◎太郎山山行報告
●日時:7月3日(日)
●参加者:コアラ、タケちゃん、タケちゃんの山仲間(男性)
●企画成立までの顛末
実は、前日の7月2日(土)にハックルベリーのkさんの企画で、
二百名山である毛無山の山行に参加申し込みをしていたのですが、
結局人数が集まらず中止に。
昨年の5月もハックルベリーの毛無山山行に申し込んでいて、
人数が集まらずに中止になっていますので、
(その時は、結局リンさんと塩原の高原山に登りました)
毛無山は鬼門のようです。
今回の毛無山山行にはタケちゃんも参加したいと言っていたのですが、
中止になったので、日帰りで近場の日光の山に登ろうと考えました。
(茨城県内の低山だと、夏は暑すぎて。
近場でアルペン的な山となると、日光、那須くらいしかない。)
山MLで公募したところ、リンさんから前向きのレスがあり、
企画が成立しかけたのですが、結局彼は参加出来ず。
急遽、タケちゃんにお願いして、
彼女のハイキング同好会仲間に声をかけ、企画が成立しました。
タケちゃんは、日光の山では百名山である日光白根を希望していたのですが、
コアラが登頂済みだったので、
三百名山である太郎山(標高2367m)にしました。
日光白根山も登ったのは環境庁にいた9年前だったので、
(環境庁と地理院の合同パーティ)
久しぶりに登っても良かったのですが、結構歩行時間が長時間になるのと、
太郎山も登頂済みなのですが(アドバンスの企画で1999年4月に)、
その時は残雪で小太郎山(標高2328m)までしか行っていないので、
最高地点である本当の太郎山山頂に登って、
登頂済み三百名山にきちんとカウントしたいという気持ちがありました。
日光白根山はちょうどシラネアオイの開花時期で、
山行にはうってつけの時期だったので、本当は登りたかったのですが、
結局終日雲に覆われていました。
その点、太郎山だけはほとんど雲には覆われずにおり、
最後まで良い天気で、素晴らしい景観が楽しめました。
その意味では、太郎山にして正解だったのでしょう。
●登山開始前
午前5時に道の駅二宮に集合。ここからコアラ号1台で出発。
日光宇都宮道路の手前のコンビニで朝食を取り、昼食調達。
日光宇都宮道路(片道450円)を通り、いろは坂に。
つくばは天気が今一で、有料道路通過時は雨が激しい。
しかしながら、いろは坂を過ぎると奥日光は晴天。
男体山や太郎山などがくっきり見える。日光の山にして正解。
光徳入口から裏男体林道を志津小屋方面に入り、
太郎山の新薙登山口までマイカーで入る。
8時過ぎに登山口に到着。登山口には既に数台車が止まっている。
今回は久しぶりの山行なので(GWの川苔山以来)、
余り歩行時間を長くしたくなく、新薙コースのピストンとした。
ただし、太郎山まででなく、その先の小太郎山までピストンした。
ちなみに、6年前のアドバンスピークの企画の時は、
光徳牧場から今は通行禁止のハガタテ薙を登り、
手前の小太郎山まで登ってピストンした。
この時が初めてのアドバンスピークの企画で、
マゾッコメグさん、のび太さん、トトロさんと出会ったのである。
今は全員既婚者なので、時の流れを感じる。
●コースタイム
新薙コース登山口8:30−新薙10:10−お花畑(火口原)10:20
−太郎山山頂10:30〜11:00−小太郎山山頂11:20〜40
−太郎山山頂12:05〜35−お花畑12:45−新薙12:55
−新薙コース登山口14:15
●登山時
しばらくは草が生い茂って登山道が良く判らない藪がちの道が続く。
樹林帯に覆われて、ほとんど展望が無い。
途中で所々展望が得られ、男体山や女峰山の姿を見る事が出来る。
急登のあと緩やかな道が続き、その後また急登が続く。
新薙のコースは日光三大急登(日光三けん)の一つであるほど急である。
(他の二つは、大真名子山の登りと帝釈山から女峰山への登りである)
急とはいっても、それほどではなく、難所というほどのものではない。
登る前から膝に軽い痛みがあるなど本調子ではなかったので、
かなりゆっくりしたペースで登っていた。
しかしながら、休憩時間を入れてもコースタイムよりも早かった。
山は亀のように遅くて良いから、コンスタントなペースで歩き続ける事である。
新薙のガレ場を2箇所トラバーして、火口原のお花畑に出る。
草原は乾燥化が進んでおり、ほとんど花は見られない。
お花畑から10分程で山頂に到着。
●太郎山山頂
山頂には数パーティが到着しており、皆ゆったり休んでいた。
360度の展望で、日光連山を北側から見る事になり、
