大山丹沢山塊)山行報告(byコアラ)


コアラです。
1月20日(土)に丹沢の大山(おおやま)に登ってきました。
21世紀2回目の山行。
トータス山歩会の企画にコアラが御一緒させていただいた形でした。

トータス山歩会とは、コアラが日本山岳会の企画
(安達太良山の火山ガス災害を考える山行)
に参加した際に知り合った方に誘われて、
時々山行に御一緒させていただいている山の会です。
1999年8月に蓼科山に登った際には、
メグちゃんと御一緒させて頂いております。
2000年は、5月の岩殿山、10月の平標山に一緒に登っております。

大山は、表丹沢の東端にピラミッド型でそびえる山で、
遠くからでも山岳同定できる山である。
中腹にロープウエイがあり、山頂に神社があることから、
家族ハイキングや信仰登山のイメージがあり、
表丹沢の主流(塔ヶ岳、丹沢山など)から離れているため、
これまで登ったことのない山であった。

しかし、それなりに歴史と風格のある山であるし、
丹沢の主立った山(塔ヶ岳、丹沢山、蛭ヶ岳、檜洞丸)は既に登っているので、
三百名山でもあることだし、この際登ってみようと思い、参加することにした。
参加者は、コアラを入れて6人とこじんまりしていた。
Tさん(リーダー)、Mさん、Yさん夫妻、Bさん、コアラ。

●コースタイム
小田急秦野駅(バス)蓑毛9:15−(イタツミ尾根)
−10:30ヤビツ峠10:45−12:10大山山頂13:00
−14:25見晴台14:35−15:00下社(ケーブルカー)
追分(一杯:豆腐料理)大山ケーブルバス停(バス)小田急伊勢原駅

●登り
バスが、路面凍結のためヤビツ峠まで行っておらず、蓑毛止まり。
そのため、蓑毛から約1時間よけいに歩く羽目に。
ヤビツ峠までは、樹林のため展望は余りない。
ヤビツ峠からのイタツミ尾根は、そこからの丹沢表尾根の展望が良い。
二ノ塔・三ノ塔の向こうに、一昨年の12月に、
メグちゃん、のび太さん、坂本竜子さんと登った、
塔ヶ岳〜丹沢山の稜線や三ツ峰尾根の三つの瘤が見える。
よくもまあ、あのアップダウンを歩いたものだと、あらためて思う。
天気予報は良くなかったのであるが、
天気の変化が遅くなっているためか、良好であった。
しかしながら、ややもやった感じになり、見通しは余り良くない。
富士山の方向には何も見えず、かすかに箱根の山々の稜線がたどれるのみである。
この日の展望は、近場の丹沢山塊の稜線追跡・山座同定にとどまってしまう。
イタツミ尾根は、稜線に雪が残っており、凍結していて滑りやすい。
パーティの構成年齢も高かったため、かなりゆっくりしたペースになり、
所要時間はコースタイムよりかかってしまっている。
途中で伐採(枝打ち?)を行っている人達がいて、伐採された枝が転がっていた。
彼らと色々話していたら、その中で適当なものを選んでチェーンソで整形して、
ステッキ(杖)を作ってくれた。
ちょっと重いが、滑らないように歩くには有効である。
特に、下山の時に有効そう。

●大山山頂
山頂には阿夫利神社の立派な社があり、まずそこでお参り。
山頂からは、かすんではいるが、
相模湾や真鶴半島の海岸線が見え、まずまずの展望である。
早速昼食にするが、風があるためか結構寒い。
おにぎりを食べていたが、それだけでは足りない感があり、
売店でカップヌードルを買って食べる。300円也。
冬の山行では、余裕があれば携帯コンロで、
スープや麺類を食べるのが、内側から暖まって良い。
次回からは、コンロ持参で熱い昼食を取るようにするか。
売店といっても、神社の売店なので、
ビール、フィルム、カップラーメン以外は、神社関係のものしか売っていない。
売店でついでに、お守りも購入する。
カップヌードルの容器は、売店で引き取ってくれた。
山頂を出発する前に、Mさんと三角点を探すことに。しかし見つからない。
売店の若い兄ちゃんに聞いてみると、すぐ目の前の指さしてそこだという。
しかしそこはこんもり盛り上がっているだけで、何もない。
何度問いかけても同じ答えしか返ってこないので、埒があかない。
コアラの持っている昭文社の地図(15年前の古いやつ)では、
三角点があることになっているが、
Mさんが持参した国土地理院の地図には、
独立標高点のみで三角点のマークはない。
ガイドブックにも、特段三角点の記載はない。
そこで三角点が存在しない可能性が高いとあきらめて、下山することに。
大山の三角点の真相追求は、コアラの宿題に。



