◎らくきょの会総会山行報告(森戸川源流・鎌倉アルプス)
●日時:2005年2月5〜6日
●参加者:らくきょの会メンバー13名
コアラです。
2月5〜6日にらくきょの会の総会山行に参加したので、簡単に報告します。
山MLでも案内したところ、
温泉娘さんが初日のみの参加を希望していたのですが、
結局家庭の用事が入り、参加しませんでした。
結局参加したのは、全員がらくきょの会の会員で、
コアラを入れて総勢13名。
60代以上が10名で、50代の方が御夫婦で参加して、40代がコアラのみ。
という訳で、かなり平均年齢の高いパーティになってしまいました。
リーダは60代半ばの方で、鎌倉出身といういうことで、地元情報に詳しく、
地域に凝った内容の山行になりました。
◎2月5日(森戸川源流)
この日は、午前9時にJR横須賀線の逗子駅改札に集合。
コアラは、ひたち野うしく発6時過ぎの電車に乗れば間に合ったのですが、
車で行くのも面倒だったので、ほぼ同じくらいの時間に家を出て、
5:40つくばセンター発の高速バスに乗り、東京駅に向かう。
東京駅には7時過ぎには着いたので、駅構内で朝食にきしめんを食べる。
7:45分頃東京駅発の東海道線に乗り、戸塚駅で横須賀線に乗り換え、
(戸塚駅だと、同じホームで乗り換えが出来る)
8:40には逗子駅に到着。既にかなりの人たちが集まっていた。
コアラは構内のコンビニで、お昼の弁当とかフィルムを買う。
●森戸川源流・南尾根縦走
当初の予定では、森戸川源流を歩き、源流を遡って乳頭山に登り、
そこから畠山へと縦走して、その後三浦半島最高峰の大楠山に登り、
国道134号線の前田橋に下山する予定だった。
しかし、余り歩き慣れていない方が参加しているので、
一度下りてから大楠山を登り返すのは大変だろうという事で、
森戸川源流から乳頭山に登り、ここから南尾根を縦走して、
海が間近に見れる仙元山を経由して葉山町に下山するコースに変更した。
しかしながら、仙元山までは行き着かず、
その手前で葉山町に下山したのであるが。
★コースタイム
林道ゲート9:20−林道終点9:50〜10:00
−南沢コース六把峠分岐10:20−中尾根コース六把峠10:30〜35
−中尾根鉄塔34号11:00〜05−乳頭山11:10〜15
−茅塚(鉄塔:昼食)11:30〜50−南尾根鉄塔34号12:00
−ラクダの尾根12:40〜45−連絡尾根分岐13:00
−新沢尾根分岐13:15−三十本ガシ13:25〜30
−地蔵山13:40〜45−仙元山分岐13:55−花ノ木公園14:15
★森戸川源流(森戸川林道・南沢コース・中尾根コース・乳頭山)
タクシー3台で分乗して、森戸川林道のゲートまで行く。
ここから林道歩きになるのであるが、今年の台風で崩壊や倒木が凄く、
林道歩きとはいっても、倒木を跨いだり潜ったりが多く、
アドベンチャー的な感じで、サバイバル感満喫であった。
下に森戸川の清流を見ながらの林道歩きで、気持ちが良い。
途中、三浦中央道の橋脚が上部を通過するところがあった。
森戸川林道の終点にはベンチがあり、休憩出来る。
ここからメインのルートは、北尾根に取り付いて、
二子山に向かうのであるが、我々はここからが森戸川源流部の核心部へ。
源流を巡るには、北沢コース、中尾根コース、南沢コースとある。
リーダは当初南沢コースで乳頭山に詰めようと考えていたが、
このコースは台風でかなり荒れてしまい、ロープ等がないと通過は困難とか。
そこで途中まで南沢コースを歩き、
中頃から枝沢を詰めて中尾根コースの六把峠に取り付き、
その後は中尾根コースで乳頭山まで到達することにした。
ここからはかなり山が深く、原生的な自然の中を歩くコースである。
冬だから問題無く歩けたが、この源流はマムシも多いようだし、
夏には藪漕ぎが激しい感じで、歩けるような状況には無いと思われる。
途中の鉄塔34号と乳頭山の山頂(標高212m)からは、
東京湾方面を眺めることが出来、
横浜のランドマークタワーやベイブリッジが見え、
