コアラです。8月1日の女峰山山行の報告をします。
これは元々、7月30日(金)〜8月1日(日)に、
穂高倶楽部の後立山縦走(唐松岳−五竜岳−鹿島槍ヶ岳−爺ヶ岳)
の企画に参加しようと、休暇を取って申し込んだところ、
妻の友人の結婚パーティが31日(土)に入り、
残念ながら後立山縦走企画の参加をキャンセルしました。
せっかく30日(金)に休暇を取ったので、
平日の日帰り山行でも行こうかと、
健脚向けのハードな山行ですが、
二百名山である日光の女峰山を提案したところ、
タケちゃんから参加希望があり、準備を進めておりました。
しかし、金曜日は天気が悪そうだったため、日曜日に変更しました。
◎女峰山山行報告
●日時:8月1日(日)
●参加者:コアラ、タケちゃん
●コース:霧降高原からのピストン
30日の場合は、前日が勤務日ということもあり、
余り早い時間の山行開始は厳しかったので、
日光男体山の裏に位置する志津林道を行けるところまで行って、
志津林道−馬立−唐沢小屋−女峰山−帝釈山−富士見峠−志津林道
という周回コースを取ることを考えていたのですが、
1日に変更になったので、前日が土曜日で体を休めることが出来るし、
より早い時間の出発も可能になるので、霧降高原からのピストンにしました。
タケちゃんが、自分の車でダートの志津林道を走りたくないというのもありました。
また、8月1日は男体山の登拝祭の初日で、日曜日でもあり、
かなりの人が中禅寺湖半の二荒山神社から男体山に登ることから、
いろは坂等がかなり渋滞することも予想され、
それを避けたい気持ちもありました。
朝4時過ぎくらいにつくばをマイカーで出発。
午前5時に「道の駅二宮」でタケちゃんと待ち合わせ。
タケちゃんは自分の車を道の駅に止めておきたくないとのことで、
コアラ号を道の駅に止め、ここからはタケちゃん号で行きました。
タケちゃん号は助手席にほとんど人を乗せたことがないそうで、
ましてや男性の乗せる事はほとんど無いそうで、
その意味では、タケちゃん号に乗った数少ない男性になった事は嬉しい事です。
山行時間が長いので出来るだけ効率的に登山口に入ろうと、
宇都宮−日光間は自動車専用道(片道770円)を使用。
6時半過ぎくらいには、日光市街に到着。
市内のコンビニで朝食と昼食を購入して、コンビニ駐車場で朝食タイム。
その後、霧降高原有料道路(片道930円)を通って、
霧降高原ハウスの駐車場には、午前7時過ぎくらいに到着。
登山準備をして、7時半過ぎに登山開始。
●コースタイム
霧降高原ハウス7:35−小丸山(キスゲ平)8:15〜20
−焼石金剛8:50〜55−赤薙山9:20〜30−奥社跡10:20〜30
−一里ヶ曽根(2295m峰)11:25〜30−水場11:35
−2318m峰11:50−岩場(昼食)12:10〜25
−三角点12:50−女峰山山頂13:00〜30−三角点13:40
−2318m峰14:10−水場14:20〜25
−一里ヶ曽根(2295m峰)14:40−奥社跡15:25〜40
−赤薙山(分岐通過)16:20−焼石金剛16:45
−小丸山(キスゲ平)17:10〜15−霧降高原ハウス17:45
●概要
女峰山は、その名前に反して、日光では珍しいアルペン的なハードな山です。
今回のコースは、霧降高原の標高が約1300mで、
女峰山の標高が2483mなので、標高差は約1200mですが、
アップダウンの多い稜線歩きなので、
累積標高差は1500m以上はある、結構ハードなコースです。
天気は良かったですが、雲が出て余り遠望は効かなかったです。
大半が稜線歩きでしたが、予想に反して大半が樹林帯の中で、
直射日光は浴びなかったので、その意味では暑さにやられず、良かったです。
雲やガスが出たりして、気温もそれほど上がらなかったようです。
樹林帯でなかったのは、キスゲ平から赤薙山までの途中と、
山頂の直前のハイマツ帯の稜線部だけたったと思います。
往復10時間の長丁場で、はっきり言って疲れました。
バテはしませんでしたが、足が棒のようになりました。
タケちゃんも結構疲れていたみたいで、
今回はお互い余り喋らず、黙々と歩いていました。