●下り
下り始めると、それなりに凍結しているところが多く、
急な下り坂も多いので、注意を払いながら下りる。
つるつる滑りやすいが、チェーンソーで即席に作ったストックが結構滑り止めに有効であった。
一通り下りたところで、全員アイゼンを付けようというリーダの判断。
コアラは軽アイゼン持参であったが、着用するのは今回初めて。
軽アイゼンデビューである。皆、装着に結構手間取る。
アイゼン付けてからは、滑らなくなり結構安心して歩ける。
しかし、アイゼン付けるのはもっと早めにするべきであって、
その後はそう大した積雪箇所・凍結箇所はなく、
実態は泥アイゼンとなってしまった。
30分位歩いたところで、アイゼンをはずすことに。
しかし、一旦はずしたアイゼンは泥だらけで、
その後の持ち運びが結構やっかいである。
そうこうしている内に、なだらかになった展望台に到着。
そこで軽く休憩。
振り返ると、大山の雄姿が見えると共に、
その右隣に三峰山の尖った特徴のある稜線が目に入ってくる。
しばし山岳同定を楽しむ。
見晴台からは下社までは、なだらかな歩きやすいコースである。

●下社に到着
下社に着く頃には、雪がちらつき始めた。
阿夫利神社の下社は立派な拝殿があるが、時間的に押していることもあり、
下社のお参りはせずに、すぐケーブルカーに乗ることに。
本来の予定では、ケーブルカーを使わずに下山予定であったために、
下社の他、途中の大山不動尊(大山寺)にも寄る予定であったが、これも省略。
コアラとしては、山行のついでに寺社仏閣巡りもしたいと考えて
この山行に参加したのであるが、残念ながらこれも次回の宿題に。
集団山行の場合には、なかなか自分の思ったとおりにいかないのは、やむを得ない。
12月の金剛山でもそうであるが、
どうも山行と観光(寺社仏閣巡り)を併用しようとプランニングするのであるが、
結果として時間切れで観光できなくなってしまう事が、多いようである。
ケーブルカーが約6分で追分に着き、ここで今回の山行は終了である。
次回には、寺社仏閣巡りをメインに、観光で来ようかな?

●下山後
ケーブルカーの追分駅からバス停まで、参道を下ることになるが、
その両脇には、旅館やら食堂やら土産物屋らが軒を並べている。
その中の1軒に入り、反省会と称して地酒を飲む。
熱燗が、冷えた体を中から暖めてくれる。
大山は豆腐料理で有名なので、豆腐料理をつまみに頼む。
皆は「やっこ豆腐」を頼むが、コアラは「なめこ豆腐」を頼む。
なめことそばの実が豆腐にマッチして美味しい。
窓の外を眺めれば、先程から降る雪が日増しに激しくなって来ており、
一面雪景色である。
良いタイミングで下りてきたなと、山行中天候に恵まれたことを感謝しつつ、
思わぬ雪見酒に得をした気分になり、ご満悦であった。
1時間ほどした後、バスで伊勢原まで向かい、小田急線に乗って解散となった。
今回は、下山後の一風呂は無かった。
それにしても、東京も結構雪が積もっており、今期最高の積雪になりそうである。
つくばもすごく積もっているかもしれん、
コアラもそう思って、急いで家路に向かうのであった。