横須賀の米軍基地なども俯瞰出来る。
乳頭山の山頂には立派な三角点があったが、
国土地理院の三角点ではなく、公共基準点であった。
地形図上には、乳頭山には三角点の表示はない。
★南尾根縦走コース(茅塚・ラクダの尾根・地蔵山・花ノ木公園)
田浦や畠山への道から分かれて、南尾根縦走コースに入る。
縦走路から少し外れて、茅塚の鉄塔下で昼食を食べる。
茅塚は葉山町最高峰(標高212m)で、今回のコースの最高峰でもある。
展望は余り無いが、開けた感じで、
しかも風は当たらず、なかなか良い休憩地であった。
メンバーの中には、寒いからとワインを飲む者もあった。
昼食後、縦走コースに戻って、南尾根の縦走を続ける。
鉄塔34号は、大楠山やランドマークタワーなどが見える、休憩最適地。
本来ここで昼食を取る予定だったのだが、同じ鉄塔下なので茅塚と間違えた。
この後の南尾根は望がない尾根で、
しかも激しいアップダウンが多く疲れる縦走である。
冬場なので、木々の隙間から北尾根を見ることが出来、
北尾根の二子山(標高208m)が特徴的な形をしているので、
その位置から現在位置を推定しながら歩いていたが、
急なアップダウンを繰り返すラクダの尾根あたりを歩いている時は、
森戸川源流に下りる道(いずれも通行危険)がいっぱいあり、
現在位置が良く判らず、精神的にも疲れる縦走であった。
現在位置がはっきり確認出来たのは、
森戸川林道終点に出るはっきりした道の連絡尾根分岐に着いた時である。
連絡尾根分岐から先は、現在位置がきちんと確認出来、
各要所要所にも、時間通りほぼ順調に到達することが出来た。
三十本ガシはマテバシイの大木が群生するピークである。
観音塚分岐点でもある地蔵山(標高167m)には馬頭観音が祭られている。
馬頭観音をバックに記念写真を撮る。
この日は宿で総会を行うので、3時くらいまでに宿に入らなければならず、
仙元山まで縦走すると時間が無くなると判断し、
途中で葉山町側に下山し、花ノ木公園に下山した。
近くに葉山小学校前バス停があり、逗子駅に向かう(190円)。
逗子駅から鎌倉駅行きのバスに乗り、逗子マリーナ近くの小坪で下車(190円)。
この日の宿は、小坪漁港に面した民宿紋次郎である。
●総会・宴会
午後3時半くらいから、らくきょの会の総会を開く。
議題は、1年間の山行活動報告、HPの状況、会計報告・監査報告、
共同装備報告、会創立10周年記念行事予定、
来期の活動方針と山行予定、予算、来期の役員選出などである。
民宿は部屋がオーシャンビューなので、相模湾に沈む夕日が見れる。
(正確には、伊豆半島に太陽が沈むのであるが)
逗子マリーナを背景に、日が相模湾に沈む様子を写真に撮ることが出来た。
総会終了後、狭い風呂に順番に入り、6時過ぎから宴会を開始した。
民宿は貸し切りで、舟盛り等の特別海鮮料理も付いていた。
9時過ぎくらいまで、海の幸に舌鼓を打ちながら、宴会を堪能した。
その後、宴会部屋でほぼ全員で、肴をつまみにしこしこ飲んでいたが、
一部また宴会場(食事部屋)に戻りカラオケなどを楽しんでいる人たちもいたが、
コアラは前日まで仕事等が激務で疲れていたこともあり、
10時半くらいには自分の部屋に戻り寝てしまった。
◎2月6日(源氏山・鎌倉アルプス)
●早朝散策
朝食を食べる前に、散策で小坪漁港の裏にある披露山方面に上がった。
丘の上には、豪邸が集まっている住宅地がある。
ここから大崎公園に上がる。ここからは、逗子マリーナの彼方に、
江ノ島や丹沢の山並みや富士山を見ることが出来る。
また、反対方向には、逗子の砂浜の向こうに、
葉山マリーナや森戸神社などの葉山の街並みと海岸線を見ることが出来る。
大崎公園に上がる道の脇に、スノーハウスと表札のかかった、
オーシャンビューの窓がとても大きな、白亜の豪邸が建っていた。
民宿のおばちゃんに聞いてみると、香取慎吾の家らしい。
また、松嶋菜々子の家もこの豪邸の住宅地内に有るそうだ。