ピストンだったので、何人かとすれ違いましたが、
その度にどこまで行ったのか聞きましたが、
赤薙山までか一里ヶ曽根までの方が多く、
はっきり女峰山までピストンしたと判った方は1名だけでした。
山頂で30分ほどいた時に単独行の男性がいましたが、
その方は始発のバスで霧降高原まで来て(我々よりは遅い出発)、
この後日帰りで東照宮まで下山するという、ハードな山行予定でした。
下山時にすれ違った方も数人いましたが、それなりの装備で、
おそらく始発のバスで霧降高原まで来て、
唐沢小屋に泊まって、翌日東照宮方面に下山するとのことでした。
●山行内容
霧降高原からキスゲ平(標高1601m)までは、
リフトを数本乗り継いで登れるのですが、
運行時間が8時半から16時までなので、
標高差約300mを歩いて登りました。
ただし、このリフトの値段は片道1100円ですので、結構高い。
このリフト沿いのスキー場斜面は、
7月にはニッコウキスゲが満開らしいですが、
この時期はもうシーズンが終わってしまったみたいで、
ほとんど咲いていませんでした。
キスゲ平からは展望の良い急斜面を、右に丸山を見ながら登りますが、
やがて岩のゴロゴロした焼石金剛に着きます。
このあたりはツツジが自生しており、
シーズンの時にはかなり綺麗だろうなと思います。
やがてコメツガの樹林帯に入り、
急な斜面を登ると赤薙山(標高2010.3m)。
三等三角点や小さな鳥居や祠がありますが、樹林に囲まれて展望は無し。
「薙(なぎ)」というのはガレ場を指す言葉です。
赤薙山は名前の通り、南東に延びる谷が赤いガレ場といった感じである。
ここからは奥宮跡(標高2203m)までは岩稜のガレた稜線で、
結構細かいアップダウンが多い。
奥宮跡も樹林に囲まれて展望は無い。
ここから一旦急に下がってから、一里ヶ曽根に登り返す。
「曽根」とは尾根を指す言葉です。
一里ヶ曽根はほとんど平坦な快適な尾根道で、シャクナゲが自生している。
シャクナゲの花の時期は6月なので、残念ながら花は終わっていたが。
一里ヶ曽根は樹林帯の中の尾根道だが、所々木々が開け展望が得られる。
また、突端の2295m峰は展望が素晴らしく、
女峰山の姿を見ることが出来る。
しかしここから女峰山まではまだまだ遠く、
ここで帰る人が多いのも納得出来る。
ここで2つ目の大きなアップダウンがあり、大きく下がり、また登り返す。
その鞍部には水場があるが、行きには立ち寄らなかった。
2318m峰で大きく左に折れ、しばらく稜線歩きを続けると、
だんだん樹林帯から出てハイマツ帯になり、
アルペン的な稜線歩きになってくる。
ここで手を使わないと登れなさそうな、
ガレた岩場のやせ尾根急斜面となる。
ここが唯一危険なところだろうか?
ガレ場の急斜面が終わって、
展望の良いやや平坦な尾根に戻ったところあたりで、
さすがにシャリバテしてきたので、昼食タイム。
しかし、短めに済ませて、また歩き始める。
しばらくして、三角点のある女峰山山頂の一角(標高2463.5m)に出る。
ここでいつもの様に三角点の写真を撮る。
この後一登りで、女峰山の山頂に到着。
山頂には女峰山神社が祭られており、お参りした。
この背後のピークが女峰山の最高地点(標高2483m)で、
360度の展望である。
雲が出ていて靄っていたため遠望は効きませんでしたが、
男体山、大真名子山、小真名子山、帝釈山などの
近場の日光連山を見ることが出来、
やや遠くの稜線には日光白根や皇海山などが、
また尾瀬の燧ヶ岳なども、その特徴的な山容からわかりました。
帰りは、余り時間が無かったので、それほど休みを取らずに下りました。
先ずは水場まで休まず下りて、水場に寄りましたが、
水は冷たく美味しかったです。
この後の一里ヶ曽根の2295m峰への登りと、奥宮跡への登りと、
大きな登りが2回ありましたが、多少辛かったです。
なお下山時は、稜線はガスに覆われて、
所々有ったはずの展望は全く得られませんでした。
コアラは疲れたので、奥宮跡で残りのおにぎりを食べて、エネルギー補給。
また、奥宮跡から赤薙山までが予想以上に岩場のアップダウンが多く、
なかなか到着しないので疲れを感じました。
