のサービスあり、
釣り客が捕って来たというサワガニやイワナも出て、盛り沢山であった。
サワガニは冬が旬らしい。
というのは、サワガニは悪食なので、冬眠中の胃腸の中が空になっている
時期の方が美味しく食べられるらしいのだ。
常連と思われる釣り客がよく働いてくれるので、
旅館の従業員と間違えてしまいそうだった。

ゆっこたんが言っていた、
「コアラさんやメグさんはマニア受けするタイプだから、
ピッタリ当てはまる人がいればすんなり決まるけど、
あきじさんは一般受けするタイプだから、
誰にしようかなかなか決まらないのではないか?」
というセリフに、自分のことながら妙に納得。
とっくの昔に結婚した猿さん、
2001年に結婚したコアラさんとメグ以外はみんな独身だが、
このメンバーは結構粒揃いだし、
2002年こそはみんなにいい話があって欲しいものだと思った。

だいぶ酒を飲んで眠くなって来たので、
夕食後、9時頃には布団に入ってしまった。
糸賀さんも同じ頃寝てしまった。
自分は24日に入籍したばかりで、みんな突っ込みたかったようだが、
残念ながら答えられる状況になかった。
どうも最近、酒に弱くなったようだ。

<12月30日(日)>日野出屋(道志)−道坂トンネル−御正体山
−三輪神社前(御正体入口)−スターらんど−赤坂駅−大月−秋葉原
−東京−つくば

夜は何回も目を覚ましたが、結局AM5:50に起きた。
時間があったので、内風呂にも入って来た。
殆どの男性陣は6:30頃起きたようだった。

朝食は7時からだった。
ホオ葉味噌が出たが、これが結構いけたので良かった。

聞いた話だと、女性陣は前日夜2時頃まで露天風呂に入っていたらしい。
ナイスバディさんが前日の山行で参ってしまったので、
この日は山に行かずに帰ることになった。
リンさんが2日目に用事があるから山に行かずに帰ることになっていたので、
結局この2人は8:50頃のバスで帰り、
残る8人で御正体山に行くことになった。

宿で作ってくれた弁当を持って、
8:15に宿のワゴン車で道坂トンネル入口の登山口まで送って貰った。
登山口には8:25に到着し、8:30頃には出発できた。
ここまで車でだいぶ標高を稼げた。

この日は前日とは打って変わって天気が良く、寒さを感じることは
あまりなかったが、最初はとにかく道が急で、歩くのが大変だった。
また途中、藪漕ぎが大変な箇所もあった。
それでも白井平分岐には11:10(11:25まで休憩)、
御正体山頂にはPM12:25に着いた。
この日はコンディションが良かったのか、結構いいペースで歩けた。



御正体山頂には結構人がいた。
途中の道ではあまり人に会わなかったのに、一体どこから来たのだろうか?
また山頂は結構広く、小さな神社も祀られていた。
御正体山は標高1682mで、道志山塊では最高峰。
丹沢には含まれないが、丹沢最高峰の蛭ヶ岳(1673m)より標高は高い。
日本200名山に入っている。

個人的には今回の山行で、丹沢は4回目になる。
1回目で鍋割山・塔ノ岳・丹沢山に登頂し、2回目で檜洞丸・蛭ヶ岳、
3回目で大山に行ったので、
丹沢山地の主要な山は殆ど究めたと言っていいだろう。
この辺の山は驚くほどの標高がある訳でもなく、都心からも近いので、
甘く見がちだが、実際には結構急な道が多く、侮れない。

山頂で昼食にし、1:20頃までいた。

あとは途中ちょっと登る所があった他は、ひたすら下りだった。
この日も途中で富士山の雄大な姿が拝めた。昨日よりは天気が良かったが、
残念ながら富士山の山頂付近は雲に覆われ、
完全な姿を拝むことはできなかった。

3:00頃沢を渡ったが、どうやら携帯もつながるようなので、
ここからタクシーを2台呼んで、
3:50頃に三輪神社の前に来て貰うことにした。
この先は途中から舗装された林道になり、三輪神社前には3:40頃着いた。
目の前に三輪神社の高い階段がそびえていたが、
もう登る元気は残ってなかった。