7:20から朝食で、その後8:10には宿を出発。
小坪漁港のバス停からバスに乗り、鎌倉駅に向かう(190円)。
●源氏山・鎌倉アルプス
当初は鎌倉駅から江ノ電に乗って長谷まで行き、長谷から大仏を見て、
大仏切通から銭洗弁天経由で源氏山に行く予定であったが、
時間短縮のため、鎌倉駅西口から直接銭洗弁天に上がることにした。
当初の予定では、建長寺門前あたりで、
何処か美味しそうな店に入ってお昼にする予定だったが、
大仏切通を省略したため、お昼の時間には鎌倉アルプスの山中になるため、
駅前のコンビニでお昼のお弁当を購入した。
★コースタイム
鎌倉駅8:40−銭洗弁天9:05〜15−源氏山公園9:20〜25
−化粧坂9:30−亀谷切通9:40−建長寺9:50〜10:00
−半僧坊10:20−展望台10:25−覚園寺分岐10:40
−大平山(岩場)11:00〜10−天園(峠の茶屋)11:15
−瑞泉寺(昼食)11:45〜12:20−鎌倉宮前12:30
−釈迦堂切通12:50〜55−鶴岡八幡宮前13:20−鎌倉駅13:40
★源氏山(鎌倉駅〜銭洗弁天〜源氏山〜化粧坂〜亀谷切通〜建長寺)
鎌倉駅西口からの道は、閑静な住宅地で、古い別荘が多く残っている。
佐助稲荷への分岐を過ぎ、銭洗弁天への坂道になるが、
舗装道路であったが、この坂道は結構疲れた。
トンネルをくぐって、銭洗弁天に出る。
ここで小休止し、銭洗弁天でお金を洗ったりした。
銭洗弁天の出店の中に大きな木が有るが、
その木にはかなりの数のリスがいた。リスを写真に撮る。
この後、急な坂道を上り、源氏山公園に着く。公園内には、
鎌倉幕府の倒幕を企て葛原岡の刑場で処刑された日野俊基を祀った葛原岡神社や、
日野俊基の墓、標高93mの源氏山山頂などがあるが、
それらは省略して、源頼朝像のある広場にて記念写真。
その後化粧坂を下りるが、坂道が凍結していて滑りやすく大変。
この切通は、紅葉の時期はとても素晴らしく綺麗である。
その後横須賀線をくぐり、亀谷切通へ。
亀谷切通はは舗装されているが、二輪車までしか通れない。
切通のピークちょっと手前に、椅子が置いてあって、
休めるようになっているのが面白い。
長寿寺の脇からバス通りに出る。右に少し進むと建長寺である。
★鎌倉アルプス(建長寺〜半僧坊〜大平山〜天園〜瑞泉寺)
建長寺で拝観料300円を払って入り、半僧坊に上がる。
まだ早い時間のためか、それほど拝観客は少なく、
落ち着いた感じで建長寺の雰囲気を楽しめる。
建長寺境内のトイレで小休止を取るが、
その際にトイレの前に荷物を忘れてしまい、
その事に半僧坊に上がる石段で気付き、皆には先に行ってもらう。
急いでトイレまで取りに戻り、その後かなり飛ばして石段を上がったのであるが、
皆に追いついたのは、半僧坊の先の勝上ケンと呼ばれる展望台。
ここからは、遙か下に建長寺の伽藍が見えるほか、
若宮大路が一列に続く鎌倉市街や材木座海岸も遠望出来る。
ここから鎌倉アルプスの稜線歩きとなるが、
それほどきついアップダウンもなく、道も広いので、
かなり快適なハイキングである。
照葉樹林が多いので、展望はそれほど得られない。
鎌倉市街方向の反対側は、直下に住宅地が迫っている。
昔、このコースは山MLのSKさん
(彼女とは当時ギター仲間だった)
と紅葉の時期に歩いたことのあるコースである。
十王岩は、ちょうど鶴岡八幡宮の真裏にあたる位置にあり、
正面に由比ヶ浜の海が広がり、若宮大路が一直線に海へ向かっている。
覚園寺分岐を覚園寺側に少し下りると、
百個以上のやぐら群があり、百八やぐらと呼ばれている。
その後、アップダウンを何度か繰り返して、ひとのぼりをすると、
ゴルフ場の裏手にある岩場の上に飛び出す。
この岩場の山が一般的に大平山と呼び、コース中最も展望が良い。
ゴルフ場側方面を見ると、彼方にランドマークタワーなど横浜の市街が見える。
鎌倉市街地側は、鎌倉の街並みや、彼方に相模湾が見える。
しかしながら、地形図上の大平山はこの岩山ではなく、