男体山(父)、女峰山(母)、大真名子山(長女)、小真名子山(次女)など、
一家族の山たちを間近に眺める事が出来る。(ちなみに太郎山は長男)
頂上にいた人達の話だと、先ほどまで尾瀬の燧ヶ岳が見えたそうである。
かすかに、山頂が平らな会津駒ヶ岳は確認出来る。
中高年のパーティから、新薙コースの状況を聞かれる。
彼らは山王峠に車を止め、山王帽子山、小太郎山経由で登ってきた。
このまま来た道(長くてアップダウンが多い)を戻った方が良いか、
新薙コースで下山して、縦走するかを悩んでいたようである。
結局新薙コースを下山する事にして、1人だけ山王峠にピストンして、
登山口にあるマイカーを回収しに行くようだ。
その方から一緒に行かないかと誘われた。
確かに一緒に行けば、太郎山を縦走コースで歩く事が可能だ。
(彼らのマイカーで彼らの下山口である新薙コース登山口に送ってもらえるから)
ちょっと惹かれるものはあったのだが、山頂でのんびりする方を選んだ。
お腹が空いたので、休んでいる間おにぎりを半分食べてしまった。
●小太郎山往復
せっかくなので、小太郎山まで稜線をピストンすることにした。
痩せ尾根の稜線を通るので注意が必要である。
登山道ではほとんど咲き終わっていたシャクナゲであるが、
稜線では綺麗に咲いており、堪能する事が出来た。
この他にも、高山植物が綺麗に咲いている。
小太郎山からの展望は、前面に出ているだけ遮るものが無く、
真下に広がる戦場ヶ原が素晴らしく、太郎山よりも展望が良いと思う。
6年前のアドバンスピーク企画で堪能した、あの素晴らしい景観を思い出した。
20分程山頂でたたずみながら、景観を堪能した。
●下山時
同じ稜線を慎重に戻り、太郎山山頂に。
戻った時には山頂には誰もおらず、我々パーティの独占状態。
ここでお昼を食べて30分程休憩。
太郎山だけはガスに覆われないが、男体山や女峰山もガスで覆われ始める。
名残惜しいが、そろそろ下山しなくてはと思い立ち、同じ道を下山開始。
それなりに飛ばして下りたような感覚だったが、
膝が心配で段差のあるところは慎重に下りたので、
下山にかかった時間は、ほぼコースタイム通りの1時間40分であった。
数パーティとすれ違ったが、こんな時間に登るパーティもあるようである。
新薙コース登山口に、ほぼ予定時間通りに下山出来た。
心配した膝も痛まず、無事に下山出来、何よりであった。
●下山後
車で光徳牧場まで行き、アイスクリームを食べる。
その後、日光アストリアホテルに行き、日帰り入浴をする。
料金は1000円で、露天風呂もある。
硫化水素の独特の臭いが蔓延する。いかにも日光の温泉である。
源泉はかなり熱く、水でうすめないと入浴困難である。
という訳で、長時間湯船に入る事は難しかった。
久しぶりに硫黄臭漂う、温泉らしい温泉に入った。
入浴後、戦場ヶ原の赤沼まで車で行き、
1時間程(16:30〜17:30)戦場ヶ原を散策した。
観光客はほとんど帰ってしまっており、時折釣り人がいる位である。
そのため、これから野生生物の時間になるのか、色々な生き物と遭遇した。
木道ではちょうど真下を通過するアナグマを見かけた。
また、川を素早く渡る鹿なども見れたが、
特に親子連れの鹿と間近に遭遇出来たのは、とっても印象に残った。
大きな子鹿と小さな子鹿がいて、大きな方は自由に遊び回っている。
小さい子鹿は母親にべったりであるが、我々を見かけたら、
興味津々で我らを見ている(我らも同様であるが)。
我々に近づきたいと様子を伺っている子鹿であったが、
母親にたしなめられて、諦めずにいられない子鹿の様子が、
まるでカナビーを見ているようで、かわいかった。
結構このくらいの時間は観光時間からは外れているが、
結構お得な時間帯なのかもしれない。
その後は、暗くなりかかったいろは坂を下り、日光宇都宮道路を通り、
下りた宇都宮市内で夕食(和食のファミレス)を食べた。
8:30には道の駅二宮に到着、ここで解散した。
●まとめ
急遽決めた日光日帰り山行であるが、天気にも恵まれ楽しめた。
やはり日光は近場で、ややアルペン的な山行が楽しめる領域である。
広島から帰ってきてからは、男体山、女峰山、太郎山と
主要な日光の山に毎年登ってきている。
来年あたりは、一度登った山ではあるが、
関東以北の最高峰である日光白根山に、
10年ぶりに登ってみても良いかもしれない。
時期的には、シラネアオイの咲く7月頭か、
紅葉の時期あたり(10月)が良いのかもしれない。
山MLで企画しても良いかもしれない。