丹沢登山報告(byマゾッコメグ)

丹沢鳥瞰図(南東側からです・・どれがどこだか分かりますか?)

 12月18,19日の2日間、私、コアラ、のび太、坂本竜子の4人で、
丹沢山に行って来ました。
 恐らく1900年代最後の登山でしょう。

 12月18日
 AM5:15、私・コアラ・のび太の3人がつくばセンターで待ち合わせ、
私の車で荒川沖に出た。
私の車は2ドアで、3人で乗るにはちょっと狭いし、
しかも私は安全運転のため時速70km以上は出さないので、
5:50発の電車に間に合うか、ちょっと心配だったが、無事に電車に乗れた。

 日暮里で山手線に乗り換え、7:15頃新宿に到着。
ここで竜子さんと合流。彼女は少し遅刻した。

 7:31新宿発の小田急線の急行に乗り、
1時間程で渋沢に到着。
渋沢からタクシーに乗り、よく分からないゲートの前で降ろされた。
何か納得いかなかったが、ゲートが閉まってて、
これ以上タクシーが進めないことは明白なので、
ここから歩くことにした。
タクシー代は、割り勘で1人550円程で済んだ。



 ここから鍋割山まで行く途中、
のび太の案内で滝や沢を見物し、
更に行くと、水の入ったたくさんのペットボトルが置かれているのを目撃。
どうやらこれは、ボランティアで鍋割山荘まで
運んで欲しいというものらしい。
ここで私は無謀にも、ペットボトルを2本ザックに詰めた。
これで4,5kgは確実に重くなった。
詰め込んだ当初は余裕で行けそうな気がしていたが、
実際歩いてみると、徐々にこたえて来た。
しかし途中で捨てる訳にもいかず、根性で頑張った。

 ここでのび太に、「今回の教訓に、ボランティアはしないこと、
って書くの?」等と聞かれたが、
私は敢えてここで強がって、
「いえ、後悔はしないことって書きます。」と答えた。

 コース自体は大したことなかったけど、
そんな訳で息も絶え絶えって感じで、鍋割山荘に到着。
小屋の周りの太陽電池が印象的だった。
また小屋の中は、たくさんのこたつが並べられ、
何とも言えぬいい雰囲気を出していた。



 ここで鍋焼うどんとおでんを食べた。
おでんは普通だったが、うどんの方は、結構具が多く、
全体のボリュームもなかなかのものであった。
これで900円は安い。
 こたつの中で寝てしまいたかったが、
結局1時間半ほどの休憩をとった後、塔ノ岳に行くことにした。

 ペットボトルを鍋割山荘で降ろしたので、
楽になるかと思いきや、あれで疲れたのか、
塔ノ岳までの道程は過酷であった。
 丹沢の登山道は結構整備されていて、
丸太で作った階段が至る所にあった。
これは土壌の流出を食い止めるためなのだろうか?
あと、鹿の食害を防ぐため、鹿が入れないように登山道の脇に柵が施され
ている所が多かった。
しかし(洒落じゃないが)、鹿が大量に餓死したこともあるそうだし、
かといって、木の芽などが鹿に食い尽くされても問題だし、
本当に自然保護については考えさせられることが多い。

 更に寒波の影響か、少しながら雪も降り始めた。

 塔ノ岳に着いた時は、疲労もピークに達していたが、
着いた時は感動した。
少し雲が出ていたため、山頂からの展望は良くなかった。
ここには尊仏山荘があったが、
同じ山頂に廃屋と化した山小屋跡があったのが印象的だった。

 この日宿泊したのは、木の又小屋で、
山頂から30分程降りた所にあった。
ここまでの道は、あまり整備されていなくて、
歩きづらかった。
少し周りも暗くなり始め、雪も降っていることもあり、
何とも言えぬソリテュードのようなものを感じた。