この先の最高地点の峰(標高159m)で、そこには茶屋が2軒ある。
この峠の茶屋がある場所は、一般的には天園と呼ばれている。
茶屋の近くにも岩場があり、ここからも鎌倉市街から稲村ヶ崎が見える。
大平山か天園のどちらかでお昼を取るのが定番なのであるが、
まだ11時台で皆お腹が空いていないというので(コアラは空いていたが)、
大平山の岩場で10分休んだだけで、天園の峠の茶屋では全く休まず、
瑞泉寺までそのまま下りてしまった。
コアラ的には、峠の茶屋あたり昼食になるのなら、
おにぎりの他に、茶屋で豚汁でも食べようかと思っていたので、ちょっと残念。
天園から瑞泉寺まで結構時間がかかったように感じたが、30分で到着した。
★下山後(瑞泉寺〜釈迦堂切通〜小町通り〜鎌倉駅)
拝観料100円を払って見学。境内で昼食を取る。
水仙と梅で有名な花の寺である。
水仙はほとんど終わっていた。
梅はまだ余り咲いていなかった。
自宅前の梅は結構満開に近いというのに、こちらはまだで残念。
黄梅が有名であるが、こちらは2月後半かららしい。
結婚した年の2月に妻と瑞泉寺に来たことがあるが、
その時には蝋梅が綺麗に咲いていたのが記憶している。
今回は残念ながら咲いていなかった。まだなのか、もう終わってしまったのか。
瑞泉寺を見学した後、リーダは鎌倉で最も古い寺である杉本寺や、
竹の寺で有名な報国寺などを案内したいようだったが、
参加者の皆さんはだいたい行ったことがあるし、
拝観料も取られるのでパスして、
おそらく誰も行ったことの無いであろう釈迦堂切通に行った。
実はコアラは、釈迦堂切通には行ったことがあるのである。
20代の頃、毎年のように鎌倉でお寺巡りとかしていたので、
鎌倉で拝観料を取るような有名なお寺や、
有名な切通などは大半は行っているのである。
ここの切通は昔のままで、素堀のトンネルになっていて、素晴らしい散歩道。
落石の危険があるので通行止めになっているが、通り抜けてしまった。
この後、鶴岡八幡宮の前に出て、小町通りを通って鎌倉駅に向かった。
さすがに天気の良い日曜日ということもあって、
八幡宮近くになるとかなりの人混みになり、車も渋滞している。
小町通りなどは、ラッシュアワーのような人混みである。
山の格好で歩くのが恥ずかしくなる。
皆は小町通りで有名な納豆をお土産に買って、鎌倉駅で解散した。
●解散後(小町通り散策)
本来なら打ち上げをやる予定だったようであるが、
午後1時台と飲み屋もやっておらず、他の皆さんは電車に乗った。
どうやら横浜駅あたりで途中下車して、一杯やるようである。
コアラは1泊山行だったので早く自宅に帰りたかったので、
飲み会に付き合う気はなかったが、かなり早く解散になったので、
とりあえず3時くらいまでは鎌倉に居ようと思って、小町通りをプラプラした。
本来なら、円覚寺とか久しぶりに他の有名な寺でも拝観してみたかったが、
結構歩いて疲れたので、また山の方に行く気にはならなかった。
それならば、釈迦堂切通で自分だけ解散して、
10年以上ぶりに杉本寺、報国寺、浄妙寺、明王院などを
拝観したら良かったかもしれない。
結局、鏑木清方記念美術館(300円)を見学。
そこの障害者トイレで山の格好を普段着に着替える。
その後、小町通りをプラプラしながら、家へのお土産(和菓子)を買ったり、
しゃれた庭付きの建物の喫茶店で、ケーキセットを食べたりした。
(しゃれた喫茶店でリュックを背負ったむさい男ひとりというのは虚しい。
従って、店は入らずに他に客の居ないテラスでケーキセットを食べた。)
後で本で知ったのであるが、この時には八幡宮近くにある
県立近代美術館や別館で、コアラが見たかった美術展がやっていたのである。
それを知っていれば、絶対に見に行ったのに。残念。
3時半くらいに鎌倉駅を出たので、駅自体は混んでいたが、
横須賀線の車両は余裕で座ることが出来た。
そのまま東京駅まで行き、東京駅から高速バスでつくばに帰った。
自宅の到着時間は、午後7時頃。夕食は自宅で食べた。