なお、赤薙山は展望が無いので、
帰りは山頂には寄らず、トラバースしました。
その後、急斜面を下って見晴らしの良い焼石金剛まで出ましたが、
ここから緩傾斜になるのですが、岩がゴロゴロしており、
棒のようになった足には、結構しんどかったです。
岩場を過ぎてのキスギ平までの急斜面は、割とふかふかした道で、
余り苦痛を感じず、その頃には天気も良くなって、
遠くに日光街道の町並みが見えて、心地良かったです。
キスゲ平からは、緩やかな道で快適でした。
筋肉痛が出たのも、本当に久しぶりでした。直ぐにおさまりましたが。
下山時直ぐに感じた腿の傷みは、どうやら筋肉痛のようでした。
午後6時少し前に、今下山したと家にTELしたら、
あんなに早く出発したのに、
今まで山を歩いていたのかとビックリされました。
●下山後の温泉
近くに日帰り入浴施設が余りないので、日光市街から清滝の方に戻り、
有名な「やしおの湯」に入りました。日帰り入浴500円。
http://www.mct.gr.jp/yashio/
午後9時までやっています。
男体山の登山客などが多いのかなと心配していましたが、
遅い時間だったせいか、余り混んでおらず、地元の方が多かったみたいです。
泉質は、アルカリ性単純泉。
内風呂と露天風呂とがありますが、
内風呂もガラス張りの窓で、開放的な感じです。
非常に綺麗な温泉施設でしたが、
ちょっと湯船の種類も少なく、狭い感じがしました。
今回は霧降高原側という日光市街に近いところから登ったので、
「やしおの湯」は綺麗だし、ここにして正解だと思いましたが、
戦場ヶ原方面に行ったのなら、硫黄泉の湯元温泉あたりに入った方が、
情緒があって良いかなと思いました。
後でタケちゃんに聞いたら、女性風呂の方は変声期を過ぎた男の子が、
同年代の女の子と家族連れで入っていたみたいです。
(おそらく小学生なのでしょうが)
彼女は「目のやり場に困った」と言っていたのですが、
どうもその男の子はイケメンらしかったので、
「若い子のが見れてよかったじゃん」と言ったら、
女性は余りそういうのには興味ないみたいです。
(人にもよるとは思いますが)
自分が逆の立場だったら、「ラッキー」とか思うのですが。
日帰り入浴施設は、小学生から混浴禁止のところが多いのですが、
田舎の方は、結構おおらかなのかもしれません。
東北地方など、混浴の温泉も結構残っていますから。
その男の子、同級生の女の子と一緒に風呂に入っていて、
硬くなったりしないのかな?
男の子も女の子も、体は大人でも、まだ心は芽生えていない?
夕食はその日帰り施設で取ろうかと思っていたのですが、
食事は7時半でしまってしまい、街中で取ることに。
しかし日光市内も8時近くなるとほとんどの店が閉まってしまい、
結局ガストで食事をすることに。
本当は、湯葉定食とか食べてみたかったのですが。
帰りも日光から宇都宮まで自動車道を使い、二宮には午後10時頃着。
ここで解散して、コアラがつくばに戻ったのは午後11時前でした。
●まとめ
かかった費用は、宇都宮IC・日光IC間が往復で1540円。
霧降高原有料道路が、片道のみで930円。それにガソリン代でした。
合計して2人で割ると、1人あたり2000円強くらいだったのでは?
今回は、歩行時間が長かったので、
早朝から深夜までになってしまいましたが、
つくばから日光までは片道3時間もかからないので、
結構近いと感じました。
タケちゃんは、今回のルートはもう結構(歩きたくない)とのコメントでしたが、
コアラ的には、今度は志津林道側から登ってみたいと思いました。
出来れば、大真名子山や子真名子山と合わせて縦走してみたい。
(大変そうだが)
また、今回と同じ霧降高原からのコースでも、少し時期を変えて、
紅葉の時期とか、ツツジやシャクナゲの咲く時期なら、
登っても良いかなと思った。
それから、太郎山が小太郎山までしか登っていないので、
新薙コースと組み合わせて登ってみたいと思っています。
他にも日光には、鳴虫山、霧降高原の丸山、戦場ヶ原近くの高山、
中禅寺湖半の半月山・杜山など、結構お手軽な未登頂の山があるので、
これらにも登ってみたいと思っています。