 木の又小屋は比較的新しい山小屋だが、
鍋割山荘や尊仏山荘に比べると小さな小屋だった。
また小屋の前に鹿がいたのには感動した。
だがこの鹿は、あまり近付くと角で攻撃してくるから、
ちょっと怖かった。




 山小屋到着は4:15頃だったが、
9時消灯までは、夕食と談話で盛り上がった。
寝室は2階だったが、こちらは暖房がなくて、かなり寒かった。

 12月19日
 6時に起き、朝食後、7:20頃出発した。
少し雪が積もっていたが、軽アイゼンは使わずに済んだ。
周りの木々が樹氷のようになっていて、とてもきれいだった。
また天気は良く、塔ノ岳山頂からは、ちょっと雲で隠れたが、
富士山の姿も拝めたので、結構感動した。




 塔ノ岳から丹沢山までは1時間強かかった。
丹沢山頂で少し休憩をとったが、
ここからの展望はあまり良くなかった。
ここにはみやま山荘があり、食事は出ないらしいが、
機会があったら泊まりたいと思った。

 塔ノ岳から宮ヶ瀬までは11kmあり、
正に気の遠くなるような道程であった。
緩やかな下りの道が多く、それ程しんどくはなかったが、
一体あと何時間歩くんだろうと、気が重くなりかけた。
 途中、太礼ノ頭、円山木ノ頭、本間の頭といった、
小さなピークを通過し、そこに立てられた道標から
「あと何キロだ」と思いながら、
残りのキロ数が少なくなるのを密かに楽しみにしながら歩いた。

 落ち込みそうな雰囲気を盛り上げるため、
私は人間ジュークボックスと化してしまった。
自分でも結構恥ずかしいもんだ。
 ちなみに、昼食は本間の頭でとった。

 ながーい道程を歩いた末、宮ヶ瀬(正確に言うと、宮ヶ瀬バス停
の1つ手前の三叉路というバス停)に着いたのは午後4:10頃。
 ここで4:31発のバスに乗って別所温泉に行くつもりだったが、
道路が異常に渋滞していて、結局30分以上バスが遅れた。

何故渋滞したかというと、巨大なクリスマスツリーが遠くに飾られていて、
それを見たさに車が殺到した、というのが原因らしい。
「何でそんなことで」と思ったが、実際に周囲が暗くなって
ツリーがライトアップされると、その美しさに感動した。

 6時前に別所温泉に着き、「清川村ふれあいセンター別所の湯」
で温泉に入った。入浴料は700円。疲れた体に温泉は効いた。
 ここの食堂で夕食もとり、7時頃タクシーで本厚木に向かった。
タクシー代は1人1000円程になった。8時頃本厚木に着き、
8:09本厚木発の小田急の急行で新宿に向かった。新宿到着は9
時過ぎだった。

 新宿で山手線に乗り換え、竜子さんは高田馬場で降りた。
残る3人は上野まで行って、常磐線を待ったが、
土浦行きの電車が9:53発で、何と20分も待たされた。
常磐線も案外使えないものだ。
 結局荒川沖に着いたのは11時頃で、
私の車でつくばに到着したのは11:30頃。
コアラとのび太を自宅のそばで降ろして
自分の家に着いた時は、どっと疲れが出た。
 結局、この山の疲れと、最近の精神的な疲れを癒すため、
翌20日は休暇をとって、家でのんびりしてた。

 今回の山行でかかった費用は、多分1万円いったかどうかだろう。
やっぱり小田急が安かったせいだろう。
 それから、今回の教訓は、前出のとおり、
「自分で選択した行動に対しては、決して後悔しないこと。」
です。

 来年もまたみんなで山に行くのが楽しみです。何でも奥秩父担当
は私になってしまったようなので、秋にでも甲武信岳登山、金峰山・
瑞かき山縦走の2つは実行したいものです。更に余裕があったら、
雲取山、両神山も行きたいけど、来年いっぺんにやるのはちょっと
無理かな・・・まあ、また皆さん一緒に山に行きましょう。