今回の山行で軽アイゼンは使うようかと思ったが、結局一度も使わなかった。

ここで問題発生。下山後に入ろうと思っていた温泉の殆どが
この時期には閉まっていることが分かったのだ。
どうしたらいいものかと思ったが、
間もなくやって来たタクシーの運転手に聞いてみたら、
赤坂駅近くの「スターらんど」ならこの時期でもやっているとのことなので、
そこに連れて行って貰うことにした。

タクシーでは、私とイトヤンと猿さんとあきじさんが一緒になり、
もう一台のタクシーでは、コアラさんが女性3人を独占するという、
許し難い状況。
タケちゃんが温泉に入らずに帰ることになっていたので、
もう一台のタクシーは赤坂駅で彼女を降ろしてからスターらんどに
向かう予定だったようだが、富士急行の赤坂発の電車まで40分は待つらしく、
結局タケちゃんもスターらんどに行くことになった。
(風呂には入らなかったらしいが)

スターらんどには4時頃着き、一応ここで解散とした。
ここの風呂は打たせ湯やジェットバスのような、
どこにでもありそうな風呂の他、漢方薬湯があった。
あと何故か、熱海の温泉から運んで来た湯を入れた風呂があった。
露天風呂はないものと思っていたが、
実は建物を出て遊歩道を歩いた所に漢方露天風呂があったらしい。
このことを知ったのは風呂から出てからで、
これから露天風呂に入り直す気にはなれず、入るのは断念した。

猿さんとあきじさんは先に上がって帰ってしまったらしく、
女性陣もまだ上がってないようだったので、
最終的にはイトヤン・コアラさんと行動を共にすることになった。
ここの大広間でビールを飲んでつまみ類を食べた後、
6:15頃スターらんどを出発し、赤坂駅まで歩いた。
赤坂駅を6:32発の電車に乗るつもりだったが、
駅まで意外と遠かったのでどうなるかと思ったが、間に合った。
ちなみに赤坂駅は無人駅で、富士急行の運賃は車内精算した。

大月には6:50頃到着。
ここで中央線に乗り換えたが、コアラさんが千葉直通の「あずさ70号」に
乗って帰ると言うので、我々もそれに乗ることにした(自由席)。
しかしまあ、富士急行とJRの乗り換えというのは不便なもので、
直通の切符を持ってない場合は、一旦駅の外に出てJRの切符を買って
JRの改札を入らないといけないらしい。

「あずさ70号」は大月7:05発。
過去の例からして、中央線特急の自由席は必ずと言っていいほど
座れないものだが、さすがに今回は座れた。
ただし最初はシートを向かい合わせにできず、
私だけが別のシートに座ることになった。

私が座ったシートと、向かい合わせになったシートには、
87歳というおばあさんとその息子さん(多分50〜60代)が座っていたが、
「どこに行って来たの?」
などと話しかけられた。
私はどうも年寄りにはモテるらしく、このようなケースは過去何度もあったが、
今回もまた例外ではなかった。
2人は塩尻からこの電車に乗ったのだが、
木曽の方から船橋に向かうところらしい。
おばあさんは87年間ずっと木曽に住んでいたが、
今度の正月は息子さんの住む船橋で迎えて貰おうという話だった。
またそのおばあさんはだいぶボケが入っているらしく、
「雪があって大変じゃなかった?」
と5回くらい聞かれた。

秋葉原には8:20頃着いた。
私とイトヤンはここで降り、イトヤンは上野に向かい、私は東京に向かい、
8:30東京駅発の高速バスでつくばに帰った。
つくば到着は9:30。

今回の山行は、雪が降っていたこともあり、予想以上に疲れた。
疲労度という点では2001年の山行ではトップかも。
2002年はコアラさんに子供が生まれたことや、
私自身が結婚式の準備に追われることもあって、
山ML企画に参加する回数は少なくなるかも知れませんが、
また皆さんと一緒に山に行きたいです。

最後になりましたが、企画人のコアラさん、あきじさん、お世話になりました。
また一緒に楽しんでくれた皆さん、有り難うございました。

日野出屋 (電話)0554−52−2641
スターらんど (電話)0554−45−6711、
        フリーダイヤル0120−43−6711